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緊急事態

今日のアルファ

スヤスヤとお昼寝中zzz~♪

外気温は33度

灼熱のアルアル地方です

外に出るのは

もう命がけ

涼しい部屋の中に居るのが一番です

緊急事態発生!

エアコンの冷気が

効かなくなって

最低温度に設定しても

室温が下がらない

そういえば

このエアコン

10年が経過してるしな…

ひたすら

アルファを冷やすことを考える

幸い

いつもお世話になっている

団地の中の電気屋さんが

最新式のエアコンを

明日

速攻で

付けてくれることになりました

ほんとに有難い

それにしても

あー

トイレマットに頭を突っ込んで…

お~いアルファ~

顔半分が碁盤の目に

井井井井井

寝グセがつくよー

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あらためての記-血管肉腫と心タンポナーデ(15)

天国の草原に居る兄ちゃんって

こんな感じ?…

■2012年6月14日(木)の記/その日②

その日、寝る前の習慣で、主人は水割りを、私はお風呂上がりのビールを楽しんでいました。今夜は珍しくアルファも私たちに付き合って起きています。気付けば日付は変わり6月14日午前12時を過ぎました。遅くなった、早く寝なきゃと思いながら『アルファ~オシッコに行っておいで~』と、いつも通り彼に声を掛けました。

アルファは途中から室内犬になった犬ですが、いつの頃からか私の横で一緒に寝るようになり、教えた訳でもないのにトイレは庭に出て済ますようになっています。特にこのトイレに関しては一度の失敗もなくほんとに始末の良い犬でした。

私の声に応じて、アルファは庭に出ようとしていましたが、廊下の途中でピタっと止まり、突然私の方を振り返ったのです。その途端、目が合って、数秒ほど見つめ合う格好になりました。私は、直感で『あっ』と息が止まりそうになりながら『アルファっ?』と反射的に声が出ましたが、その声とほぼ同時に、アルファはヨロヨロと私の元に歩いて来てドタっと倒れ込んでしまいました。両手でアルファの身体を抱きかかえましたが、これまで起きた二度の心タンポナーデの時と様子が違っています。どう違うのかを説明するのは難しいのですが、これもその時の直感だったとしか言いようがありません。咄嗟に、もうダメだ、とうとうその時が来た、と思ったことを今も鮮明に覚えています。

アルファは、はぁはぁと荒い息づかいをして四肢を突っ張らせていましたが、やがて横になってそのまま目を閉じようとしていました。これまで心タンポナーデを起こした時は、アルファの目はしっかりと見開き、一点を見据えて、仁王立ちの様相を呈していましたが、今回は身体も起こさず目を開けようとしません。

体温が急激に下がり、アルファの全身が冷たい。すぐにタオルケットで包んでやりましたが、そんなことはもう何の助けにもならなくて、恐らく血圧も下り、意識もなかったろうと思います。30分ほどそんな状態が続きましたが、やがて大きく息を吐き出したかと思うと、コトっとアルファの首は折れました。

全身の力が抜け、お腹のあたりも動いていず息づかいも聞こえない。アルファは絶命したのだと分かりましたが、私はまだ彼の身体を抱いたまま、名前を呼び続けていました。すると、驚いたことに、一瞬、アルファは息を吹き返し、頭を上げて今まで聞いたこともない鳴き声で「キュイーンっ」と一声発したのです。主人は、アルファはまだ生きている!と言いましたが、それがアルファの最期でした。

 

思えば、初代のアルファが亡くなって後、どうにもならない喪失感を埋めてくれたのが、この二代目アルファでした。彼は初代の代役だったのに、気が付けば私には掛け替えのない存在になっていて宝物でした。勿論初代のアルファを忘れることはありませんが、目の前に居るものに情が移るのは致し方のないことで、これが生きているモン勝ちと思う所以(ゆえん)です。

命は永遠ではないし、何にでも終わりは来るのだけれど、それでもアルファはもっと生きたかったに違いないし、私のそばにまだ居たかっただろうに、こんなに不本意に命を絶たれてどんなに悔しかっただろう…、こうして彼に思いを寄せれば、あの最期の一声は無念の声だったかも知れません。

2012年6月14日午前1時10分、こうして二代目アルファは10年と20日の生涯を閉じましたが、長患いをすることもなく最期まで生き抜いたまことにあっぱれな犬生でした。

-完-

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あらためての記-血管肉腫と心タンポナーデ(14)

勤務先の会社の前に広がる川べりで

■2012年6月14日(木)の記/その日①

犬の心臓はどこにあるか。見当を付けるには…まず犬の身体の右側を下にして寝かせます。そして、そのままの状態で左前脚の付け根の後ろあたり、もし助骨が手に感じられるならその助骨の6~8番目あたりが心臓になります。もっと簡単で分かりやすいのは、お座りの状態で左前脚を折った時、肘に当たる部分が犬の心臓の位置です。

今まで考えたこともなかったアルファの心臓ですが、この病が発覚してから、彼の心臓にあたる部分が気になって仕方ありませんでした。その部分を両手でそっと触ると心臓の拍動が感じられますが、これがもし異様に強く感じると心臓の機能にトラブルが起こっているということになります。犬が健康なうちから、こうして小まめにチェックをして自分の手に正常な拍動の感覚を覚えさせておくと万が一の時、心臓の異常に早めに気付くことができるかも知れません。

昨日、アルファのこの心臓当たりに手を当てると、手の平に包み込めるような感触で大きな塊が現れていることに気づきました。あれは一体何だったのか。アルファが亡くなってからのことですが、私の疑問に応える形で、先の大学の先生からメールが届きました。素人の悲しさで、私は、単純に腫瘍が大きくなっていたと思っていましたが、先生は、以下のような話をして下さいました。

都会の中の兄ちゃん

心臓は、肋骨と胸骨で守られている臓器のため、心臓が腫瘍で大きくなったとしても、外側から手に触れるようなことがあるだろうか?この大学の症例は、アルファと性別も年齢も病状も似たラブラドールの心タンポナーデでしたが、握り拳大まで腫瘍が大きくなっていたにも関わらず外側からは分からなかったとのこと。

そこで先生が考えられたのは、「血管肉腫の皮膚への転移」の可能性でした。しかし、転移した場合、このような形をとるだろうか?という疑問が新たに出て来たのだそうです。また、どのくらいの頻度で皮膚へ転移するのだろうかということも。

先生は腫瘍専門家の意見も聞いてみようと、所属している獣医コミュニティを通じて海外のオンコロジストOncologist(「腫瘍専門医」の意味で、海外には各専門の免許を持つ専門医制度というものがあるのだそうです)に質問までして下さいました。

仮診断を確定するためには、病理診断が唯一の手段だとしながらも、「腫瘤の様子から皮膚への転移像とは少し違うようだ」、あるいは、「腫瘍細胞が播種した」、又「皮下血腫」と様々な意見が出されたようでしたが、どこまでも推測の域は出ないものの、心膜穿刺の際、胸腔から皮下へ血液が漏れていた可能性があって、つまり「皮下血腫」があの塊の正体だったかも知れないということでした。

勿論これも解剖をしてみなければ分からないことですが、私の心に刺さっていた小さな疑問に、こんなにまで真摯に応じて下さった先生のお気持ちが有り難くどれほど救いになったか知れません。本来なら、主治医に聞くべきところですが、アルファが亡くなってから随分時間も経過していたし、訊ねる機会を逸してしまっていたのでした。

ちなみに、当大学の症例になったラブラドールは、この先生の愛犬でした。山歩きの道中、急な階段を駆け下りた後、心タンポナーデを起こしたのだそうです。獣医であり研究者であるだけにどれほど辛い思いをされながら治療と研究にあたられたかと、アルファと重なって胸が締め付けられるようでした。

死後、解剖をされたのですが、心臓の腫瘍は巨大化し、肺にも胸膜にもひどく転移していて、それを見たときは、もう彼は最大限に生き切ったんだと納得されたそうです。私たち一般の飼い主には、そのような納得の仕方はそう出来るものではありませんが、さすが研究者だと感服の思いで話を聞きました。翻って、私はどのように納得すればいいのか、腑の落としどころを懸命に探すばかりでした。

-続く-

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あらためての記-血管肉腫と心タンポナーデ(13)

空組兄ちゃん2歳の頃

■2012年6月12日(火)の記/咳が出始めた…

この日の朝から、アルファは時折、咳をするようになりました。犬は、人間の咳とは少し違って、喉に魚の小骨でもひっかかって、それを吐き出そうとするような、そんな感じの咳をします。

ずっと以前にアルファは「ケンネルコフ」という“犬の風邪”にかかったことがあります。この「ケンネルコフ」というのは、伝染性の気管支炎で、アルファは犬が沢山集まるイベントに連れて行った時、そこで感染したようでした。その時に初めて犬の咳がどのようなものかを知りましたが、咳は頻繁に出る訳でもなかったので、最初は私も上記の通り、喉に何かがひっかかっているのだくらいにしか考えませんでした。幸い、ケンネルコフはお薬を飲んで2、3日で完治しましたが、その時と同じような咳が今朝は三度ばかり、間隔をおいて出ています。

心臓病には、①咳が出る、②運動をしたがらない、③失神、という特徴的な三大症状があるのだそうですが、特にこの場合の咳は、上記に挙げたような咳の仕方にくわえ、それが夜間や朝方に出るのだそうです。

アルファの死後に聞いたこの咳の原因について、件(くだん)の岩手大学の先生の所感は以下でした。

①腫瘍が大きくなり気管を圧迫していた。
  
これは、血管肉腫ができやすい右心耳は気管と近い位置にある為、そこの腫瘍が大きくなってくると、気管を下から押すような形になって気管が圧迫され、咳が出た。

②血液循環が悪くなった為、肺に血液がうっ血し、肺水腫となり、咳が出た。
  
肺は通常は空気で満たされて、ガス交換が行われていますが、そこに血液が鬱滞すると空気ではなく液体が貯留してしまい、ガス交換がうまくいかなくなり咳が出る。(肺水腫は心臓性の場合、心臓の働きが悪くなることで、血液の流れが滞り、肺の中に血液成分が漏れ出す状態です。俗に言う肺に水が溜まる症状のこと)

③腫瘍が肺に転移した結果、咳が出た。

心臓原発の血管肉腫は、高頻度に肺に転移する為、この転移によって、肺の機能が低下し咳が出た。

犬の心臓とその他の内臓諸器官の位置関係を改めて考えると、イメージながらも、下の写真・赤丸で囲った様態のように、アルファの心臓は腫れ上がっていたかも知れないし、そうでなくても肺にも気管にも影響を及ぼすのは当然で、上記のどの場合にも当てはまります。勿論詳しいことは、解剖をしてみないと分からないことですが、いずれにしても一層深刻な状態がアルファの身体の中で進行していたことには違いありません。

それでも、アルファは今日も食欲があり、見た目は健康な犬と変わりません。毎朝我が家の家の前で吠える散歩中のパピヨンに、いつもなら「ウォン」と一声、吠え返すのですが、今朝はお座りをして外を窺うだけで静かにしていました。それだけが、これまでと違う光景でした。

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あらためての記-血管肉腫と心タンポナーデ(12)

空組アルファと旅したのは

西は熊本から

■2012年6月6日(水)の記/犬の血液型

最初の心膜穿針の後と、二度目の時と違ったことは、今回は翌日丸一日、アルファの息づかいがハァハァと粗かったことでした。それでも、三日目あたりからその息づかいも治まって、見かけだけはすっかり元通りになりました。食欲もあって、このところ食べさせているヒルズの療法食の缶詰2缶を食器を舐め回して完食です。

この度抜いた血液は前回よりも少し多く350mlでした。先生に次はいつ来院すればいいか聞きましたが、やはり様子がおかしくなったら連れて来て下さいとのことでした。今のペースでは一週間で溜まる血液の量は約100㏄。これでは血液を抜くには適量ではなくもう少し貯量したほうがいいらしい。でも、アルファを苦しめないよう、次回は少し早めに10日くらいで検査をして貰おうとカレンダーに丸印を入れました。

三度目の心膜穿刺となれば、もしかしたら輸血が必要になるかもしれない、私は恐る恐るその可能性を尋ねました。そして、もしそうなった時、血液を提供してくれる犬はどのように探せばいいのかと。すると、この病院では供血犬がいるらしく、先生は『病院の犬がいるから大丈夫ですよ』と言いました。半ばほっとしながらも、輸血となれば多量の血液を要する大型犬の施術の難しさを痛感したのでした。

東は仙台まで

そうして各地に

沢山のお友達も出来ました

犬の血液型は「DEA」という方式で分類されます。「DEA」はDog Erthrocyte Antigenの略称で、「犬赤血球抗原」と訳されます。人はABO式ですが、犬の場合は、このDEA方式で、1~13の型があります。特にDEA1は、更に分類されてDEA1.1、1.2、1.3のタイプに分かれ、そ中のDEA1.1が重要ポイントになります。DEA1.1が陰性なら、相手の犬が陰性でも陽性でも輸血が可能なのだそうです。しかし、陰性の犬に陽性の輸血をすると、抗体が出来てしまい命に関わる重篤な輸血反応を招くとか。つまり表にすると以下のようになります。

              DEA1.1陰性    DEA1.1陽性(受血犬)    
 (ドナー犬)
DEA1.1陰性         ○              ○
DEA1.1陽性         ×            ○ 

そして、ドナー犬側では、10㎏の体重の犬が輸血できる量は100~150ml。最大でも220ml。30㎏の体重の犬では、最大660mlの採血が可能とのこと。しかし、運良く適合したとしても輸血を続けていけば、いつか抗体が出来る可能性があり、何よりも輸血そのものは疾患を治療するものではなく、あくまで一時的な救命と対症療法であることを考えれば、これも暗澹たる思いになるのでした。

こうして心膜液除去が頻回に及ぶと、失血性貧血を招き輸血が必要になるのですが、アルファの死後、この病気に対する研究論文を通して、私の様々な疑問に答えて頂いた岩手大学の症例では、アルファと同じ心臓由来の血管肉腫による心タンポナーデを起こした犬に自家輸血を施して、緊急ながらも効果が得られたといいます。

自家輸血というのは、供血犬(血液を提供してくれる犬)に頼らず、心膜液内に溜まった血液を採ってそれを再び体内に入れる輸血のことで、自分の血液だから拒否反応もなく、緊急用の救命処置の一つとして有効だったそうです。ただ、それには出血後24時間以内の血液であることと、単純に言うと不純物を含まないことが条件で、アルファのように、既に血液内に腫瘍細胞が含まれていると、逆に輸血をすることによって腫瘍を拡散させることになり、非常に危険だということでした。そして、この自家輸血はあくまでも緊急用で、基本的な輸血は適合する犬から為されるのが正しい処置だということでした。

-続く-

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