ヘレスとお茶 Jerez and Tea

停まらず走り続けよう~
Thru drinking teas & practicing flamenco

ウォッチメン Watchmen ザック・スナイダー 

2009-04-13 14:16:53 | 映画
予備知識なしで、スナイダーの作品だからということで
Watchmenを見ました。

正直なところ、内容にはかなり混乱しました。

そして後味としては、社会科学や哲学というレベルから
いうと、子供が!読むアメコミの域を出ていないと思いました。
(稚拙なキャラクター設定に感じました)

特に核による抑止力や、日本に投下した核爆弾による
犠牲はより多くの犠牲を出さないための必要悪とする
安直な正義感が底にあるように思えて、限界を感じました。

でもこれはスナイダーの映画です。
プロットや原作なんてどうでもよいです。

冒頭から、300ばりの、スロモに、カット割りに、
歌舞伎で言う見栄の張り方というかポーズの決め方が
続き、笑ってしまうくらい、面白いです。

とにかく、わからなかったのが、DR Manhattanという
キャラで、ブルーマンが何かの間違いで出てきて
政治に参加したんだと、思い込んで見ていました
初めの10分くらいは、これはパロディ映画なんだと
完全にコメディを見る心構えになってました・・・

もちろん、そうではなかったのですが。

特に新しい印象を受けたのは、ロールシャッハの
顔の模様です。これは2-D CGIで、モーフィングの
パターンを作成して、それを3次元面に貼り付けて
いるのだそうです。

雨のシーンが多く、前半は、撮影がうまいなぁと
感心しつづけました。後半は、あまりに観念的で
しかも、その思想が単純すぎるので、ただ長すぎると
いう思いで見てしまいました。

ビジュアル的、音楽的には、80年代MTV文化という
映画でよかったです。

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