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■ 大谷地鉱泉 〔 Pick Up温泉 〕

<大谷地鉱泉> (長野県御代田町、8:00~21:00、月休、360円、0267-32-4204)

軽井沢の西、御代田町にあるゲキ鄙び浴場。江戸時代から200年の歴史をもつという古いお湯です。温泉三昧さん、めがねさんレポあり。
場所は、軽井沢方面からだとR18北国街道「三ッ谷東」交差点を右折、500mほど走ると出てくる看板の小路を左折し100mほど走った右手。茅葺きの民家そのもので看板も目立たないので通り過ぎに注意。今はとなりで新館の新築工事をやっています。


【写真】 案内看板

以前は庭先にチャボがタムロしていて、よそ者?は近づくのさえキビしかった(^^)ようですが、いまはチャボどもは、道の反対側の柵のなかにとじ込められています。
館内も田舎の民家そのもので、薄暗い茶の間でおばちゃんがひとりポツネンと留守番をしていました。で、浴場はガラガラ独占かと思いきや、平日の昼だったのに常時2~4人と盛況。女湯にも常に人の気配があったので、かなりの人気のようです。すべて地元の常連さんらしき客層。


【写真 上(左)】 年代ものの分析書
【写真 下(右)】 浅間山のタイル絵

茶の間のすぐよこに男女別の浴場があります。
脱衣所はややせまく、壁に年代ものの分析書。よく清掃された浴室は、大理石造2~3人の浴槽ひとつとシンプル。正面、浅間山のタイル絵と右手上の「天狗の茶屋」の看板がいい味を出していて、レトロ浴場マニアには涙ものか? 天井が高いので湯気のこもりもありません。
カラン2(お湯のは析出でていて源泉かも?)、シャワー・シャンプー・ドライヤーなし。

壁側の白い析出がでた金属パイプから15L/minほど熱湯を投入、弱い側面吸湯でオーバーフローなし。側面注入口は作動していませんでした。


【写真 上(左)】 内湯-1
【写真 下(右)】 内湯-2

お湯はかなり熱めで微濁し、白い浮遊物がただよいます。僅微エグ味?、据えたような独特な匂いでカルキ臭は皆無。とろみとヌルすべが明瞭で、硬さとやわらかさが同居する湯ざわり。熱湯ということもありますが、温まりが半端じゃなく、浴後には肌になんともいえない感触(パリパリのっぺり?)が残ります。
あまりないタイプのこのお湯は、どこかのお湯に似ているのですがはっきり思い出せません。山梨の保川か茨城の伝正寺あたりかな??(自信なし)

同浴した方の話によると、ここは循環だけどこのあたりではお湯がいちばんいい。とくに湯ざめしないのがいい。アトピーに効くらしく、ときどき遠くから入りにくる人がいる。(NHKの「ふだん着の温泉」で放映されています)
となりに建てているのは新館で、これができたらこの浴場はとりこわされる予定。などなど・・・。
なお、源泉は販売もしているようです。

この文化財もの(?)の浴場がなくなってしまうのは残念。鄙び&レトロマニアはとりこわされる前に入浴マストでは?
なお、軽井沢あたりは、塩壺(良質な重炭酸土類泉をかけ流し)、塩沢高林閣(湯づかいが前よりよくなってる、炭酸臭むんむんの源泉槽あり)、星野トンボの湯(ほのかにイオウ臭香る良泉、雰囲気よし)など意外に個性派が揃っているので、変化に富んだ湯巡りが楽しめます。

※分析書はめがねさんと同じく暗号状態でほとんど解読できませんでした(^^;)
かろうじて読めたのは、重炭酸カルシウム(たぶん)=0.028、硫酸カルシウム=0.023(同)、珪酸=0.0174、酸化鉄=0.028、有機質=0.020。単位はおそらくg/lなので、酸化鉄=総鉄(イオン)=28mg/kgとみると、鉄泉の規定を上回っています。(ぜんぜん鉄のイメージないですが・・・)
また、重炭酸カルシウムと硫酸カルシウムは他の解読不明成分より比較的数値が大きいので、Ca-HCO3・SO4型の泉質ではないかと・・・。(あくまでも分析時点でですが)

〔 2006年8月31日レポ 〕
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