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■ 星野温泉 「トンボの湯」 〔 Pick Up温泉 〕



星野温泉 「トンボの湯」
住 所 :長野県北佐久郡軽井沢町星野
電 話 :0267-44-3580
時 間 :10:00~22:00(要事前確認) / 不定休
料 金 :1,200円(GW・8月1,500円)
オフィシャルHP
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
紹介ページ (BIGLOBE旅行)
紹介ページ (じゃらんnet)

「軽井沢の温泉」として以前から知られていた星野温泉が2002年4月、コンセプト型日帰り温泉として大々的にオープンさせたもの。
おそらく軽井沢、いや長野県内でも最強の人気日帰り温泉と思われます。

ここは、以前「せせらぎの湯」「太陽の湯」というのがあって入湯していますが、「トンボの湯」ができてから、そのあまりの人気ぶりにおそれをなして未湯がつづいていました。
2006年7月の平日に初入湯。その後もなぜかレポがのびのびになっていて、オープンしてから実に8年以上もたってからのレポになります(^^;;;)

場所はあまりに有名、かつわかりやすいので説明はパス。人気温泉ゆえ、トップシーズン週末夕方などP待ちもあるようです。

2009年7月オープンした個性派飲食&雑貨集積「ハルニレ テラス」のさらに奥。
Pは何ヶ所かありますがたいてい誘導員がでているので、その指示に従うことになります。
手前に、創作和食ダイニング「村民食堂」。

星野リゾート全域を『エコモダンの温泉街』というコンセプトで統一しているらしく、女性ごのみの雰囲気横溢。
”軽井沢に来ている”という期待感にしっかり応えてくれます。
さすがに『観光カリスマ』というか『エコリゾートのカリスマ』として、全国の観光地を精力的にプロデュースする(株)星野リゾート社長、星野佳路氏のお膝元の施設だけのことはあります。


【写真 上(左)】 外観
【写真 下(右)】 夜の外観

ファサードは美術館のようなシャープなフォルムを見せていて軽井沢モード全開。
建築家・東利恵氏の設計で「宿場」をイメージしているそうです。
なお、混雑ゆえ館内写真はありません。こちら(HPのフォトギャラリー)をご覧ください。

館内の構成はメモ忘れでよく覚えていないので、いきなり浴場に飛びます。
ゆったり休むところがないわりに1,200円(ハイ・シーズン1,500円)はさすがに高いと思いましたが、軽井沢の超人気施設だけにこのくらいに設定しないと混雑で大変なことになりそう。
逆に、この料金設定でP待ちさせるほどの人気を集めているのだから大したもの。さすがにカリスマ経営者の本拠施設です。


【写真 上(左)】 女湯
【写真 下(右)】 男湯

男湯と女湯が別棟になっていて、寒いときや雨天の待ち合わせなどどうするんだろう?と考えた記憶あり・・・。
村民食堂で夕食をとりましたが、ここも値段のわりに味に感心するところはありませんでした。
ただ、スタッフの応対は親切なもので好感がもてました。

さて、温泉です。
脱衣所の飲泉所では浴場と同一の源泉を流していて、上質な味臭に期待が高まります。

三角形の高窓に連子欄間風の桟、木と石の質感が活かされた内湯のつくりは窓外に緑を配したすばらしいもの。絵になります。
こういう浴室空間はありそうでなかなかありません。

大ぶりでたっぷりふかめの内湯は伊豆石敷かと思いましたが、HPによると十和田石。(伊豆石(軟質系)と十和田石はともに凝灰岩石材でかなり似ている。)
檜のふちに十和田石の上品な青味が映える、清楚でいい浴槽です。
木桶をつかう音が浴室に小気味よく響いて、音響効果までも計算されているかのよう。

露天へは回廊経由のアプローチ。回廊のところどころにベンチがあって涼めます。
左手おくにサウナ、右手が露天。
露天も数10人いける大ぶりなもので石組み石敷。手前の一角は仕切られて水風呂になっています。
水風呂は15℃ほどと冷たく、カルキ臭は感じませんでした。(湧き水使用)

カラン内湯に23、露天に5の計28。
平日19時で10~25人とPの混雑のわりには空いていました。

内湯は中央の赤茶に変色した石の湯口からの投入で槽内注吸湯は確認できず、たしか側溝への上面排湯。
露天は赤茶に変色した岩の湯口から熱湯の投入&底面注入で上面排湯。
掲示類は”かけ流し”で、お湯の感じからしてもかけ流しかと・・・。

お湯は内湯で適温~やや熱、露天は適温~ややぬるで、きもち内湯のほうがお湯がいいような気がしました。
ただ、内湯・露天とも浴槽に5人ほどしか入っていないのに、浴槽が大ぶりなせいか湯口そば以外はさほどの鮮度感を感じられませんでした。
言い換えると、湯口そばのお湯はすぐれもので鮮度感ばっちり。これは湯量・湯温とすぐれた泉質のなせるワザかと・・・。
ただ、湯口から離れたところなど、土日の混雑時はどういうお湯になるのでしょうか・・・??。

お湯はきもち翠がかって微濁し、白と茶色の湯の花が大量に浮遊しています。
微たまご味+重曹味+微芒硝味?+微苦味+αの複雑な味。
よわい甘イオウ臭にミシン油系アブラ臭とハーブの”ルー”に似た香りが加わるすこぶる質感の高い湯の香で、これが内湯にただよっているのは圧巻。
ただ、イオウ臭は浴場湯口より飲泉所のほうがあきらかにつよいものがありました。

ツルすべというよりイオウ系のするするとした湯ざわりが卓越し、しっかりとしたとろみも感じられます。浴後はややぺとつきがでてよく温まります。

お湯は塩壺に似ていますが、塩壺がどちらかというと重炭酸土類系のイメージなのに対して、こちらはイオウ重曹泉系のイメージでかなりキャラが立っています。

軽井沢の温泉は意外に湯づかいのいいところが多いですが、ここもそう。
料金1,200円は評価のわかれるところかと思いますが、”軽井沢”&”星野リゾート”のブランドパワーをもってすれば、まったく問題ないのかも・・・。
(ま~、わたしは再訪することはないと思いますが・・・(笑))

〔 源泉名:星野5号、星野新6号、志賀1号泉及び共同井戸の混合泉 〕
Na・Ca-炭酸水素塩・塩化物温泉 50.6℃、pH=7.53、487.5L/min*(掘削揚湯203~601m)、成分総計=1142mg/kg
Na^+=215.4mg/kg (72.81mval%)、Mg^2+=22.5 (14.38)、Ca^2+=20.7 (8.00)、Fe^2+=0.2、Cl^-=107.4 (23.61)、HS^-=0.04、SO_4^2-=28.1 (4.60)、HCO_3^-=560.9 (71.62)、陽イオン計=282.4 (12.87mval)、陰イオン計=697.2 (12.83mval)、メタけい酸=119.4、遊離炭酸=31.4、硫化水素=0.01 <H14.3.6分析>
*) 星野5号=160L、星野新6号=62.5L、志賀1号泉=210L、共同井戸=55L

<温泉利用掲示>
加水:なし 加温:あり(季節的加温(10月~4月頃まで)) かけ流し 殺菌処理:あり(薬剤添加なし、酸化還元処理)


【写真 上(左)】 コケに覆われる別荘地の庭
【写真 下(右)】 旧軽の一画

■ブランドグルメ
〔 軽井沢の霧下のキャベツ 〕
軽井沢というとカラっとした高原の空気を思い浮かべますが、意外に霧や湿気の多いところ。別荘地を歩いてみるとコケに覆われた庭が多いのにおどろきます。
軽井沢で栽培されるキャベツは、このような風土にちなんで”霧下のキャベツ”といわれ、そのみずみずしさから珍重されています。
キャベツの芯をくり抜いて野沢菜、大根、人参などの具材を詰め込んだ”キャベツ姿漬”も軽井沢の名物として知られています。

〔 2010/12/31UP (2006/07入湯) 〕


E138.35.31.620N36.21.34.290
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