十勝連峰・富良野岳(1,912m)
十勝岳と大雪山以来、2年ぶりに北海道の山に登ってきました。
登ったのは十勝連峰の富良野岳です。富良野というと、ラベンダー畑やなだらかな丘の景色がまず思い浮かびます。
一方、十勝連峰は火山の連なりです。主峰・十勝岳はそこにあったものすべてが焼き尽くされたような、荒々しい姿をしていました。日本で最も火山らしい火山は十勝岳と、疑うことなく言い切れます。
しかし富良野岳は緑に覆われて穏やかな雰囲気を持ち、「富良野」のイメージに近い山です。これは、富良野岳の火山活動が十勝岳よりもずっと昔に停止したためです。
旭川からJRで上富良野まで行き、8時52分発の町営バスで登山口の十勝岳温泉まで行きます。昨日は、自転車レース「かみふらの十勝岳ヒルクライム」が開催されてバスは午前中運休だったとのことですが、平日のこの日は静かでした。運賃は500円でした。
曇った天気の中登り始めましたが、少しずつ青空がのぞくようになりました。上の写真で、下に見えているのは安政火口で、富良野岳の登山道から見える場所の中では、ここだけが現在も火山活動をしています。巨岩がゴロゴロしているところもありましたが、総じて十勝岳より歩きやすく、急な傾斜は少なかったです。花はウメバチソウが一番多く、ミヤマリンドウもきれいでした。サイズの大きなアザミの花、また頂上近くには薄紫色のイワギキョウも咲いていました。
(登頂:2015年9月上旬) (つづく)