関東周辺の温泉入湯レポや御朱印情報をご紹介しています。対象エリアは、関東、甲信越、東海、南東北。
関東温泉紀行 / 関東御朱印紀行
■ 中川温泉 「湯元 蒼の山荘」 〔 Pick Up温泉 〕
中川温泉 「湯元 蒼の山荘」
住 所 :神奈川県足柄上郡山北町中川897
電 話 :0465-78-3311
時 間 :10:00~15:00(要事前確認) / 不定休
料 金 :1,000円
■ オフィシャルHP
■ 紹介ページ (@nifty温泉)
■ 紹介ページ (BIGLOBE温泉)
■ 紹介ページ (Yahoo!トラベル)
■ 紹介ページ (るるぶトラベル)
■ 紹介ページ (じゃらんnet)
■ 紹介ページ (日本秘湯を守る会)
■ 紹介ページ (JTB)
丹沢山中、”信玄公のかくし湯”として知られる中川温泉の湯宿「蒼(あお)の山荘」が日帰り対応するもの。
ここは、中川温泉湯元(台帳番号 第4号)という自家源泉をもつ湯元で、数軒の宿に分湯しています。
「街の温泉めぐり」さんの情報によると、「元『山水閣』をリニューアル」したものとのこと。
【写真 上(左)】 中川温泉
【写真 下(右)】 サイン
大企業の保養所のようなシックでがっしりとした外観。
立派な構えのわりに客室数は10とすくなく、日本秘湯を守る会会員の宿ということもあって予約がとりにくいという情報があります。
ここは場所的には中川温泉のなかほどにあるのですが、シックな構えと、日帰り入浴者はたいてい「ぶなの湯」か「信玄館」(ともに入湯済未レポ)に行ってしまうので、ここに日帰り入浴する人はかなりの温泉好きかと・・・。
【写真 上(左)】 日本秘湯を守る会会員の宿
【写真 下(右)】 シックな館内
館内も落ちつきのある”大人の宿”。
少女画や童謡『花嫁人形』で知られる蕗谷虹児(ふきや こうじ(1898-1979))のギャラリーもありました。
虹児は戦時中山北町に疎開し、山北高校の校歌を作詞しているので、そんな縁からかもしれません。
【写真 上(左)】 蕗谷虹児の説明資料
【写真 下(右)】 男湯入口
フロント左手の廊下のおくに男湯。階段をのぼった2階に女湯。
脱衣所はそこそこの広さ。
【写真 上(左)】 内湯
【写真 下(右)】 露天に咲いていた山百合
扉をあけるとやや暗めながら落ちついた趣のある内湯。左手扉の外に露天。
露天は山肌を背負い脇に小沢が流れる野趣あふれるもので、満開の山百合が綺麗でした。
【写真 上(左)】 露天全景
【写真 下(右)】 野趣あふれる露天
内湯は石枠鉄平石敷で5人ほど、岩組みに埋め込まれたパイプ2ヶ所からの投入。
右手のは適温大量投入、左手のはぬるめでお湯の感じからして源泉だと思います。
槽内注排湯は不明で手前切欠からかなりのフローがあります。
【写真 上(左)】 内湯の湯口
【写真 下(右)】 源泉?湯口
露天は石枠鉄平石敷で5-6人。石組の湯口からかなりの量を投入。
右手にもうひとつ湯口らしきものがありましたが、こちらは止まっていました。
槽内注排湯は不明で切欠数ヶ所からかなりのフローがあります。
【写真 上(左)】 石膏系の析出
【写真 下(右)】 露天の芸術的な析出
ともに入りごこちいい浴槽で、まわりには石膏系の芸術的な析出がでています。
露天は清掃はきいているものの、泉質の関係上すべりやすいので要注意。
カラン5、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
カランの水は肌あたりよく、井水かもしれません。
日曜11時で独占~7人(グループ客)。
お湯は内湯と露天で大差ないですが、内湯のほうがきもち鮮度がいいかな?
とくに内湯ぬる湯湯口そばはかけ流しかと思うほどの鮮度感がありました。
湯温は内湯でややぬる、露天でほぼ適温。
【写真 上(左)】 露天の湯口
【写真 下(右)】 ケロリン桶です
無色透明のお湯にわずかに綿のような白い湯の花がただよい、硫酸塩泉らしく湯中の指先が青白く発光しています。。
かすかなたまご味によわい芒硝味。
湯口ではよわい甘イオウ臭+微石膏臭のまろやかな湯の香。
湯面ではイオウが抜けた微石膏臭でカルキ気は感じられませんでした。
アルカリ高めの硫酸塩泉でときおり感じられるすこぶる軽い浴感。
pH=10超なので当然ヌルすべはありますが、うらで硫酸塩系のきしきしもしっかり主張している複雑な湯ざわり。
奥のふかい浴感があり、「高pHのヌルすべ湯」一言で片づけられるお湯ではありません。
軽い浴感にそぐわないつよいあたたまり感があり、何度かカランの水を浴びながらの入湯となりました。
とくにすばらしいのはその浴後感で、熱の抜けよく充実した爽快感がでます。
pHの高いお湯は往々にして浴後肌がパサくことがありますが、ここは硫酸塩が効いているためか肌がしっとりと落ちつきます。
浴中のヌルすべとあいまって、究極の美人の湯かも・・・。
ここは重曹泉系のイメージがありましたが、ほぼ完璧な硫酸塩泉系。
おそらくグリーンタフ系かと思います。
中川温泉はほかにも何湯か入りましたが、ここがベストかと。
料金はやや高めながら、中川温泉の本領を確かめるにはいいお湯だと思います。
〔 源泉名:中川温泉湯元(台帳番号 第4号) 〕
アルカリ性単純温泉(Na-SO4型) 39.6℃、pH=10.1、湧出量50L/min掘削自噴、成分総計=689mg/kg
Na^+=183mg/kg (83.53mval%)、Ca^2+=30.2 (15.84)、F^-=2.14、Cl^-=50.7 (14.79)、HS^-=0.95、SO_4^2-=326 (70.22)、HCO_3^-=13.0 (2.17)、CO_3^2-=12.4 (4.24)、メタけい酸イオン=46.4、陽イオン計=215 (9.53mval)、陰イオン計=455 (9.67mval)、メタけい酸=18.7、硫化水素=0.00 <H9.11.21分析>
<温泉利用掲示>(内湯・露天)
加水:一切使用していません
加温:使用しています
※当山荘所有の源泉(足柄上4号泉)から本館までの給湯管部分で約5度の温度低下があります。
循環装置等について:使用しています
※掛け流しの場合、浴槽底部より給湯し湯船の淵からのみ排湯する構造の場合以外は、浴槽内に恒常的に温泉が滞留する部分が生じる為に極めて不衛生です。
当山荘では浴槽上部から給湯する構造であり、又湯量の面でも全浴槽掛け流しにするには充分ではありませんので、循環・掛け流し併用で給湯しております(源泉用の給湯口と循環用の給湯口が別個に備わっています)。
塩素系薬剤使用:行っていません
※アルカリ性源泉に塩素殺菌を施すことは温泉を中和する事になるばかりか、塩素の有害性の影響を受ける事になる為、塩素殺菌等の薬剤添加は一切行っておりません。
■ブランドグルメ
〔 みかん酎「橘水」 〕
「みかん産地の北限地」として知られる山北町では、このみかんを活かしてみかん酎がつくられています。「フレッシュな『「みかん』に酸味と甘みをほど良く調和させ、爽快な味に仕上げました。」(町HPより)という柑橘系焼酎で、町内の酒店などで販売されています。
〔 2011/10/02UP (2009/07入湯) 〕
E139.3.13.797N35.26.20.505
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