goo blog サービス終了のお知らせ 

Curse priest

Trigger Happy 出張所。D.Gray-manとシャドーハウスのネタバレ感想、アニメ感想を書いてます。

平清盛 第24話 「清盛の大一番」

2012-06-17 20:12:01 | TVドラマ

寄らば大樹の影というが、それだけじゃ済ませないしたたか清盛。
反対にいいとこなしの義朝。
保元の乱終了後分岐前のほのぼの回。

平清盛 第24話 「清盛の大一番」

「放火すんなら、また建てればいいじゃない」とばかりに1年で新しい御殿完成。
いかにも新築で、民放と違い「予算があるっていいね」を満喫させてくれます。

平氏は潤沢な財力に物を言わせて、三つの御殿を担当したので
全員が「ありがとう昇格」。一つ位が上がりました。
ただし、清盛だけはこれ以上上げちゃうと公家にせざるを得ないので保留。
その代わり、長男重盛の地位を重くしてもらいました。
特に功も上げてないのに、勝手にエラクなってく自分に重盛はオロオロ。
しかも叔父を殺した信西とも手を組める図太い父の跡を継がねばならぬだけにビクビク。

このパターンだと金のある平氏の力が益々強くなるので、ふつーに全国に租税を募る事に
する信西。
けど、国成りが豊かな筈の九州からの租税が緩い。
もっと取れる筈じゃんて事で、アヤシイのは統括してる大宰府。
「なら、簡単。俺をそこの領主にしろー」と清盛は信西に言いますが、余り清盛に力がつくのを
信西は懸念。
手綱が取れなくなるのも困るので「調査」だけにしてねーって事に。

代々当主の大宰府鎮西は威張って、宋の茶器やお茶で財力を見せびらかす。
だが、それに恐れ入らず(ふーん、公式貿易は儲かるなー)と思う清盛。
話を聞けば、租税を建前程度に払う代わりに、反乱とかしないでもらって甘い汁を吸いまくってきたらしい。

あ、そう。粗暴な土豪にお困りね!って事で日を改め、元海賊の兎丸一党を連れて、
リターンしてくる清盛。
土豪対策にはこれ!とばかりに兎丸達を置く代わりに、租税をごっそり確保する事に成功。
「召し上げた米をまた俺達が市場で売って大儲け!」とはしゃぐ兎丸ですが、
そんなチンケな事には使わないよん、これはふつーに都に納めると返す清盛。
これを元手にバッチリ稼ぐ予定です。博打は元手が大事。

あっさり税が取れた事に信西は大喜び。
その褒美に復活する相撲節会の膳の係を任せてよとねだる清盛。
所領や官位じゃないなら安いもんだと、あっさり許す信西。清盛は内心ニヤリ。

その頃、後白河帝も息子に譲位をしろと、得子ちゃんに迫られてました。
謀略、陰謀は公家にとって遺伝子に組み込まれてます。
謀略してないと死ぬ生き物なんですね。

さて、平氏がバリバリ力をつけてるのに、反対にご褒美なしの源氏。
「御殿燃やすの進言したの俺だし、建立だって参加したじゃん」と駄々を捏ねますが、
やるものはやったじゃん、源氏が作ったのは北の方だけだしと相手にされません。
お金がないからね。仕方ないね(^▽^;)

格差をつけるのは、平氏と源氏が二大武士だから。
信西はこれで両者が牽制し合って、足を引っ張っていて欲しい。

しかし、当て馬にされてる源氏はいい面の皮。
「パパを殺した」汚名ばっかり強調されて、伸び悩んでるのは昔のまま。
しかも、由良の方のおかげで息子頼朝も地位を得ますが、
肝心の由良の方が心労で倒れてしまい、彼女の仕える女御様から
「私は由良の方が不憫でならない」と罵倒される始末。

俺ってどーして光り輝けないと酒浸りの失意の日々。
子供の笑顔だけが心の癒しです。
…もっと由良の方を大事にしてやれよ(^▽^;)

さて、力のあるとこには、寄ってくる人間も一杯。
おたくの重盛君にどう?とばかり有力な公家から縁談が持ち込まれます。
相手は保元の乱の時、ご厄介になったおうちの娘。
重盛自身は彼女に対し、まんざらでもないのですが、人間的に自信がない。
自分の成長が追いついてないまま、事態がドンドン進んでいきます。
平氏の次期頭領とはいえ、清盛みたいに苦労してないお坊ちゃまだからね。
血の問題も海賊退治も何もない。
ゆるゆるに育ったので、平家を背負う事の重圧ばっかり見えてしまいます。

あいにく、重盛の婚姻と相撲の日程が重なる。
だが、既にお膳立てを整えてあるので清盛は息子の婚姻に参加。
その代わり、嫁の兄は相撲節会の世話で出られません。
しょーがないね。

どちらもつつがなく進み、酒宴中、自分も舞に参加する清盛。
弟たちも「兄をよろしくー」と綺麗な嫁に挨拶回り。
だが、重盛だけが人生の墓場に片足突っ込んだように苦い顔。
こんな中途半端な覚悟もない人間に、こんな綺麗な嫁だの、重たい人生など
背負えるわけもない。

遂に「なかった事にしてー!!」と嫁に向かって土下座。
新婦は何が何だか解らず、自分に不都合でもあるのかとびっくり。
他の面々もどーゆー事なの?と仰天。

でも、清盛だけはニヤニヤ。
坊ちゃん育ちの長男が初めて人生の苦難に直面した。
自分がボロボロ泣いてキツかった時、父がどうしたか。
もっともっと強くなるしかない。
皆を支え、乗り越えられるような強い男に。

だから、息子も誰かを支え、守るという本当の意味を学ぶべきだ。
この嫁を得る事で。

清盛は重盛にお前の意見はよーく解った。と頷き、首根っこをいきなり掴んで
庭に放り出す。
お前の戯言なんか聞いてられねぇや。
さっさと婚姻して、子供作って、地盤固めて、そんで平氏を守る男になれや。
大人の自覚を持て、若造。

そして、清盛は呆然としている息子を無視し、新しい嫁に対して、一族の契りの意味の
盃を悠々と交わす。
これも平氏が強くなる為の政略結婚だ。
息子の顔色を伺って、前に進んでなどいられない。
息子も自分に意見を言いたければ、早く一人前になればいい。
その耳はちゃんといつでも用意してあるのだから。


相撲節会で、宋の茶を飲む後白河はびっくり。
味もびっくり、器もびっくり、淹れてくれた宋の美女も、その珍しい淹れ方も。
この膳を用意したのは誰かと問うと、信西は清盛だと答える。
大宰府で得たものの一部を披露した。戯れに。
自分が何をなしてきたかを。何を得られるかを、そのほんの一部をお見せした。
自分が世界のてっぺんにいたつもりが、自由に動く清盛の方が先を行ってる。
ちくしょー、いいなー。今回はお前の勝ちだいとばかり、清盛を大宰府の任を任せる後醍醐。
その上、自由に振る舞いたいので、地位も息子にくれてやり譲位。
天皇じゃつまんない。法王こそ楽しい。
これも清盛と遊ぶ為です。

信西は「お前が見事に相撲で勝ったな。手も出さずに勝った」と清盛を褒め、これからもよろしくーと念を押す。
なれ合うつもりは全然ないけど、清盛は欲しいものを手に入れた。
人生にうろたえ、弄ばれるだけの義朝とは全然違うやり方で。

宮中で擦れ違う清盛と義朝。
義朝はお前は信西に利用されてるだけだ。用がなくなれば、父やお前の叔父のように殺されるぞと言うが、清盛はうなずかない。
それでも、今は信西に従うしか道はないのだ、と。
怒りに身を任せ、反逆者の汚名を背負っても、意味はない。
叔父の死を、今までの苦労を無駄にしない為に今は力を蓄えておくべきだ。

その先に「俺達、武士の世はあるのか?」と問う義朝に頷く清盛。
黙って擦れ違っていく義朝。

まるで二人の人生を暗示するかのように。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。