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■ 畑毛温泉 「富士見館」 〔 Pick Up温泉 〕



<畑毛温泉 「富士見館」>
(静岡県函南町畑毛226、6:30~19:30(時間要確認)、不定休、350円/1h、055-978-3014)
紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
紹介ページ (るるぶ.com)
紹介ページ (ゆこゆこネット)
紹介ページ (goo地域)

中伊豆の古い温泉地、畑毛温泉
「入ってよし、飲んでよし」といわれ、効能豊かな国民保養温泉として湯治客に親しまれてきました。(江戸時代には「湯塚の湯」と呼ばれていたらしい。)
源頼朝が軍馬の疲れを癒したという言い伝えや、寛延年間の湯敷小屋で怪我人湯療の記録もある古湯で、若山牧水は「長湯して飽かぬこの湯のぬるき湯にひたりて安き心なりけり」と畑毛温泉を詠んでいます。(以上、函南町HPより抜粋引用)


【写真 上(左)】 畑毛温泉の看板
【写真 下(右)】 畑毛温泉街

うしろに大仙山を背負う落ちついた立地ですが、住宅地のなかに旅館が点在していてかなり地味なイメージがあります。
ま~、すぐそばに中伊豆屈指の人気温泉、駒の湯「源泉荘」(入湯済未レポ)があるので、ふつうの日帰り客はそっちへ流れてしまうのでは・・・?

最初、料金300円の「魚屋旅館」をめざすも見つからず、急遽「富士見館」にターゲット変更。(あとで地図を調べたところ、「魚屋旅館」らしきところが更地になっていたので、ひょっとして廃業したのかも・・・。未確認情報ですが・・・)


【写真 上(左)】 看板
【写真 下(右)】 泉源?

県道に面して大きめのPと目立つ看板があるのですぐにわかります。
開放的な雰囲気の建物で、日帰りでも入りやすい感じ。
廊下のおくに浴室。手前右手が男湯、おくが女湯。


【写真 上(左)】 浴場入口
【写真 下(右)】 脱衣所

浴室まわりはやや暗めながら、湯治場的な雰囲気があってなかなか。
あまり広くない脱衣所。扉を開けると浴場です。
高い天井、中庭に面した広い窓、壁面高く分析書が掲げられている雰囲気のある浴場です。
スロープや手すりが配され、湯治客向けに配慮されています。


【写真 上(左)】 浴室
【写真 下(右)】 3槽が並びます

正面左手から熱湯槽(あつめ)、適温槽(ややぬる)、ぬる湯槽(ぬるめ)の3槽。
すべてジェット&ジャグジーが元気よく稼働していて、湯口、オーバーフローともなく底面吸湯の循環仕様。
ぬる湯槽壁側からは適温湯の注入と非加温源泉と思われる冷水の注入があって、お湯もこのあたりがベストのような。

カラン3、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
平日14時で2-3人。
カランのお湯はなんとなく温泉のような気がしました。

お湯は浴槽によりそれぞれ違います。
いちばんカルキが強いのは適温槽で、熱湯槽とぬる湯槽ではさほど気になりません。

わずかに懸濁したお湯で、湯中の指先がよわいながら青白く発光しています。
味不明(カランも温泉だとすると微芒硝味)でやわらかな硫酸塩泉系の湯の香も感じられます。


【写真 上(左)】 左が熱湯槽、右が適温槽
【写真 下(右)】 ぬる湯槽

肌の上をすべるような独特な湯ざわりのある、どちらかというと硬質なお湯。
あたたまりはさほどつよくはないものの(熱がスーと抜けていくような感じ)、浴後はおだやかに温もり、肌がしっとりと落ちつく浴後感のいいお湯です。
一見なんということもないお湯で、スペックもさして特徴はないものの、じっくり入ってみると、じつは似ているお湯を思い出せないほど個性的なお湯で、これは伊豆の古湯の面目躍如か・・・。

それにしても循環&カルキにしてこの存在感、かけ流しにしたらどれほどのものになるのか、ちょっと想像がつきません。
高温泉があたりまえのこのあたりで、泉温30.7℃のうすい単純温泉が名湯として湯治客を集めてきたのですから、やはりただならぬ湯質を備えているのだと思います。(入ってみてはじめて納得 ^^; )

このあたりは日帰り湯がたくさんあるので、どうしてもぞんざいに入りがちですが、ここはじっくり腰を据えて入ってみたいお湯だと思います。

単純温泉 30.7℃、pH=8.4、湧出量不明、総成分=189.8mg/kg、Na^+=38.5mg/kg、Ca^2+=8.6、Cl^-=10.8、SO_4^2-=30.1、HCO_3^-=66.2、CO_3^2-=4.8 <H12.12.8分析> (源泉名:韮山温泉土地第3号泉)
※ 畑毛温泉は奈古谷温泉引湯説がありますが、分析書泉源地は「函南町畑毛神城ヶ下」とあるので、独自源泉をもっているのでは?(奈古谷温泉は伊豆の国市(旧大仁町))
ここの玄関先にも注連縄を張ったカラン(泉源?)がありました。

<温泉利用掲示> 加水:なし 加温:あり 循環ろ過装置使用:あり 消毒処理:あり

■ブランドグルメ
〔 函南の乳製品 〕
百余年の歴史をもつ酪農のメッカ函南、当然乳製品が名物です。
乳牛は各地で開かれる畜産共進会で優秀な成績をおさめ、その品質は折り紙つき。
酪農のテーマパーク「オラッチェ」もあります。
(函南町HPなどを参考。)

〔 2010/06/08UP (2009/11入湯) 〕


E138.58.17.898N35.4.40.259
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