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■ 南熱海網代温泉 「竹林庵みずの」 〔 Pick Up温泉 〕



南熱海網代温泉 「竹林庵みずの」
住 所 :静岡県熱海市網代627-363
電 話 :0557-67-2643
時 間 :11:00~19:00(要事前確認) / 不定休
料 金 :1,000円(土日祝 1,100円)
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
紹介ページ (BIGLOBE温泉)
紹介ページ (Yahoo!トラベル)
紹介ページ (楽天トラベル)
紹介ページ (ぐるなびトラベル)
紹介ページ (るるぶトラベル)
紹介ページ (じゃらんnet)

網代と宇佐美の中間にある自家源泉の湯宿が日帰り対応するもの。

R135で網代を過ぎ立岩トンネルを抜けて500mほどいった看板を右手山側に入ります。
アプローチの坂の途中に櫓の立つ泉源があります。
さらに登るとやにわに住宅地となり、ときおりでてくる看板にしたがってさらに進んだおくにでてきます。
Pはかなりあるので問題なし。


【写真 上(左)】 泉源
【写真 下(右)】 看板

ここは、予定変更で急遽攻めたので事前情報をほとんどとっていませんでした。
なんとなく名前負けしたぱっとしない宿を想像していたのですが(^^)、五千坪という広壮な敷地をもち、総客室数12のうち、じつに11室に温泉露天風呂が付いているという驚異の湯宿でした。


【写真 上(左)】 エントランス
【写真 下(右)】 温泉たまご茹で場?

エントランスまわりはこぢんまり。
入浴受付し、廊下おく左手の浴場入口で草履に履き替えて、外の通路を進んだ先に浴場棟があります。
その途中に温泉たまご茹で場?と休憩所。
温泉たまご茹で場はグループ客がタムロっていたので、お湯見はパスして浴場へ直行。
入って左が男湯、右手が女湯です。


【写真 上(左)】 浴場入口
【写真 下(右)】 脱衣所

脱衣所は狭めでここもグループ客が上がったところでごったがえしていたので、分析書も確認せずに浴場へ。


【写真 上(左)】 浴室
【写真 下(右)】 内湯のむこうに露天

2008年4月にリニューアルした大浴場は庭園風呂「風」と名付けられています。
別に日帰りでも利用できる貸切風呂「竹林」もありますが、こちらは平日1,500円/人で2人以上からの利用になります。


【写真 上(左)】 内湯からの景色
【写真 下(右)】 開放感あふれる露天

庭園風呂「風」。
木組みの高い天井、正面窓の外は林、右手露天ごしに青空が広がるいい浴室です。
ここに木づくり10人くらいの内湯がひとつ。
扉をぬけた露天はウッドデッキ貼りで、右手に木づくり3人位の露天。左手に1人用の水風呂とデッキチェア2台がおかれています。


【写真 上(左)】 露天からの眺め
【写真 下(右)】 初島が目の前

高台にある露天で、眼下の照葉樹の森越しに相模湾が広がり、初島がちょうど正面に見えます。
左手は緑濃い谷間で、まるで空中に浮いた檜舞台のよう。
風通しよく開放感あふれる抜群のロケーションです。


【写真 上(左)】 質感ある浴室
【写真 下(右)】 露天

内湯は木の湯口からの投入と熱湯側面注入、槽内排湯は不明ですがオーバーフローはありませんでした。
露天は木の湯口からの投入でここもオーバーフローなく槽内注排も不明。
どちらの湯口も湯温、投入量ともに変動していましたが、お湯の感じからして源泉でしょう。
カラン内湯に5、露天に2の計7。シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
土曜16時で3人~独占とタイミングよく空いていました。
土曜夕方でこの空き方は、ほとんどの部屋に風呂があるゆえの贅沢か。


【写真 上(左)】 内湯の湯口
【写真 下(右)】 露天の湯口

さて、お湯です。
じつは、ここは事前にほとんど調べていなかったのですが、なんとなく伊東的な淡泊な単純温泉をイメージしていました。
ところが目の前の内湯は、いかにも成分濃そうなとろ~んとした緑茶色のささにごり。

湯温は内湯でややぬる、露天で適温~やや熱。
緑茶色のにごり湯には黒&茶色の浮遊物。
思いがけず強烈な塩味とつよい苦味にびっくり。
脱衣所にもどって分析書を確認すると、なんと総計17.44g/kgの濃い土類食塩泉なのでした。

味のわりに湯の香がさほどつよくないところは伊豆山のお湯に似ています。
それでも内湯湯口ではよわい焼タイヤ臭、露天湯口では独特の鉱物臭が感じられました。
鉄イオンは5.1mg/kgありますが、除鉄があるのか、はたまた強烈な土類食塩に押し込められているのか、味臭ともほとんど金気を感じませんでした。


【写真 上(左)】 内湯の湯色
【写真 下(右)】 露天の湯色

土類系のぎしぎしと、メタけい酸によると思われるしっかりとしたとろみを湛える湯ざわり。
つよい濃度感と強烈な味からしてからして加水はほとんどないと思います。
あたたまりは見た目や濃度感ほどつよいものではないですが、それでもお湯の力感がハンパではないので長湯できません。
それでもしばらくするとまたまた入りたくなるあと曳き系のお湯で、うらで硫酸塩がきいているのだと思います。


【写真 上(左)】 源泉供給の案内図
【写真 下(右)】 「花鳥園」内の旧泉源?

露天、内湯ともにお湯のコンディションはいいですが、露天の方がより凶暴な感じ。
お湯の透明度は露天50cm、内湯70cmほどで、内湯のほうがにごりがうすく落ちついた色味をしています。

網代には「平鶴」や「大成館」など力のある源泉がありますが、それらよりもさらに個性のつよいクセモノ湯かと・・・。


【写真 上(左)】 水風呂
【写真 下(右)】 水風呂の湯口

これだけでも十分満足度は高いのですが、さらに追い打ちをかけるのが水風呂。
ややにごりを帯びた水は20℃台前半の絶妙な温度で、うす茶の浮遊物が大量に舞っています。
メイン浴槽湯口ほどではないですが、かなりつよい塩味があります。
メイン浴槽にくらべとろみがつよいように感じ、絶妙の湯温とあいまってほとんどトランス状態に陥ります(笑)
これはまちがいなく温泉で、本泉に加水したものかあるいは別源泉ですが、とろみのつよさからして別源泉のような気もしました。


【写真 上(左)】 ”深層塩水”の池
【写真 下(右)】 温泉の池

庭園内に地下180mより湧出する”深層塩水”の流水池がありますが、ここではその”深層塩水”をつかっているのかもしれません。
ただ、欲を言えば水風呂がふたつあるか、もっと大ぶりだと、他に入浴客がいるときも気がねなくじっくりと入れるのですが・・・。


【写真 上(左)】 「花鳥園」案内
【写真 下(右)】 展望足湯からの眺め

浴後に五千坪の大庭園「花鳥園」を散策しました。
よく手入れされた庭園には、上手にふたつの足湯(かけ流し足湯「青空」、展望足湯)とめずらしい”深層塩水”の池。
今はつかわれていない感じの泉源もありました。
海寄りに降りていったところには”深層塩水”の「温泉の池」があります。


【写真 上(左)】 かけ流し足湯「青空」
【写真 下(右)】 展望足湯

〔庭園内掲示〕
「日本唯一の冷水温泉の池 庭園内には地下180mより冷水温泉が湧出しております。無菌でナトリウム・カリウム・カルシウム各イオンを成分に含んだ温泉です。冷水で塩分濃度は通常の海水の1/4ですのでウミガメ・鯛・あじ等の海水魚が元気に泳ぐ姿を見られる非常に珍しい池です。」

思いがけず、モロ好みのお湯を堪能できて大満足。これだから湯めぐりはやめられません。
ロケといい、お湯といい、1,100円払っても入る価値のあるお湯かと思います。
また、料理も美味しそうなので、泊まりでじっくりとこの名湯を味わうのもいいかも。

Na・Ca-塩化物温泉 67.6℃、pH=7.5、48.7L/minエアリフトポンプ揚湯、成分総計=17.44g/kg、Na^+=3475mg/kg (50.83mval%)、Mg^2+=70.4、Ca^2+=2680 (44.96)、Fe^2+=5.1、Cl^-=10190 (96.20)、Br^-=9.7、SO_4^2-=495.6 (3.45)、HCO_3^-=55.5 (0.30)、陽イオン計=6486 (297.5mval)、陰イオン計=10750 (298.8mval)、メタけい酸=144.5、メタほう酸=23.3、遊離炭酸=35.7 <H21.12.21分析> (源泉名:みずの温泉 網代16号)

Na・Ca-塩化物温泉 73.6℃、pH=6.7、湧出量不明、総成分=16.20g/kg、Na^+=2812mg/kg、Mg^2+=55.1、Ca^2+=2930、Fe^2+=7.5、Cl^-=9467、Br^-=17.5、SO_4^2-=443.7、HCO_3^-=76.1、メタけい酸=120.9、メタほう酸=21.5、遊離炭酸=77.1 <H15.12.15分析> (源泉名:網代16号泉)

<温泉利用掲示>(HP掲載資料より)
加水:なし 加温:なし 循環:あり/ろ過:なし 塩素:あり
※ HPに「みずのの源泉掛け流しの温泉を心ゆくまでお楽しみ下さい。」とあり、館内掲示に「100t/日湧出、地上で76℃の源泉を貯湯タンク経由(72℃)と熱交換機(30~40℃)の2系統で全館風呂に供給」の旨の系統図があるので、全槽かけ流しの可能性があります。
また、別の館内掲示には「泉温76℃、湧出量77.7L/min」とありました。

■ブランドグルメ
〔 網代のひもの 〕
「網代」という地名は全国各地にありますが、ふつう”漁網を入れる場所”(=漁場のあるところ)を意味し、美味しい魚が水揚げされます。
伊豆の網代も例外ではなく、江戸時代から質のよい魚が揚がる港町として栄えました。
アジに代表される「網代のひもの」はとくに有名で、R135沿いの片町地区にはひもの屋が軒を連ねる「ひもの銀座」があります。
「主に網代港で水揚げされた魚を、昔からの手作業により作られた干物を販売しています。」とのこと。(網代温泉観光協会「網代温泉観光ナビ」より)

〔 2010/08/01UP (2010/06入湯) 〕


E139.5.54.722N35.2.8.784
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