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高校女子サッカー事情 2010夏

2010-09-16 06:55:42 | 女子サッカー


今年の高校女子サッカー選手権のパンフレットを頂いたので再検証。

まずは予選参加校数及び選手数を昨年度の高体連加盟数と比較して見ている。
参考の為に高体連男子も示してみる。


都道府県別高体連登録人数状況(2009年度 サッカー)

〔北海道〕
北海道:男子237校(6,416人)、女子144校(636人)→ 9校(172人)
〔東北〕
青森:男子66校(1,639人)、女子7校(163人)→7校(99人)
岩手:男子59校(1,952人)、女子16校(244人)→ 11校(164人)
宮城:男子73校(2,670人)、女子14校(317人)→ 14校(228人)
秋田:男子36校(915人)、女子0校(0人)→ 2校(38人)   ◇県予選1試合のみ
山形:男子52校(1,816人)、女子7校(204人)→ 7校(138人)
福島:男子81校(2,474人)、女子14校(145人)→ 7校(108人)
〔関東〕
茨城:男子116校(3,767人)、女子15校(165人)→ 4校(80人)
栃木:男子67校(2,149人)、女子11校(200人)→ 10校(150人)
群馬:男子67校(2,374人)、女子14校(265人)→ 12校(240人)
埼玉:男子193校(8,636人)、女子27校(708人)→ 27校(710人)
千葉:男子178校(6,786人)、女子12校(245人)→ 13校(260人)
東京:男子308校(10,938人)、女子36校(629人)→ 30校(600人)
神奈川:男子231校(8,541人)、女子34校(415人)→ 17校(335人)
山梨:男子41校(1,609人)、女子7校(97人)→ 3校(89人)
〔北信越〕
新潟:男子97校(2,739人)、女子4校(73人)→ 4校(73人)
富山:男子46校(1,235人)、女子2校(74人)→ 3校(50人)
石川:男子41校(1,307人)、女子19校(60人)→ 0校(0人)  ※参加校なし
福井:男子32校(973人)、女子1校(31人)→ 1校(25人)   △県予選なし
長野:男子92校(2,690人)、女子1校(34人)→ 2校(37人)  ◇県予選1試合のみ
〔東海〕
岐阜 男子61校(1,954人)、女子0校(0人)→ 2校(25人)   ◇県予選1試合のみ
静岡 男子137校(6,452人)、女子16校(359人)→ 14校(300人)
愛知 男子191校(7,858人)、女子37校(451人)→ 16校(300人)
三重 男子60校(1,926人)、女子4校(90人)→ 4校(78人)
〔関西〕
滋賀 男子57校(2,128人)、女子3校(49人)→ 1校(25人)   △県予選なし
京都 男子85校(2,392人)、女子3校(50人)→ 3校(47人)
大阪 男子234校(7,338人)、女子22校(218人)→ 8校(183人)
兵庫 男子181校(6,461人)、女子14校(809人)→ 8校(147人)
奈良 男子37校(1,451人)、女子4校(21人)→ 2校(17人)   ◇県予選1試合のみ
和歌山 男子36校(841人)、女子2校(24人)→ 1校(14人)   △県予選なし
〔中国〕
鳥取 男子26校(735人)、女子12校(110人)→ 4校(70人)
島根 男子32校(1,040人)、女子1校(40人)→ 1校(22人)   △県予選なし
岡山 男子71校(2,126人)、女子5校(84人)→ 3校(60人)
広島 男子115校(4,232人)、女子11校(162人)→ 7校(120人)
山口 男子46校(1,385人)、女子0校(0人)→ 2校(38人)   ◇県予選1試合のみ
〔四国〕
徳島 男子27校(889人)、女子18校(185人)→ 6校(132人)
香川 男子37校(1,137人)、女子0校(0人)→ 0校(0人)    ※参加校なし
愛媛 男子57校(1,953人)、女子22校(177人)→ 5校(84人)
高知 男子29校(872人)、女子0校(0人)→ 1校(14人)    △県予選なし
〔九州〕
福岡 男子136校(5,340人)、女子7校(79人)→ 3校(48人)
佐賀 男子36校(1,441人)、女子2校(21人)→ 2校(29人)   ◇県予選1試合のみ
長崎 男子62校(2,486人)、女子6校(139人)→ 3校(57人)
熊本 男子66校(2,862人)、女子5校(60人)→ 1校(14人)   △県予選なし
大分 男子43校(1,551人)、女子4校(50人)→ 2校(34人)   ◇県予選1試合のみ
宮崎 男子49校(1,707人)、女子3校(41人)→ 1校(20人)   △県予選なし
鹿児島 男子86校(2,999人)、女子8校(192人)→ 5校(199人)
沖縄 男子65校(2,342人)、女子24校(435人)→ 18校(350人)

※2009年度高体連加盟数→2010年高校女子サッカー選手権予選参加数


2010年大会に
参加校がなかった都道府県は石川県と香川県の2県のみ。
参加校が1校のみの都道府県は福井県・滋賀県・和歌山県・島根県・高知県・熊本県・宮崎県の7県。
参加校が2校だった都道府県は秋田県・長野県・岐阜県・奈良県・山口県・佐賀県・大分県の7県。

高体連に形式的に加盟している都道府県もあるので高校サッカー選手権の予選参加状況の方が実態を反映していると思われる。

完全に東高西低になっている。Jリーグがある都道府県で参加校が2校以下のところは岐阜県・熊本県・佐賀県・大分県の4県である。
九州は女子サッカーが盛んなイメージがあるが、高校女子サッカーにおいてはそうでもなさそうである。

首都圏などは別格として、沖縄県の参加数が特出している。
以前から沖縄県のことは気になっていたが、女子サッカーが盛んなようだ。
なでしこリーグのチームが沖縄県でセントラル方式で大会を開いたら関心が高いんだろうな。オールスター戦でもやってみるかい? でも観戦可能なスタジアムがないのか。残念。
なでしこジャパンの冬場の合宿を沖縄県で行なったら、さらに女子サッカー人口が増えるんじゃないだろうか?

それにしても、男子の比べてこの参加校・参加人数だとさすがにマイナースポーツと言われてもしょうがないし、インターハイ参加(高体連加盟)を門前払いされていたのも当然と言えば当然と思われる。
せめて男子の5分の1くらいの競技者数あるいは参加校がないと競技性が保たれない。
新潟県の人口だと20校500人くらいいれば予選のやり方も工夫できて試合のレベル調整ができると思う。
まあ、これまでは高体連に加盟できなかったので、大会参加の場合は欠席扱いになってしまったのだけど、これからは授業単位数のことに不安を感じずに大手を振って試合に出れるから部員数も増えるかな?

都市部の高校はグラウンド確保が難しいということだが、例えば男子の場合、大阪周辺の複数の高校が堺トレセンを練習場として借りて練習するようになってきた。
女子の所在地周辺にあるグラウンドを複数の高校が借りて一緒の場所で練習すれば良いのではないだろうか?高校の校庭の争奪戦をしていても埒があかないと思う。






高校女子サッカーの指導者の方もバラエティに富んできているようで、目立ったところでは

室蘭大谷高校の監督は元国際主審の大岩真由美さん、
十文字中学高校の顧問は武岡イネス恵美子さんでコーチをやってるのが日体大現役GKの一谷朋子さん、
日本航空の監督は日体大黄金時代の八鍬晶子さんでコーチもやはり日体大OGの山内瑞穂さん。
成立学園中学高校のコーチは山郷のぞみさん
常葉学園橘高校の監督はU-17日本女子代表監督の吉田弘さんでコーチが元武蔵丘短大の李正美さん
日ノ本学園高校のコーチは元INAC監督の田渕径二さん。
作陽高校の監督は元ベレーザの山崎由加さん。
神村学園高校のコーチは元田崎真珠の清原万里江さん。

まあ、個人的にはもっとこの人がここにいるんだ、なんてことは思っているのだけど。
高校女子サッカーの指導者は今後なでしこリーグの選手の引退後の受け皿として増えているのではないだろうか?教職免許とかとは関係無しに。野球以外の球技はそうだから。

磐田市での開催も来年で最後。インターハイ第1回は北信越大会から、長野県が会場らしい。
それまで新潟県の女子サッカー事情がさらに改善していると良いね。新潟県サッカー協会の作成した具体的な行動計画はどうなっているんだろう?

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