あまぐりころころ

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『食戟のソーマ』アニメ感想(5) ~氷の女王と春の嵐~

2015-05-15 01:00:00 | アニメ感想

 さてさて、前回にて一色先輩がえりなをも上回る「十傑」第七席だったということが判明。
 その一色先輩の挑戦に創真は受けて立ちます。


 目が覚める伊武崎と吉野、榊。
 無防備な姿を晒してしまって慌てる榊の描写がさり気にグッド☆
 でも、「飲み過ぎちゃったお米のジュース」って・・・。
 榊&アニメスタッフさん、その発言大丈夫(汗)?

 料理対決と聞いて顔を輝かせる吉野がメッチャかわいい。
 凄いですね。今回は女の子の仕草や表情の描写がこれまでの中でも一際抜きん出ていますよ。
 お色気描写なんて必要無いぐらい。(←本音ポロリ)

 そして創真の料理「鰆おにぎり茶漬け」が完成。
 原作では何故か伊武崎の分はありませんでしたが、アニメではちゃんと伊武崎の分も作ってくれています。
 こういう細やかな原作のフォローは、個人的に大変ポイントが高いですね。
 アニメの丁寧なクオリティが感じられて、とても満足感があります。(^^)

 最近の原作でも触れていた、「ポワレ」の技法。
 こうして改めて見てみると、この頃の創真はまだ何も知らなかったんだなー・・・。


 そして発動です。
 初期の名物リアクション「めばえ」が(大苦笑)。
 櫻井さんすげえ~~~。
 アニメスタッフさん方も、吉野&榊以上に描写に力を込めてくれてますね~~~。
 うん、分かってらっしゃる☆

 ちなみにここのシーンはPVのものがそのまま用いられていました。
 たしかにこれほどの出来栄えを本編アニメに用いないなんて、勿体無さすぎですものね(笑)。


 そして闘い後の爽やかな握手。
 ちなみに今回はシャボン玉職人の方はおられません(笑)。
 天然モノです。

 それともうひとつ。
 どう見てもその姿は「半裸」を通り越して「四分の三裸」です(爆)。



 色々賑やかだった歓迎会もお開きとなり、創真と一色先輩だけに。(※丸井は除外)

 そういえば、原作では城一郎との料理勝負(第41話)から登場してきた創真の包丁ですが、アニメでは第一話からちゃんと描かれていますね。
 秋の選抜の美作編で初めてその包丁が只物でないことが明かされましたが、こういう風に初期からきちんと描いてくれるとより一層伏線判明時の説得力が増しますね。

 そして・・・。
 個人的に鬼門なシーンその1に。
 
 う~~~んやっぱり『ソーマ』のアニメスタッフさん達は創真の描写にかなり気を遣ってくれてますね・・・。
 背景を白フラッシュさせることで、ここの創真の挑発シーンの印象をかなり明るめに変えてくれています。
 原作未読の方が原作でのここの創真を目にしたら、間違いなく絶句することでしょう。
 下手な悪役を凌駕するダークフェイスに(核爆発)。



 緊迫状況になるかと思いきや。

 なにこれ可愛いv

 パタパタなぷに一色先輩が・・・!ドン引きなぷに創真が・・・!
 ほんっとこの作品のミニキャラってマジで可愛過ぎですよね~~~。
 基本アニメグッズは買わない私ですが、それでもぷに創真のあの可愛さには毎回本気で揺らがされて困っております。

 ここの松岡さんと櫻井さんの演技も素晴らしい。
 特に櫻井さんは収録スタジオで超活き活きと演技する姿が目に浮かぶ勢いです(笑)。
 ほんと櫻井さんが一色先輩を務めてくださったことに感謝感謝。
 勿論松岡さんが創真を務めてくださったことにも感謝感謝。



 そして明朝。

 極星ガールズの寝起き描写がそれぞれとても良い感じ♪
 ここはアニメオリジナルですが、オリジナルの部分が何の違和感も無く受け入れられるということは、それだけ製作スタッフの方々が原作のキャラクターをきちんと理解してくださっている証拠。
 つくづく、『ソーマ』は素晴らしいアニメスタッフに恵まれましたね~。(^^)

 特に吉野のシーンが個人的に高ポイント♪
 ウサギさんやうり坊さん達に起こされるって・・・。
 個人的には夢のようなシチュエーションです。
 動物さん達に懐かれている吉野。
 なんともほのぼの。(^^)
 そして髪をおろした吉野がこれまた可愛い。
 髪をおろした吉野は恵以上に希少なため、これには目を引かれましたね。
 吉野ファンの方もきっとお喜びになられたことでしょう(笑)。
 


 ああ・・・、そして訪れる鬼門シーンその2。



 あああ・・・。



 あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛・・・!!

 

 

 

 

 

やめて創真を無視しないであげて・・・!!!!!(ノДT)











いたたまれない・・・!!!



いたたまれなさすぎる・・・!!!
 

 

 

 

 あうう、やっぱりここだけは今振り返っても耐えがたいものがあります。(T‐T)
 世間一般の読者からみればギャグ的なシーンかもしれませんが、私にとっては創真のここのド直球空振りさは見ていられないものがありました。



 そして一色先輩から説明される、遠月伝統料理勝負『食戟』。
 それと並行して描かれる、えりなの横暴・・・もといちゃんこ鍋研究会との食戟。
 ここのイメージシーンは随分とアニメオリジナルのものになっていましたね。

 まずはえりなの実食イメージ。
 原作ではイメージシーンを全く入れずに料理の批判を述べていましたが、アニメではスキューバダイビングを終えて海から出てきたえりなの前をカバの群衆が横切るというワケワカメなイメージが
 でもこれはもしかしたら、第1話で改変されていた原作第一話ラストの「のどかな田園を歩いているときに五万匹のワタリガニが横切ったような味」と評したえりなのセリフを反映しているのかもしれませんね。
 料理が海鮮系という事から、それの海バージョンということで。
 ついでにお色気サービスという意味で。

 
そして豪田林先輩のリアクション。
 う~む、やっぱりこうして改めて見ても、えりなの料理は「力」の料理ですね。
 その圧倒的「力」によって、豪田林先輩は“脱衣”も兼ねた「不浄負け」に☆(『火ノ丸相撲』で覚えました)
 これも巧いといえば巧いですよね。
 個人的にはどんなに巧かろうが、「まっぱ」には基本(-_- |||)なのですが。
 えりなの意味不明なイメージ批評も、原作を遥かに凌駕する「ハッタリ描写」を用いているアニメとしては扱いやすい設定なのでしょうね。

 そしてちゃん研部室を無残に取り壊したえりな。
 まさに冷酷非情な暴君としか言えません。
 でも。
 食戟前に「ちゃん研の先輩方が残されたレシピをただ模倣することが情熱だとでも?」といったような発言がオリジナルで入ったことで、彼女の「正当性」は増していたと思います。
 創真程ではないにしろ、えりなの描写に関してもアニメスタッフさん方は配慮してくれている模様です。(お気遣いありがとうございます)



 そしてラストは[ミートマスター]こと『水戸郁魅』の登場で次回へ、と。
 遂に郁魅の登場ですか~!!待ってました!!(><)
 えりなよりも遥かに作画に気合が入っていたように見えたのはきっと気のせいではない(笑)。


 






  個人的に鬼門だった、今回。

 原作をリアルタイムで見た時はそりゃもう・・・私のドン引きっぷりといったら・・・第一話並でした。


 まずなんといっても露出が凄まじく多い。
 やっぱり何度見ても「まっぱ」はキツイ。
 しかも創真までなんだもん。(T-T)

 
 そして創真の当時の浅慮さが最もマイナスな形で現れてしまっていたんですよね。

 これらがもう・・・とにかく見てて耐え難かったです。


 一色先輩が創真に挑戦をふっかけたお返しとばかりに、一色先輩に挑戦をふっかけた創真。
 「なあなあ」では終わりにしないという、この作品、そして創真の“尖った部分”がこのシーンは最も露骨に出ていました。
 これほど尖った創真は、後にも先にもここだけだと思います。
 本編の方は現在ああいう状態ですが(苦笑)、それでもこの時の創真とは明らかに違っていますから。

 そして朝一番に勝負をふっかけるという創真の行動も、やはり色々と考え足らずだったなあ、と。
 まあ、アニメではえりなとの回想を入れてくれたことで、彼なりの思慮の部分を設けてくださっていましたが。(重ね重ねお気遣いありがとうございます)


 遥かに格上の相手に勝負を挑む創真に呆れる榊。
 バカと思う吉野。
 勝てるわけがない、と否定する恵。  

 ・・・それでも、今にしてみればつくづく思います。

 創真も「遠月学園」のことを何も分かっていませんでしたが、恵を始めとした仲間達も、そして私達読者も、創真のことを何も分かっていなかったんだなあ・・・、と。

 


 ストーリー的には個人的に少々きつかったものの、全体の出来栄えとしては今回も「お☆」と思えるような描写が至る所に見られました。
 転がる一升瓶からの場面転換や、登校する創真へのアップの仕方などには特にセンスの良さを感じましたね。
 こういう、「動き」を活かした演出やカメラ使いに「お!」と思わせられるアニメは、私としてはかなり評価が高いです。
 アニメの醍醐味というものはこういう所にこそあると思うので。

 「動き」といえば、原作のコマとコマとの「間」を繋げる描写がちゃんと丁寧に入っていたことも凄く良かったです。
 「鰆おにぎり茶漬け」を口にする前にちらと創真を見遣る一色先輩や、一色先輩の「食戟」についての説明を聞きながらお茶を口にする創真などなど。
 ファンとしてはやはり、キャラのさり気ない仕草一つ一つにも目が向くものですから♪


 さりげにこれから登場予定のキャラもしっかり描かれていたところも、また素晴らしい。
 貞塚はもとより、なんと早津田らしき人物も。
 そして食戟管理局局長の景浦久尚まで。
 特に景浦はシルエットだけでなく、仙左衛門が目を通していた食戟の報告書にも名前が・・・って。
 原作にもちゃんと書いてある!!!(第8話ラスト)
 うわ~これは気付きませんでした。
 読み直してみてビックリでしたよ。
 アニメもさることながら、原作も伏線の仕込み&回収が秀逸だな~。(改めて感心) 

 

 そんなわけで、今回は原作よりは抵抗を抱かずに視聴できたかな、と。




 ですが。

 最後に唯一抱いた、アニメオリジナルへの不満を叫ばせてください。

 

 

 

勝負後に創真の頬を染める必要は無かった!!!!!

 

 

 一色先輩にジェラスィー!

 

 


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