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カルティエ現代美術財団コレクション展

2006年05月04日 | アート
こんなところに潜水艦が・・・
といっても、これはカルティエ現代美術財団のコレクションのひとつ。

いま東京都現代美術館で開催されている「カルティエ現代美術財団コレクション展」には、ユニークな現代美術の作品が勢揃いしています。

さすがフランスの企業は現代美術の収集にも熱心なんだと感心しながら、とりあえず出かけてみたわけですが、
その作品群を見てびっくりしました。

実はこれらのコレクションは企業が収集したものばかりではなく、注文制作されたモノも多くあるということ。
カルティエという企業の現代美術への桁違いな貢献ぶりを知り、これにもびっくりしたわけです。

作品はポップで華やかなモノが多く、会場全体がおしゃれなショールームといった感じです。
これなら、むずかしい顔をして作品を眺める必要はありません。
「現代美術なんてこむずかしくない?」と思っている人にも、ぜひおすすめしたい楽しい展覧会です。

ポスターのビジュアルにもなっている、ロン・ミュエクの《イン・ベッド》 という作品は、巨大な女性がベッドに横たわっている、異常なほどリアルな立体作品。



女性の大きさは実際の人間の5倍以上はあるでしょうか。
近づいて見ると、皮膚から透けて見える血管とか微妙な肌のしわの具合だとか、超リアル。
ただただ驚くしかありません。
どーやってこんなモンを作ったんでしょーか。あきれました(笑)

それから、ライザ・ルーの《裏庭》という作品は、庭にあるすべての物体が、きらきらとしたビーズで編み込まれています。
いつかどこかで見たことのあるよーな、この不思議な光景にしばらく釘付けになります。

それから、なんといっても一番衝撃を受けたのが、アルタヴェスト・ペルシャンという映像作家のモノクロの映像作品。
人類が宇宙へ旅立つ記録映像などを、独特な編集センスでつないだ作品が上映されていて、これを見たときにはぶっ飛びました。
見た人の脳が宇宙へ旅立ちそーです(笑)
こんな映像の手法があったのかという驚きと、ストーリーもないのに見る人をここまで引きつける編集の不思議とは。。。
こりゃ、説明も困難です。

興味深い作品は他にもたくさんあったんですが、
こーして感想を書いていると、この展覧会がいかに凄かったか、
あらめて感心しちゃいました。

会場に入った最初の印象は、当たり障りのないきれいな美術品の連なりじゃんっていう感想でしたが、会場を一周し終えた後の感想は、まるで違うモノでした。

この展覧会は、美術ファンでなくても存分に楽しめる希少な展覧会だと思います。
協賛がAlfar RomeoじゃなくてBMWであるところがちょっと残念ですが(笑)
興味のある方はぜひ覗きに行かれてはいかがでしょうか。

ぼくは平日仕事を抜け出して、もーいちどゆっくり探索しにいきたいと思っています。


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