あまぐりころころ

主に漫画やゲーム等の感想や考察を。
時に旅行記等も交えながらの、のんびりのほほんブログ。

『食戟のソーマ』第151話感想

2016-02-07 21:55:00 | 食戟のソーマ

 週刊少年ジャンプ2016年8号掲載
 掲載順第14位
 第151話 【開戦】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 え?なに?この掲載位置。
 
 14位?

 多分今までで最低の順位ですよこれって。

 そんなに人気無かったの?

 今回の掲載順(読者アンケート結果)が反映されている回は確か、第147話【反撃開始!!】・・・。

 

 

 

 

 

ありえませんね。
(どキッパリ)

 

 

 

 

 あの回は叡山との食戟におけるクライマックスでしたもの。
 作品ファンである私が言っても説得力は低いかもしれませんが、冷静な観点で見ても主人公の活躍、料理に纏わるエピソード、構成、ラスト描写。
 どれをとっても大変上質なものでした。
 自信をもって「面白かった!!!」と断言できる回です。
 その回がこれほど人気を得なかったなんて絶対にありえませんし、納得できません。

 多分この理由は入稿遅れではないのでしょうか。
 ツイッターを見てみたところ、なんと附田先生が年末年始に体調を崩されてしまったそうで!!(><|||)
 ちなみにその際の発熱は39.9℃!!
 ひえーっ!!!
 と言いたいのですが、過去に栗うさぎは40℃出していたりして。(なに張り合ってんだバカタレが)

 そんな大変だった事情を思えば、むしろ落とさないでくださったことに感謝しなければなりません。
 附田先生、お辛い中本当にお世話様でした!!
 そして佐伯先生も頑張ってくださって本当にありがとうございました!!

 でもって森崎先生ご結婚おめでとうございます!!(←話の流れに合ってない)





 それでは本編感想へといってみましょう。

 ちなみに。
 私の三年以上に渡るえりなへのフラストレーションが今回で軽く爆発してるので、えりなファンは閲覧にご注意なさってください。





 予想通り、今回は少し時間を巻き戻してえりなサイドからスタート。
 おお、第一話の名やり取りだった、塩撒きの件が再び☆(個人的にこのやり取りはツボだったんですよね~)

 って、えりなが玄関に向かったのは吉野らに引っ張られただけだったとは★
 なんか最近、軽く肩すかしが続いてるような感じ。



 そして知る、衝撃の事実。



 ・・・うん。





 やはりギャグ描写でした★

 

 

 えりなと同様に、薊もその事実に硬直。
 でもって笑顔でキャパオーバー(笑)。
 相も変わらず附田先生はどんな悪役にでもギャグを絡ませられる達人です。

 えりなもすぐには信じられませんでしたが、そんなところへ次々と事実証明をしていく極星寮の面々。(ご丁寧に写真まで)
 そしてその際に、アルディーニ兄弟や新戸も創真の父親を知ることに。
 父親(城一郎)が元・十傑第二席だったことに彼らも驚きますが・・・
 いや、それ以上に城一郎は世界に名を馳せている料理人なんですがね。



 自分の憧れだった城一郎は創真の父親。
 そんな創真に自分はこれまで・・・

 

 

 


思い出される侮辱の累々。

 

 

 

えりな:「えーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 よ う や く
思 い 知 っ た か。

 

 

 

 

 

 

 

 己の偏見を頑固に通してきたことによって、自分の格を落とすどころか憧れの人まで侮辱していたという事実をようやく自覚したえりな。


 やっと。

 やっと!!

 や~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~っと!!!

 気付いたか。

 自分がこれまでどんなに愚かな言動を繰り返していたのかを。




 自分の娘であるえりなと城一郎の息子である創真が同学年であったことを、偶然か?と疑問に思う薊。
 そんな薊の発言から、えりなは薊が城一郎を知っていたこと、そして薊はえりなが城一郎を知っていた事をお互い気付くことに。
 なんかやっと普通に「会話」しましたね、この親子。

 創真とえりな、城一郎と薊。
 それらの関係について黙考する薊。
 そして薊はある考えに至り、一人納得してしまいます。

 歪んだ笑みで勝手に結論付けている薊に、話題を逸らさないでほしいと怒る創真。
 今言いたいのは遠月学園の革命によって自分達が迷惑を被っているという事であり、城一郎の事は関係ないと。
 そんな創真に薊は言います。関係大ありだと。

 なぜなら。
 この遠月学園の大変革は、城一郎を駄目にした料理界への“救済”に他ならないから。

 それは一体どういう意味なのか。
 薊はそれ以上詳しくは話さずに去るのでした。
 まもなく戦局は一気に動く、とだけ言い置いて。


 そんな一部始終を窓から見ていたふみ緒さんは呟きます。
 薊がやろうとしていることは“救済”ではなく“復讐”だと。





 それから数日後―――

 一色先輩は総帥の執務室に呼ばれていました。
 そこで薊が告げたのは
 十傑の座からの解任。
 それは一色先輩だけでなく、第三席である女木島冬輔や久我も。
 空いた第七、第六、第三席の枠には、薊が選抜した者が入る予定とのこと。
 あ、こりゃえりなが戻ってきた際には第三席(昔の自分の席)の座に就かせるつもりだな。

 一色先輩も自分が解任されることは既に織り込み済みでした。
 十傑は最初に総帥ら経営幹部が人選・席次を決め、その後に生徒達同士での食戟による席次変動に委ねるシステム。
 ですが薊にとって、一色先輩ら三名は始めから十傑対象外だったという。(こわいよーこわいよーここの笑顔の応酬こわいよー/泣)
 一体薊は何を基準に、一色先輩ら三人を対象外と見なしたのでしょう?
 彼ら三人に共通する何かが理由なのでしょうが・・・気になるところですね。

 この一色先輩らの十傑除名だけに留まらず、自分のターンはまだ続くと言う薊。
 だから・・・!
 この闘いは「ゲーム」なんかじゃないっつーの!!(怒)



 場所は変わって、何処かへ向かう十傑陣と薊のご自慢とやらのセントラルの兵隊達。
 お!
 よ~~~やく第四席:茜ヶ久保ももと第五席:斉藤綜明が喋りましたか!!
 って茜ヶ久保もも!ヌイグルミは大事に扱いなさい!!(ほらヌイグルミさんも怒ってる!)
 やっと喋った二人ですが、他の学生達を「格下」と言っていることに早速嫌悪感。(まあ、斉藤聡明は漢気はあり・・・かな?)
 今のところ十傑で私が好感を抱いているのは一色先輩と竜胆先輩ぐらいだなー。(久我はこれからに期待)

 その軍勢には叡山もいましたが、やはり創真に負けたことによってかなり肩身が狭い思いをしているようです。
 竜胆先輩は励ましてくれているものの、きっと他の十傑達は叡山を非難しているでしょうしね・・・。


 彼らの胸にはアザミの花を紋章にしたバッジが。
 そうして動き出す十傑を先頭にしたセントラルの面々。
 【残党狩り】が、始まります。

 

 

 


 

 

 

 薙切親子の、幸平親子の事実判明。
 どんなシリアス展開になるか非常に心配していたものの、予想を裏切って薊とえりな両者ともギャグチックに受け止めるという結果に。

 特にえりなの場合は約二年半という長期に渡る特大級の伏線として読者の想像を募らせていただけに、この反応には正直肩すかし感が否めませんでした。
 ・・・でもまあ、この描写で良かったのかもしれませんね。今は。
 創真と城一郎の親子関係という事実は、えりながこれまで創真に取ってきた侮辱の数々を考えれば幾らでもシリアス展開に出来る程の確執です。
 ただでさえ薊の存在によって酷く弱体化してしまっている今のえりな。
 そこへ更に創真への罪悪感も深刻に背負わせてしまったらえりなが本気で崩壊しかねないと附田先生は危惧なさったのでしょう。

 お陰で私としても、遠慮無しにえりなを責めることが出来ますし。(鬼)

 私がえりなを恨んでいるのは、創真への侮辱発言だけが理由ではありません。
 これまで創真の行いを見てきて、自分の考えを改める機会は幾らでもあったというのに、頑なにその事実から顔を背けてきたこと。
 料理人としてだけでなく、「創真自身」さえも認めなかったこと。 
 それが許せないんです。

 三年以上に渡る積もりに積もった私の恨み。
 そう簡単には晴れませんよ。
 
 例えショックで倒れようが。(悪魔)

 ま、どのみち

 えりなにはこれからじっくりねっちりとっくりたっぷり反省してもらいましょう。(閻魔)





 一方の薊は何やら勝手に結論付けて、勝手に決めつけてしまいました。
 どうやら創真とえりなが同じ遠月学園の同級生であることが、何かの策略によるものと思っているようですが・・・。

 きっと勘違いですね。(きっぱり)

 確かに創真の編入には仙左衛門の意図が関わっていたのは事実です。
 えりなに編入試験の監督を委任させ、創真とえりなを引き合わせたのも。
 ですが、仙左衛門が関わったのはそこまで。
 入学に充分なレベルの料理を作り上げ、高級志向な遠月学園の風潮の中ここまでのし上がってきたのは純粋に創真自身の力によるものです。
 仙左衛門としても、きっと創真とえりなが互いに研鑽し合う事を期待しての事だったわけで、薊が遠月学園を乗っ取るなどという事は全くの想定外だったでしょうしね。

 えりなに城一郎の料理を食べさせたのも、きっと仙左衛門による計らいでしょう。
 時期としては多分、薊が薙切家を追放されて間もない頃と思われます。
 薊の洗脳によって、恐らく当時のえりなはもはや料理を機械的に分析することしか出来ないほどに情緒が欠落してしまっていたのではないのでしょうか。
 料理を食すことの喜び、感動。
 それを取り戻させるために、仙左衛門は城一郎に料理を頼んだのだと思います。

 それなのに、薊は一人で誤解してしまった模様。
 薊が言うには、城一郎を駄目にしたという過去が関わっているようですが・・・。
 ざっと予想するに、城一郎が遠月学園を卒業していないという事に多分関係しているかと。
 過去に起こった「何か」が原因で城一郎は遠月学園を去ることになって。
 で、薊は城一郎がエリート街道から外れてしまったことに納得できず、城一郎を排除した遠月学園を「間違った料理界」として逆恨みするようになった・・・といったところでしょうかね。
 そしてきっとこの件には仙左衛門や堂島先輩も関わっているのでしょう。
 ひょっとしたら、堂島先輩が自分の店を持たずに遠月グループの傘下に入ったのもこの事が関係しているのではないのでしょうか?
 ・・・なんにせよ、薊は過去からずっと「取り残されたまま」なんだろうな~・・・。





 ってゆーかですね。

 

 

城一郎は「駄目」になんかなってませんけど。

 

 


 遠月学園を去った後も、城一郎は世界各国を渡り歩き、世界に名を馳せるような料理人となりました。
 『ゆきひら』の店主になってからも、客に慕われ、美味いと喜ばれる料理を作ってきました。
 どこをどう見ても立派な料理人です。
 何より。

 


創真が目標にしている人を
「駄目」なんて見下げるのはやめてくれません?(怒)

 


 過去の因縁云々よりも、勝手な色眼鏡で城一郎をそう侮辱した事の方がよっぽど私としては癪に障りました。
 多分それは創真もだと思いますよ。

 どこまでも独りよがりな薊。
 今はまだ余裕ぶっていますが、城一郎が喜ぶだろうと思い込んでいる自分の計画がその息子によって頓挫させられた時。
 果たして薊はどんな表情になるのでしょうか。





 幸平親子の事実判明は思っていたより遥かに穏やかに済んだその一方、学園側では一色先輩ら反薊派の三名が十傑除名という事態に。
 この様子だと、薊の政策に正面から反対したシャペル先生も何らかの形で権利を剥奪されてそう・・・。

 竜胆先輩だけは一色先輩らの除名に反対してくれて感謝。
 本当に竜胆先輩はマイペースながらも十傑陣一人一人を思い遣ってくれているんだな~。

 ですが、他の十傑達は一色先輩らの除名に賛成したため、そのまま薊の意見が通ることになってしまったという。
 う~ん・・・。このことから見て、十傑は二年生陣だけでなく三年生陣も仲が良いとは言えない模様。
 遠月学園の教育システムが「競争」というものなためにこういった不仲が発生してしまうのでしょうが、ここにもまた遠月学園の闇を見た感じです。
 それを考えると、トップ階級にいながらも社交的な竜胆先輩や一色先輩がどれだけ貴重な存在か、そして創真を中心に絆が結ばれつつある一年生陣がどれだけ希望的存在なのかが分かります。

 いよいよ独裁者振りが目立ってきた薊政権。
 だけど一色先輩や久我が除名されたことで、逆に遠慮なく敵対できる勢力になったとも言えます。
 いずれ一色先輩らは再び十傑に復帰してくれるだろうと思っていますが、元の席次とはきっと違っているでしょうね。
 ただな~・・・。
 何となくの勘なのですが、女木島冬輔は野心的なものがなさそうなので、十傑には復帰しなさそうに思えます。
 一切喋らずに十傑除名という、もはや作者の意図的なものを感じるまでに影の薄い彼ですが、それでも第三席という高位にいたわけですし実力は確かな筈。
 果たして彼は今後、どんな形で表舞台に出てくるのでしょうか?



 創真によって『食戟』は息を吹き返しましたが、それは薊政権との全面戦争の幕開けでもありました。
 【残党狩り】と称して研究会やゼミの一斉解体に乗り出したセントラルのメンバー達。
 その中に司先輩の姿はありませんでしたが、いよいよ残りの十傑達の実力が明るみに出そうですね。




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