Curse priest

Trigger Happy 出張所。D.Gray-manとシャドーハウスのネタバレ感想、アニメ感想を書いてます。

鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST 第19話「死なざる者の死」

2009-08-09 19:30:50 | 鋼の錬金術師
マスタング対ラスト戦。
この為の2期。
この為の我慢。
作画も声優陣も演出も満を辞しての神回。
全てがかっこいいぞぉ!のハガレン第19話。

鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST 第19話「死なざる者の死」

グラトニーに喰われかけたホークアイさんでしたが、拾ったわんこのブラックハヤテ号とフュリー曹長に助けられました。
ハガレンでは「拾ったものから福が来る」ので、何でも拾っておくが吉。

とはいえ、相手は撃たれても平気なホムンクルス。
弾の切れ目は生死の切れ目。
喰われるかってとこで、塔を全力で駆け上がってきた無限火炎放射器マスタング大佐に救われました。
普段、全然体を鍛えてそうにない大佐ですが、やっぱ軍人だけあって、常人よか体力がありますね。

しかし、電話が切れてから司令部からここまでこの速度。
X-Manかしら、実は(笑)

「私達など放っておけば、敵にもバックレられたのに!!」
と、ホークアイさんからきっちり怒られましたが、後でちゃんと感謝。
ホークアイさんはツンデレ(笑)
フュリー達を残して、ジャクリーン(笑)や、リンに話を聞いて飛んできたアルフォンスも含めて、66の追跡開始。

原作では、ちゃっかり者のリンはこの好機を逃さず、ランファンとエンヴィーも含めてホムンクルス捕獲に大乱戦…なんですが、話の尺が足りないのか、このエピソードはカットのようです。
ランファンの活躍が見れたり、プライドが現れたり、焼肉になったグラトニーにエンヴィーが潰されたりと面白いんですけどねぇ。
アルがエンヴィーの変身能力を見るという重要なシーンもある(それを大佐達に伝える)んですが、カットして大丈夫なのかなぁ?

さて、第3研究所にバリーが逃げ込んだのを確認した大佐達。
軍との関係を確認しただけでも大収穫ですが、そーゆー小賢しい計算はどーでもいい66。
バリーの肉体をちょん切る為、研究所に突撃。
それに乗っかって、ちゃっかり大佐達も突撃(笑)

名目は連続殺人犯の逮捕。
警備や研究員達も都合よく「危ないからね」と退去してもらえます。
状況を利用するのがうまいね、大佐(笑)

しかし、66にはバリー探査装置がついてますが、大佐達にはついてません。
「こっちに行ったよ」と印を残す程、66は気が効いてないので、二股の地下通路を4人は二手に分かれる事に。

何やらアヤシゲな放置された研究施設に来てしまった大佐とハボック組。
慌てて廃棄されたように、捨て置かれた機材は解剖とかロクな研究をしてなかった様子。
デビルズネストのキメラとか、そういうものでも作ってたのかな?
つくづく、軍は「生命」をいじくるのが好きな機関だ。

そこに現れたのは、ソラリスことラストさん。
ウロボロスの刺青が胸にあっては、即破局です。
ボイン大好きなハボックさんは、自分の彼女運のなさにがっかり。
頑張れ、いつかいい事あるさ!(^_^;)

部下の失恋はどーでもいい大佐。
大事なのはヒューズの犯人探しです。
「とどめを刺し損なって残念」と、ラストが告白した瞬間、ガンガン射殺∑(; ̄□ ̄A
死なない体でよかったねぇ(笑)

ご褒美に胸を裂いて、賢者の石を見せてくれたラストさん。
ホムンクルスは賢者の石を核に作られた人間だそうです。
いつも思うけど、すぐ治るったって、ホムンクルスには痛覚がないんだろうか?
感情も愛情もあると言われても、痛みが解らないのはやはり「人間」として問題だと思う。
これとは関係ないけど「ゼーガペイン」で人類が滅んでしまったのは、ラスボスの科学者が生まれつき痛覚のない人間だったから、だし。


秘密を喋ったからには、大事な人柱候補だろうと生かして帰す気はありません。
最強の矛に銃など役立たず。
大佐の発火布も天井のパイプを破壊されて、部屋中水浸しでは効果なし。
でも、大佐はやはり錬金術師。
大量の水をガスに錬成し、ハボックのライターで大爆発。
ラストさん、今回1回目の丸焼け。

焼け跡を確認する大佐達ですが
「あの再生力は侮れん。気をつけろ」
というフラグを言ったばかりに、ラストから串刺しにされるハボック。
うわああああああ∑(; ̄□ ̄A
再生しながら、攻撃しようとするラストさん。グロい(^_^;)
今回は「プチホラーのボンズ」全開!!
美女だから、余計エグい。

返す大佐はハボックのショットガンでラストさんの胸をぶち抜き。
まだまだ死なないと言い放つラストさんの胸に手を突っ込んで、賢者の石をもぎ取る大佐。
うわぁぁぁ、さすが軍人だ! 目的の為ならホント容赦なし。
石が核なので、ないとあっという間にラストさんの体は崩れてしまいます。
肉体が細胞単位で生きているふつーの生物と全然違うやんか(^_^;)
ホムンクルスに脳死とかありえんな。

その石を使ってハボックを治そうとする大佐。
ところが石から肉体を生やし、大佐の手の中で骨やら筋肉やらみるみる再生していくラスト。
うわぁぁぁぁぁぁ、ひ、ひでぇ、美女がぁぁあ!!∑(; ̄□ ̄A
グロさ爆発に仰天する間もなく、脇腹を串刺しにされるマスタング大佐。
ダークファンタジーの真髄ここに。
不死の人間との戦いって、3×3アイズとか無限の住人とか色々あるけど、やはり一番強烈なのはハガレンかな?

「言った筈よ、こっちが核だと」

全身を再生し終わり、涼やかな顔で大佐を見つめるラスト。
「目の前で部下が冷たくなっていくのを見ながら、あなたも逝きなさい」
発火布もきっちりズタズタにして、次の標的へ。

「私より先に死んだら許さんぞ、ハボック…」

原作よりアニメの大佐は声が弱々しいです。
やはり原作の方がキャラが皆生気に満ちてるなぁ。
アニメで弱々しくしたのは「死んだ」と思わせる演出かな。

さて、普通来ないだろと思うけど、何故かやってきた大総統。
警備はいらない、1人で行くよとスタスタ。
それだけ第3研究所は知られちゃマズイとこなんですねぇ。
お父様のおうちの玄関先かな?
最もこれ以降当分、誰も使いませんけどね。裏口入学ばっかで(笑)

別ルートで66を追ってきたアルとホークアイ組。
こっちが正規ルートでした。
66とご対面。壁に大きくある錬成陣らしき壁画は何だ??
クセルクセスのとは違うので、これも「例の計画」の一部なのかしら?
錬金術に全く詳しくないのが悔やまれます。

切り刻まれたバリーは腐っています。
拒否反応の為らしい。
とはいえ、鉄の体に魂入ってるアルや66が不適合を起こさず、サビもしないのは何故?
確かに鉄は血液に含まれて、適合しやすいだろうが、普通の人間より拒否反応がないのは何故だろう。
鉄は鉄に過ぎないから、生身の肉体みたいな生命反応がないからか?
よくわかんない。

拒否反応の事を66から言われて、初めて自分も同類だと思い当たるアル。
いつ拒否反応が起こるか。
その前に元の体を取り戻せるか。
バリーに比べると、今までなーーーーんもなかったんですが、やはり精神が魂と肉体を繋いでいるから、精神が不安やストレスとなり、拒否反応を呼び込むのか?
こういう事聞かなければ、もっとタイムリミットは伸びたのか?
ここもよくわかんない。
聞いてしまったからには、元には戻れないから。

さて、ラストさん到着。
66はさっそくラストさんに切りかかりますが、速攻で壊されました(^_^;)
「人柱候補を一晩で二人も殺さないといけないなんて大損失よ」
と、大袈裟に溜息をつくラスト。
扉を開ける程優秀な錬金術師を何故数名必要なのか不明。
マルコーさんの元で働いていた錬金術師が何人もいる筈ですが、全員石にされちゃったとこみると、ただ「扉を開けた経験がある」ってだけじゃダメなんか??
最後に仲間を石にした錬金術師はどーなったんだ?
原作であんだけの「人形」を作るには、扉開けた錬金術師はごっそりいる筈だが、あーわかんない!

自力でそこに到達する程優秀では、アルは違うしー?
でも、アルが手パンするとそれだけで人柱確定みたいだし。
ここもよくわかりません。


「上司の後を追わせてあげるわ」

の言葉に愕然とするホークアイさん。
今までのクールさは何処へやら。逆上してラストを打ちまくり。
隠し持っていた全ての銃弾を撃ち尽くしますが、それでもラストは倒れない。
「終わり?」
と、淡々と呟くラスト。

どうしようもなくなって、泣きながら座り込むホークアイさん。
気丈なようだが、やはり女性だ(泣)

「本当に愚かで弱い、悲しい生き物ね」

低く呟きながら、彼女を殺そうとするラストの前に立ち塞がったのはアルフォンス。
ラストの攻撃に錬成した槍は役立たず、身をもって彼女を守る。
絶望してしまったホークアイが逃げろと叫んでも、彼は揺るがない。退かない。
ラストに鎧を切り刻まれ、部品を吹っ飛ばされてもたじろがない。

「イヤなんだよ! 僕のせいで! 
 自分の非力のせいで人が死ぬなんてもう沢山だ!
 守れたはずの人が目の前で死んでいくのを見るのは我慢できない!

彼は叫ぶ。
ニーナ、ヒューズ、マーテル。
彼らの死。
関わった、巻き込んだ。その死全てが彼の責任ではないのだけど、何処か何かやりようがあったのではないか。
回避できたのではないか。救えたのではないか。
そんな想いが彼を引かせない。
何とかできる瞬間までは、絶対に何とかしようと努力する事を辞めない。
それがハガレンの最大の魅力だと思う。
エドもアルもマスタングも、他のキャラも力があっても、非力でも頭を絞り、自分の出来る事をしようとする。
その重なりが大きなうねりを作る。

だから、ハガレンは楽しい。
こんなに暗い欝な話なのに、ハガレンは明るい。
いつも何処かに青空がある。
どんなに暗い雲に覆われていても。


「よく言った、アルフォンス=エルリック」

その瞬間、低い鋭い声が広間に響く。
咄嗟にアルはラストとの間に巨大な石の壁を作る。
そのラストの背を襲うのは巨大な炎。
逆巻く業火。
足を焼かれて跪いたラストが見たのは、傷だらけのマスタング。

「ようやく跪いたな、ホムンクルス」

ロイの手の甲には釘かガラスで切ったのか、素手に血の錬成陣。
片手にはハボックのライター。
自分で焼いて傷を塞いだ、焼け爛れた脇腹。

相手を倒す。
ホークアイ達を守る。

「守る」為に戦う軍人が決意を込めて、敵の前に立った時、迷いはない。
業火が焼く。
彼女を焼く。
焼き尽くし、尚も再生し続ける肌を焼き、筋肉を焼き、骨をただれさせ、眼球を燃え上がらせ、それでも執拗に倒れるまで、炎が襲い掛かる。
賢者の石がフル稼働し、発動し、石のエネルギーを吸出し、再生を続けても追いつかない。

それでも、ラストも戦いをやめない。
ここで引けないのは彼女も同じ。
自分の詰めの甘さが、人間への驕りが、無意味な残酷さが敵を見誤った。
だから、反撃しなければならない。
人間であり、人間でないものの誇りを持って。


が、ロイには勝てない。
解っている。
最後の矛を打ち出した時、男の額を後数ミリで貫けないまま、彼女は認める。
彼女が愚かで悲しい弱いと断じた生き物の、本当の強さ。
ホムンクルスにはなくて、人間にあるもの。
そんなに弱い愚かな存在の筈の生き物が、この世界に満ち溢れて生きている理由。

それを知っているから、彼女は最後に笑う。
好きだと笑う。
その顔が苦悩に歪むのはすぐそこ…と捨て台詞を呟きながら、彼女は笑う。

愚かな人間の欲望を利用しての計画。
前はうまくいった。

でも、それは今度もそうなるだろうか。
人間はそんなに弱いだろうか。
結末は同じとは限るまい。
それもいいかもと、彼女は笑う。
彼女がまだ人間だった頃の小さなかけらが。


戦いが終って、マスタングは倒れる。
駆け寄って心配するホークアイ達に尚もハボックに医者をと、頼みながら。

それを影で見ていた大総統もまた何もせず、立ち去る。
この戦いに彼が加わる意味はもうないから。


そして、66もバリーによって、最後の幕を下ろす。
いいキャラでした。
でも、容赦ない。もったいないって残さない。
人気も好感度も関係ない。殺す時ぁ殺す。
それもまたハガレン(^_^;)

アルが危険な場所に行ってしまい、ホテルの前でただ待つしかないウィンリィ。
ボロボロのアルを泣きながら「バカ、おかえり!」と笑顔で迎えてくれました。
でも、アルの腕がもげちゃったよ(^_^;)
むぎゃああああああ!! 兄さーーーん!!

その兄さんはリゼンブールでアームストロング達とお別れ。
一応、オートメイルの修理に来た事になってるしね(笑)
伯母さん達の墓参りにと墓に立ち寄ったら、そこにいたのはホーエンハイムパパ。
いやー、早いぞ展開。
ホテルのシーンで終ってもよかったのに(笑)

とにかく今回は気合入った神作画でした。
特にラスト対ロイ戦は凄かった。
ロイはホントにホントにかっこよかった。
ラストはいい女でした。
いずれあるだろうロイ対エンヴィー戦が楽しみです!
これで大佐のターンはしばらく終了!!

…あれ、主人公は!?(笑)
が、頑張ろう、エド!

8月12日には23巻発売だね、ひゃっほ~!
大佐の表紙、かっこいいぜ!!



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2 コメント

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グリーン経済 (山陰パチンコ)
2023-05-21 06:05:51
プロテリアルのSLD-MAGICの実験関係がやけに騒がしいな。安来で何かあった?
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刀鍛冶の里 (グローバル・サムライ)
2024-07-13 04:29:44
鬼滅の刃ブームで天馬山にある巨大割石の関係かな?
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