TOKYO遠吠え徒然ブログ

外資系いわゆる「負け犬」OLの日常と本音を綴ります。

イタリア越年母娘旅 其の壱

2007-01-24 00:16:58 | 

お久しぶりです。仕事始めからばたばたして更新が遅れてしまいました。

さて!私のスペシャルなお正月についてご報告したいと思います。
「スペシャルなお正月」それは・・・
イタリア旅行!しかもなぜか母と一緒・・・。

スケジュールとしては12月29日成田出発で年越しをイタリアで過ごし、1月6日の昼ごろ成田に着くというもの。団体ツアーで、ミラノ→ヴェネツィア→フィレンツェ→ローマという盛り沢山旅行。このツアーの売りはヴェネツィアとローマで五つ星ホテルに泊まるというもの。ミラノとフィレンツェは四つ星ホテルということで、時期もあって、ちょっとお値段は張りますが、年老いた(?)母にゆったり良いホテルでくつろいでもらいたい!という麗しい娘心。

まあ、親孝行ですよ、親孝行!
しかし、にもかかわらず費用は折半。。。そして休みはむりやりもぎとりました。

その旅の感想は、率直に言うと・・・
もう団体ツアーで海外旅行は行きたくない!!
(中央アジア・中近東アフリカ方面除く)
&特に○本旅行のツアーは・・・ その理由は序々にお話しましょう。

まずは12月29日、アリタリア直行便でミラノへ旅立ちました。その前に団体ツアーのお約束として添乗員さんによってツアーの皆様へ日程の説明。ここでツアーの皆さんが集まったのですが、30人程度とけっこう人数が多くてびっくりしました。。。ご夫婦二人で参加という組み合わせが多かったみたい。ホテルが良いせいか新婚さんぽい方々も。。。いいわねえ~(おばさん調)

しっかし、ヨーロッパまでの時間て、長いですねえ。以前、ヨーロッパに行った時は卒業旅行で貧乏だったので大韓航空でソウル乗り継ぎかなんかで閉口した覚えがあります。今回は直行便だから前よりましなんだが、それでも、最後はちょっと厳しかった。。。

もちろん、イタリア予習本は飛行機にお持込しました。ふふ、じっくり研究。それは後々ご紹介いたしますね。

やっとミラノ空港について、そして驚くのが日本人旅行ツアーの皆様の多いこと、多いこと。うーん、けっこう高い時期なのに、みんな行くのねー、景気回復だわ、ってかんじちゃいました。

そうして空港から1時間弱バスで走り、ようやく本日のお宿「ジョリーホテルツーリングミラノ」に到着。

このホテルについては前から懸念がありました。。。名前からして、イタリアのホテルチェーンで、おそらくそれほど高級ではないんじゃあ。。。。入り口には一応四つ星が掲げてありましたが、ホントか?
一応ロビーはそれなりにキレイ。でも日本のビジネスホテルで最近新規出店しているチサンホテルとかサンルートとかもこんな感じなんですよ。出張が多いからわかる。

ジョリーホテルツーリングミラノのロビー

そうしたらお部屋もそれなりにキレイになっているのだろうか・・・と一抹の希望を持った私。部屋のキーを渡されてエレベータに乗り込みました。と、ところがこのエレベータが年代ものですごいシロモノ。にもとまりそうなボロさ。。。
いやな予感を抱えながら部屋に入ると、あまりの狭さにびっくり!!

ジョリーホテルツーリングミラノ

こ、これで四つ星かい??部屋が狭くて運んでもらったトランクも工夫しないと広げて開けられないよー。写真だと一見まあましに見えるかもしれませんが、狭さと古さには引くものがありました。

窓から外を除くと非常階段とコンニチハ!
母もしばらく絶句。できたら、ミラノでおいしそうなトラッテリアで軽くお食事したかったのですが、その気力も失せた。二人で持参したフルーツ等を食べて早々に寝てしまいました。。。

前途多難を予感しながら目覚めると、出発時間にはまだまだ。。。相当おなかがすいたので早速危ないエレベータを使って朝食会場へ。パンやシリアルに加えてチーズと生ハムがあるところがイタリ~ア~。ここの生ハムはけっこう美味しかった。これぞイタリアに来た楽しみ。美味しい生ハムを沢山食べましょう~

気を取り直した我々はまだ集合時間まで随分時間があったので、朝早いミラノの街を散歩に出かけました。
向かうはミラノスカラ座。音楽をやっている母はできたらここでオペラを見たかったようですが、あいにく予定も合いませんでしたのでせめてスカラ座の姿だけでも見せようと親孝行、親孝行。母はスカラ座を見て、すっかり満足した様子。私は「今度はここでオペラを見たいよねえ」とリップサービス奮発。
ホントは私はバレエが見たいし、実は昨夜も「くるみ割り人形」が上演されていたので、母を置いて駆けつけたかったのですが。。。

その後、ホテルのロビーにて集合し、ミラノ観光へ出発。荷物を積んでくれることとバスで連れて行ってくれる、これは団体旅行の利点ですね。

まずはスフォルツェスコ城を見学、その中の美術館に入りました。

いやー団体ツアーって大変よねえ、と思ったのはその時。貴重な文化遺産がガラスケースなしで展示されているのですが、モチロン、手が触れるのは厳禁、とあらかじめ言われている展示物にべたべたさわってしまうおじさんあり。
ゴブラン織りの貴重品の椅子
が展示物とは気づかず、座ってしまうこれまた別のおじさんあり。その度ごとに飛び上がるガイドさん。。。

とはいえ、ここの展示の目玉、ミケランジェロ作「ロンダーニのピエタ」はやっぱり素晴らしかったですね。ミケランジェロの未完の作品ですが、彼のこの作品に対する愛情が溢れているのが伝わってくる。視力が衰えておいたようですが、自分の記憶を辿って人間の美しい姿をひたすら彫り続けようとしたのかなあ、と感じてしまった。

さて、お城の周りには「エピファニアのお祭り」のためのテント(屋台)が沢山出ていました。1月6日が宗教上の祝日で、キリスト生誕後、東方の博士達がキリストに貢物を持ってきたお祝いの日だそうです。それが民間伝承と結びつき、こちらでは1月6日にプレゼントを持ってくるのはサンタさんじゃなく魔女のベファナおばあちゃん、よってほうきや靴下が売られてます。こちらでは靴下にお菓子を入れて贈るのはクリスマスイブではなく、1月6日なんだとか。

スフォルツェスコ城 入り口付近にエピファニアのお祭りのためのテントが出てます

なのでクリスマスツリーはこの日まで飾っておくのだそうです。イタリアではもともとツリーよりもプレゼーピオというイエスが生まれた馬小屋のディスプレイが一般的なクリスマスの飾りだったそうですが。ツリーはどちらかというとドイツ伝来のようです。そんな訳でツリーもプレゼーピオも、この旅行中至るところで見ることができました。所変われば習慣も変わる。面白いです。

その後、ミラノの目玉「最後の晩餐」を見学。もう、これが見たかったの!!とかなり期待しておりました。見学は現在予約制になっており、今は特に予約を取るのが大変なようです。それもこれもダヴィンチコードのせいらしい。みんな「マグダラのマリア」を観にくるってわけ。特に日本人の中にはあの本や映画が真実、と思いこんでくる人も多いのではないかしら?あれはフィクションだし、唱えられている仮説は一つの説なんだけれども。仮説を信じるのは個人の自由ですけれど。。

で、15分の時間を区切ってご対面です。一度に入る人数も制限されている厳重なシステムを通過して部屋(元食堂)に入ると、是非見たい、と願っていたあの絵がそこに・・・。最近の大修復のせいで思ったよりも色が薄れていますが、元のラインがはっきりしたそう。撮影禁止のため、目にじっくり焼き付けちゃう。

ここまで素晴らしいものを見ると・・・人間は言葉が出ない。願わくばこの人類の遺産を末永く保管し、多くの人に見せて欲しい、と思いました。ダヴィンチは世紀の天才ではあるけれど、一応人間なわけで(宇宙人だったらどうしよう!!)・・・そう考えると人類の可能性の大きさに思いをは馳せてしまうのです。

うーん、と感動して出てくるとやや興ざめな事実が判明。見張りのおばさんに見咎められたわけではないのですが、母曰く、一緒に15分間部屋に入った中にいた同じツアーの夫婦が、なんと、ビデオで盗み撮りしていたそう!
おいおい~やめてよね 恥ずかしいなあ。盗撮したのは偏執的な絵画ファンというわけでもなく単なるミーハー精神みたい。まったくもう、けっこういい年して。。。なんだかなー

こうして、心の片隅にさまざまな不安を抱えながら母娘旅が始まったのでした。。。

 クリックしていただけると励みになります→




2007/01/01

2007-01-01 17:44:11 | 今日のできごと
明けましておめでとうございます。今年も高く大きく遠吠えしたいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。皆様どんなお正月をお過ごしですか?私はいつもと少し違うお正月です。。