青の祓魔師 第３０話「因縁生起」 ３

今月号のＳＱで最も衝撃的だったのは実はＤグレでも青エクでもなくテガミバチでした。
衝撃のラスト！！！∑（;￣□￣Ａ
クレイモアは…ここに病院を建てよう、でした（笑）
多分、そろそろ「ここに建っていた病院が壊滅」になると思います。
さて、ラスト。

青の祓魔師　第３０話「因縁生起」　３

他の戦闘部隊の皆様ＶＳ胞子嚢

柔造やエクソシスト達、シュラもそれぞれ戦ってましたが、相手は巨大な人外の化物。
八百造は呟く。

「あれはもう…あかん」

そして、胞子嚢は人々の努力も虚しく弾け飛ぶ。
胞子と瘴気があたり一面を包み込む。
何も見えない。


同じように雪男の視界も真っ赤だった。
他には何も見えなかった。
藤堂の腕から炎が迸る。
それは雪男に襲い掛かろうとした。

（殺される）

スローモーションのような感覚の中で雪男はそのシーンを感じる。
自分の首に回された腕から舞い上がり、伝わって進んできた炎が膨れ上がり、
藤堂の顔すら覆い尽くす。

近付いてくる。
焼き殺す為に。

殺される。それを認識する。この数秒後には炎に包まれる。
逃げ場はない。
確実な死。それまでに凄まじい苦痛はいつまで続くのか。
藤堂はそれを冷徹に観察するだろう。
イヤだ、ダメだ、僕は死ねない。
兄さん…！！

だが、純粋な死はそれを待ってくれない。

（や…）

来る。
やってくる。
赤い死が。
逃れられぬ死が。

（やめろ）

その恐怖と生存への喘ぎが、雪男の瞳に青い焔を点す。
伽楼羅の劫火など比べ物にならぬ、灼熱の深遠からの冷たい青き焔。

「！！？？」

絶対領域。

燃やされるのは俺、だ。

その本能的な恐怖に藤堂は慌てて雪男から遠ざかる。
重みの取れた雪男は何とか上体を起こした。
だが、異変を感じてるのは雪男も同じだ。
震える手で自分の顔に触れる。

（なんだ…。
　視界が青い。
　なんだこれは…。
　どうなってる、僕の目は…！）

雪男の目にはまだ焔が宿ったままだ。
燐と同じ青い焔が。

「その目。一体何だ？
　一瞬本能的に退いてしまったじゃないか」

衝撃から逃れた藤堂はまた薄ら笑いを浮かべながら、ゆっくりと雪男に近付いていく。

「君を面白いと思っていたが…過小評価すぎたかもしれないね」

喉を絞められていたのと、自分の身に起こった変化。
そして、それを面白がっている藤堂にどう対処していいか混乱し過ぎて頭が回らない。
ただ、藤堂の目は普通ではない。完全にイッてる。
捕まったら、今度は殺されず、別の形で「利用」される。
飲まれてしまった伽楼羅の事は知らないが、藤堂の考えている事は恐らく普通ではない。
必ずやろうとする。
雪男の力を横取りする為に。

「な…なにを…」

だが、足が萎えて動けない。息切れが止まらない。
体が強張る。

「それは君の目ではないな」

藤堂は笑った。
嬉しそうに笑った。
素晴らしいご馳走を前にして、爪を伸ばした猫のように。


その瞬間、藤堂の横面は炎の錫杖に吹っ飛ばされた。
その凄まじい勢いに広場の藪の中に転がりながら突っ込む。
同時に沢山の黒い影が雪男を守るように取り囲んだ。

藤堂は笑顔を崩さぬまま、殴った相手に挨拶する。

「おや、君か。
　執念深いなぁ～。
　よくここに私がいると判ったね、志摩くん」

柔造は藤堂を睨みつける。明らかに形相が変わっている。
蝮を騙してボロボロにした男。
和尚を殺しかけた男。
そして、不浄王を甦らせ、この騒ぎの全ての黒幕とやっと巡り合ったのだ。
ただ、伽楼羅を我が物にしようとする為だけに、藤堂はこれを引き起こした。
京都の人々すら犠牲にするのも厭わずに。

「あんだけハデに火ィ使っとれば誰でも判るわ！
　…このタヌキ爺…！！！」

（柔造さん…？）

温和ないつもの彼とは違う剣幕に雪男は思わず彼の背を見上げる。
柔造と共にいる男達も冷たい目で藤堂を見つめている。

「貴様は俺の大事なモン滅茶苦茶にしよったんや…！
　灰も残さんから覚悟しとけ！！」

で、次号。

柔造の一番大事なモンはどれ？

１、蝮
２、家族とか仲間
３、和尚
４、京都

蝮、だよねー（笑）
男がキレる理由は大体それ。
それでキレないんだったら、惚れられていない。

それは雪男の目じゃないとの事ですが考えられるのは？

１、雪男の危機を察して、燐が無意識に能力を飛ばした
２、サタンパパが息子の危機を察して目を貸してあげた
３、実は生まれた時から二人を見守ってるメフィ以外の兄弟がいて、
　　その人が力を貸してくれた
４、いやぁ、やっぱ雪男の目じゃね？　まだ覚醒してないだけで

１…かなぁ？？　雪男とリンクしたんだし。
燐が雪男を守るのが自然だ。
でも、それだと雪男の悪魔化への覚醒が進まないのか？
まぁ、アニメじゃ凄くあっさり覚醒しちゃったんで、マンガもそろそろなのかな？

ただ、それだと時間軸がちょっとおかしい。
燐が雪男とリンクしたのは胞子嚢が破裂する前だが、このマンガの描写の流れだと
胞子嚢の破裂と雪男が炎に焼かれかけたのは同時みたいなんだよね。

もし、以前だとすると、柔造は持ち場を離れて、雪男達がドンパチやってるのを察して
飛んできた事になる。
この修羅場にそれが可能なのか。
まぁ、柔造なら不浄王より藤堂の事を放っておけないだろうけどな。
ホントに骨も残さず焼いて欲しいですが、同じ炎の戦いだと藤堂に分がいいんだよね。
柔造とか他の人達が水の使い手だったら何とかなるんだけど。

何とかいい所に持ち込んだとこで、胞子嚢が破裂。
その隙に
「うわああ、何も見えない！」「うははは、雪男君、また会おう！」「くそ、逃げるな、藤堂！」
って流れになるのか？（笑）

藤堂はさっさとブラックホールに吸い込まれて潰されて下さい。
雪男のストーカーにならないで下さい。
兄貴に「アーッ！」でもされて下さい。

いざ最終決戦！！てあおりがついてますので、次号でそろそろ不浄王編も山場かな。
燐が剣を抜いちゃば済む事だし。
あっ、でも雪男はまだ燐が山の上にいるって知らないんだっけ？？
燐は牢の中にいるって思ってるのに、死ぬと思ったらつい助けを求める雪男はかわいいな。

姫の勝呂も本音ボロボロの志摩君もそして、やっぱ燐かわいいよ燐。
いつも温厚な柔造さんは女の仇を討てるかな？
出来れば存分に討って下さい。

ただ、殴られても蹴られても撃たれても、嬉しそうな藤堂はドＭの複雑な性を抱えてそうで困りもんです(^_^;)
奴を喜ばせるのはイヤじゃのぉ。