羊蹄山(1,898m) (つづき)
羊蹄山の九合目には避難小屋があります。大きな雪渓を横切った先に建物を見つけるとほっとします。新しい小屋に建て替えられましたが、古い方の解体工事が始まる前だったので、2軒の小屋が並んで建っていました。夏山シーズンは管理人さんが常駐されていて、雨どいを整備している最中のようでした。2人で1週間ごとに交代しているそうです。新しい小屋はしっかりしていて、日本アルプスなら営業小屋になりそうな建物でしたが、2階は2段ベットになっているものの下段の高さが不自然に低く、設計ミスではないかと思われました。
シラネアオイやシャクナゲが咲き乱れる斜面をトラバースして、火口壁の稜線まで最後の登りです。すり鉢状で雪が多く残る火口は、富士山のようにゴツゴツした感じはしないものの、とても大きく見えました。視野に入りきらない火口が、実は1つではなく父釜・母釜・子釜に分かれていることは、すぐには実感することができませんでした。時計回りに歩いて羊蹄山の最高地点を目指しました。
(登頂:2016年6月中旬) (つづく)