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全女2回戦@仙台②(常盤木学園VS藤枝順心)

2009-12-16 06:13:10 | 女子サッカー


全女2回戦 『ユアスタ』 13:35K.O 第2試合 40分×2

常盤木学園高校 3-1(3-0、0-1) 藤枝順心高校 〔主審:平山歩、観客数308人〕

得点者 8分 斉藤あかね(常盤木)、10分 工藤麻未(常盤木)、18分 京川舞(常盤木)、79分 左山桃子(藤枝順心)


常盤木学園高校(東北第1代表/宮城)
〔スタメン〕
1 GK 斉藤 彩佳(蘇我サッカークラブレディース:3年)
2 DF 千葉 梢恵(リトルスターズ:3年)
3 DF 繁浪 由希(FC TONレディース:2年)
4 DF 小野田 莉子(クラブフィールズリンダ:2年)
6 MF 坂本 理保(河内SCジュベニール:2年)
7 MF 中村 楓(盛岡ゼブラレディースFC:3年)
8 MF 児玉 桂子(FCみやぎバルセロナ:2年) → 63分 5 DF 木下 愛(鳴門ポラリスFC:2年)
10 FW 工藤 麻未(五戸町スポーツクラブ:3年) → HT 16 FW 松山 智(浦和本太レディースFC:2年)
11 FW 斉藤 あかね(浦和レッズJrYL:2年)
18 FW 京川 舞(KASHIMA-LSC:1年)
19 FW 仲田 歩夢(フォルトゥナSCレディース:1年) → 72分 24 FW 権野 貴子(星陵PELジュニアユース:2年)
〔リザーブ〕
12 GK 青柳 麻理鈴(リトルスターズ:2年)
14 MF 一原 梓(大和シルフィード98:2年)

監督:阿部 由晴



藤枝順心高校(東海第1代表/静岡)
〔スタメン〕
21 GK 前原 りんご(藤枝順心SCジュニアユース:1年)
3 DF 井原 遥香(ニューウェーブ北九州ガールズ:3年)
5 DF 樫本 芹菜(青崎SC HANAKO:2年)
6 DF 中村 ゆしか(F.C.SFIDA世田谷:2年)
18 DF 桜井 麻友佳(フィオーレ武蔵野FC:1年)
8 MF 高野 紗希(FC VITORIA:2年)
7 MF 阪口 萌乃(横須賀シーガルズFC:2年)
22 MF 村山 百花(戸木南ボンバーズFC:1年)
23 MF 植村 祥子(大宮FCエンジェルス:1年)
10 FW 左山 桃子(広島フジタレディース:3年)
11 FW 高畑 結(藤枝順心SCジュニアユース:2年)
〔リザーブ〕
1 GK 中島 美幸(A.S.C:3年)
2 DF 藤井 日菜子(大和シルフィード98:3年)
4 MF 西山 芽衣(楠クラブレディース:3年)
19 MF 榎谷 岬(大和シルフィード98:1年)
17 FW 鈴木 萌子(藤枝順心SCジュニアユース:2年)

監督:多々良 和之


常盤木学園と藤枝順心、年代別代表が顔を揃える日本のトップレベルの高校サッカー部同士の対戦。


試合は開始早々常盤木学園の猛ラッシュで藤枝順心エリア内のハーフコートゲームに。
藤枝順心、上手くゲームに入れない。
常盤木学園の2トップ斉藤あかねと京川舞に両ハーフの工藤麻未と仲田歩夢が4トップのごとき攻撃力でゴール前に襲い掛かり、瞬く間に3点を奪取する。
久々に工藤麻未を見たが、以前にも増して身体が強くなった印象。とにかく倒れない。ボディーバランスが抜群だ。
高校サッカー界で今年見た高校3年生の中では、常盤木学園の工藤麻未と神村学園の吉良知夏は群を抜いている。できれば大学サッカーではなく、どこでも良いのでなでしこリーグに入ってほしい逸材だ。もちろん2人揃ってアルビに来てくれれば最高なのだが。


3点を取られ、藤枝順心も本来の動きを取り戻し、時折カウンターが出るようになる。

試合開始から両チームと共にハイレベルなボールさばきで、とにかく脚は速いし、寄せは厳しい、当たりは強いし、ボールを止める技術がどの選手も素晴らしい。
蹴り方も何種類も準備されていて、それを防御する方も心得ているのだから凄い。
パススピードもシュートと変わらないくらい速いし、それをスペースに出しても走りこんでくる選手がちゃんといるので小気味良くパスが繋がるし、逆にパスカットも鮮やかだ。
シュートも弾丸シュートと言っていいものばかりで、よくお互いのGKが防いだと驚くシーンが目白押しだ。それもほとんどが枠にいっているし。

なでしこリーグでも全国からこれだけのレベルの選手を集めているチームは数少ない。
さらにお互いに組織的なプレーをしている。両監督の描くサッカーをピッチ上で表現している。サッカーは芸術だということを改めて思い知らされた。
常盤木学園はチャレンジリーグではなく、こういうレベルの高いチームと試合をするべきではないのだろうか?
こういう試合を見ると、JFAは「女子版高円宮杯orプリンスリーグ=プリンセスリーグ」を創設すべきだと思うがいかがだろうか?


試合が進むにつれてペースを握りきれていない常盤木の選手達の表情は一様に厳しい。


後半は藤枝順心のDF井原遥香の気合いが伝染したようで動きがまるで違っていた。
右SBで攻守の切り換えのできる井原遥香は、なでしこリーグに入ったら即戦力になるのではないだろうか。もちろん人気実力を兼ね備えた美人選手の左山桃子もなでしこリーグに入ればもっと上手くなるような感じがする。

常盤木の工藤が引っ込んだこともあり、藤枝のペースで試合は進む。
結局、試合終了間際に左山桃子がゴールをぶち込むが、そこで時間終了。


両チームが目指すサッカーが一目でわかり、かつ、高いレベルの個人技も見れて、とても見応えのある試合だった。


藤枝順心は後半のような動きを最初からできれば結果はもうちょっと違ったかもしれない。


地元での勝利。彼女達の見せたサッカーを地元の人もどう評価するのだろうか。
全日本女子ユース(U-18)サッカー選手権前でチームの完成度が非常に高いのでなでしこリーグのチームも警戒が必要だ。

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