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■ けいちょう高原温泉 「きぬがわ高原CC」



<けいちょう高原温泉 「きぬがわ高原CC」>
(栃木県日光市(旧 藤原町)五十里字東山722、要時間確認、500円、0288-78-1010)
オフィシャルHP

鶏頂山の北麓にある「きぬがわ高原CC」は自家源泉をもっていて、日帰り入浴ができるようになりました。
栃木の温泉のエキスパート、流れ星さんのレポをみて気になっていましたが、日塩もみじラインはけっこう高いのであと回しに(^^;)なっていました。


【写真 上(左)】 看板
【写真 下(右)】 あたりの風景

場所は塩原方面からだと、エーデルワイススキーリゾートをすぎてしばらくいった看板を右折、鶏頂開拓と呼ばれる開拓地を突っ切た奥。(→ ここ
広大に開けた開拓地のむこうに秀麗な鶏頂山をのぞむこのあたりの風景は、ちょっと関東ばなれしたもの。
ゴルフ場の北側にそびえる二方鳥屋山の向こうは塩原元湯ですが、道は通じていません。ちなみに、元湯を流れる赤川の源流は、このゴルフ場の東側を流れています。


【写真 上(左)】 入口
【写真 下(右)】 ロビー

浴場はクラブハウスのなかにありますが、コテージももっているので、敷居は高くなく対応もフレンドリー。
ゴルフ場は冬季休業ですが、ここはクロカンスキーもできるので、冬場も入浴できます。
むしろ冬場のほうがつかわれているかも・・・。
3月の日曜11時にいったところ清掃中でしたが、10分くらい待ったら入れました。
で、一番湯ゲット・・・。


【写真 上(左)】 浴場入口
【写真 下(右)】 男湯入口

広々としたロビーに面して、「長生の湯」(左)、「美肌の湯」(右)という暖簾がかかっています。
暖簾をくぐるとクラブハウスお約束のロッカールームで、その奥に広くて明るい快適な脱衣所があります。


【写真 上(左)】 浴場-1
【写真 下(右)】 浴場-2

浴場は、正面左に10人くらいの適温槽ととなり合って右手に5-6人のかなりあつめの熱湯槽。
ともにみかげ石づくりで、内床もみかげ石仕上げの豪勢なものですが、天井がやや低いためか、浴室の質感はさほど感じられません。
広めの窓の向こうに露天がつくれそうな広い前庭があるものの、露天はありません。


【写真 上(左)】 露天ができそうな前庭
【写真 下(右)】 ケロリン桶

カラン12、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
ゴルフ場のお湯なのにケロリン桶がおいてあるのはお茶目・・・(笑)
日曜11時で最初独占でしたが、そのあとすぐに入ってきて5人と、意外にお客がいるようです。


【写真 上(左)】 浴槽
【写真 下(右)】 湯口

浴槽はふかめで入りごこちのいいもの。
両槽とも石膏の白い析出がでたみかげ石の湯口から熱湯を大量投入で、側面吸湯と若干のオーバーフロー。


【写真 上(左)】 適温槽
【写真 下(右)】 熱湯槽

わずかに懸濁したお湯にはこまかな気泡が舞っていて、熱湯槽の湯口そばではわずかにアワつきもありました。
微酸味?によわい収斂味。
臭い不明。(じっさいは、かなり強いコゲ臭を感じました。これはこの前に塩原元湯に入っていて、てっきり元湯のイオウとここの鉄分が反応してでたものだと思いましたが、あとで分析書を確認すると総鉄=0.0mg/kg。なのでピュアな温泉臭はよくわからず。)

硫酸塩泉系のキシキシと肌に染み入るようなデリケートな湯ざわりがあります。
よわいながら湯中の指先が青白く発光していて硫酸塩泉のイメージが強いお湯です。
泉質はアル単でpH=9.1ですが、なんとなく弱酸性泉的な浴感を感じました。
(ちなみに鶏頂山山頂付近には「鶏頂山鉄鉱水」といわれる酸度の強い水が湧出しています。)

あたたまりはかなり強いですが、浴後は充実した爽快感がでてくるなかなかにいいお湯で、中三依の太郎温泉に近いものを感じました。

北関東を代表する名湯、塩原元湯のかげにかくれがちな地味なお湯ですが、元湯や下手の川治、鬼怒川などとは毛色のちがうお湯なので、湯巡りの途中に攻めてみるのも一興ではないでしょうか。

アルカリ性単純温泉(Na-SO4型) 43.5℃、pH=9.1、成分総計=0.272g/kg、32.0L/min(動力揚湯)、成分総計=0.272g/kg、Na^+=60.4mg/kg (85.00mval%)、Ca^2+=8.7 (14.07)、Fe^2+=0.0、F^-=3.5、Cl^-=4.7 (4.02)、HS^-=0.1、SO_4^2-=103.0 (64.96)、HCO_3^-=21.9 (10.89)、CO_3^2-=13.9 (14.06)、陽イオン計=70.0 (3.09mval)、陰イオン計=147.3 (3.30mval)、メタけい酸=54.0 <H16.12.8分析> (源泉名:けいちょう高原温泉)

<温泉利用掲示 / けいちょう高原温泉のご案内(脱衣所掲示)> 
当温泉は、10番ホールグリーン奥の井戸で43.5℃で湧出しクラブハウスまでパイプ送流されています。いったん貯湯槽で貯められますが、衛生管理の目的から加温をしています。また温泉資源保護を(ママ)衛生管理のため一部循環装置を使用していますが、常時浴槽には原湯が供給されています。入浴剤などの添加はまったくしておりません。浴槽清掃時には塩素系薬剤を使用しています。

〔 2009年9月23日UP (2009年3月入浴) 〕

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