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■ 小野上温泉 「小野上村温泉センター」 〔 Pick Up温泉 〕

<小野上温泉「小野上村温泉センター」>(渋川市(旧小野上村))、9:00~21:00、400円/2h、0279-59-2611)
オフィシャルHP

日帰り温泉の草分けとして紹介されることも多い、昭和56年開業の群馬屈指の老舗センター系施設。この地にはふるくから”塩川鉱泉”がありましたが、takayamaさんの「群馬の温泉ページ」に掲載されている県薬務課作成の温泉統計(平成11年度温泉利用状況)には、”塩川温泉”の記載はなく、小野上温泉で源泉2(内 利用掘削泉1、未利用自噴泉1)となっています。

現地の説明板には「温泉センター開設前(昭和56年)に44.5℃の自噴泉(恵の湯)、その後、500mの掘削で50.4℃、558L/minの自噴泉(幸の湯)を開発」とあるので、旧塩川鉱泉は枯渇してしまったのでしょうか。ただし、平成2年の分析書には”塩川温泉”とあり、施設の裏手にある貯湯槽にも「小野上村塩川温泉」とあって詳細不明。
平成4年、すぐそばに「小野上温泉」駅が開設、地域あげてのバックアップが感じられ、吾妻線沿線でも屈指の人気施設として知られてきました。めがねさん、イッサキさんのレポあり。

ここは、以前、よく入浴しましたがひさしぶり。
エントランスまわりはやや狭くて暗めですが、施設のふところが深く、いくつかの広間や個室があります。WCの手洗いにも温泉が使われているのにはおどろき。
浴場をとりまくようにL字型の脱衣所。ロッカー100円没収式はセンター系としては時代おくれか?

浴場はかなり広くて、脱衣所側から順に、サウナ、水風呂(カルキ臭なし)、ローマ風呂風円形浴槽(大理石枠タイル貼10人位)、ジャグジー槽(同3.4人)、銘石風呂(岩枠石貼12人以上)と人気の露天(鉄平石枠玉石敷12人以上、半分屋根付)。昭和56年開業の施設にしては多彩な陣容で、これも人気の一因かな。
カラン20位。一部に”源泉”の札の掛かったカランがありますが、他のカランも源泉使用かと思います。土曜12時で10~20人とけっこう盛況。老舗の施設らしく場なれた風の年齢高めの客層。

円形浴槽は、浴槽中央の大理石の湯口から投入+側面注入で底面吸湯+オーバーフロー。
銘石風呂&露天は、石の湯口から投入で底面自然流下?+オーバーフロー。
露天と円形浴槽はややぬるめ、その他の浴槽はやや熱めです。

ほぼ無色透明(露天はうす茶色にやや懸濁し白とうす茶の浮遊物あり)のお湯は、僅微重曹味と鼻に抜けるような薬味。ハーブの”ルー”に似た感じの苦薬っぽい匂いは近くのあづま温泉「桔梗館」と同系。(マイナーなたとえですみません(笑))
明瞭なツルすべととろみがあり、重曹やアルカリよりもメタけい酸が効いているようなイメージのお湯。かなり温もり感が強く水風呂直行可。

お湯はおおむね加水がありますが、銘石風呂の湯口そばはわりあいに濃度感が高く、とろみや温泉臭もしっかりとしていて、わずかながらアワつきもありました。ジャグジー槽もけっこうお湯がいいです。

外の駐車場入口に飲泉所があり、ここの熱いお湯にはかなり強いツルすべととろみが感じられ、おそらく非加水と思われます。浴槽のお湯も冬場は加水しないようなので、冬場が狙い目か?

以前は恵の湯使用だったからか、もっと塩気の強いお湯のイメージがありますが、これはこれでなかなかにいいお湯です。派手さはないですが、老舗らしい安定感のある施設かと思います。

■浴場掲示 <H15.4.7分析/源泉名:小野上温泉幸の湯>
Na-塩化物温泉 47.1℃、pH=8.8、湧出量不明、成分総計=1.18g/kg、Na^+=357mg/kg、Cl^-=570、HCO_3^-=52.5、CO_3^2-=36.1、陽イオン計=380、陰イオン計=628、メタけい酸=178、メタほう酸=5.8 (写真不明瞭につき間違いあるかも)

■浴場掲示 <H12.10.16分析/源泉名:小野上温泉幸の湯>
Na-塩化物温泉 47.6℃、pH=8.8、湧出量測定せず(動力揚湯)、成分総計=1.23g/kg、Na^+=376mg/kg (95.43mval%)、Cl^-=529 (84.92)、HCO_3^-=29.1、CO_3^2-=39.1、陽イオン計=401 (17.2mval)、陰イオン計=640 (17.6mval) メタけい酸=187、メタほう酸=6.2

■屋外飲泉所掲示 <H12.10.16分析/源泉名:小野上温泉幸の湯>
Na-塩化物温泉 46.4℃、pH=8.8、1.9L/min(動力揚湯)、成分総計=1.24g/kg、Na^+=377mg/kg (95.36mval%)、Cl^-=537 (84.94)、HCO_3^-=39.1、CO_3^2-=40.9、陽イオン計=402 (17.2mval)、陰イオン計=648 (17.8mval) メタけい酸=186、メタほう酸=6.1

■浴場掲示 <H2.11.28分析/源泉名:塩川温泉幸の湯>
Na-塩化物温泉 48.1℃、pH=8.55、湧出量不明、成分総計=1.264g/kg、Na^+=431.5mg/kg 、Cl^-=614.6、HCO_3^-=21.2、CO_3^2-=29.7、陽イオン計=455.6、陰イオン計=692.7、メタけい酸=112.1、メタほう酸=3.7

〔 2005年11月28日レポ 〕
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