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■ 日光湯元温泉 「日光山輪王寺別院 日光山 湯元・温泉寺」 〔 Pick Up温泉 〕



日光湯元温泉 「日光山輪王寺別院 日光山 湯元・温泉寺」
住 所 :栃木県日光市湯元
電 話 :0288-55-0013
時 間 :9:00~16:00 / 12月~4月中旬休止
料 金 :500円(志納金)/1h
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (日光観光協会)
紹介ページ (じゃらん観光ガイド)
紹介ページ (栃木の温泉宿(求人ジャーナル社))
紹介ページ (温泉みしゅらん)
紹介ページ (栃ナビ!)

昭和29年(1954年)、酸ヶ湯、四万とともに国民保養温泉地の第一号指定を受けた日光湯元温泉。
延暦七年(788年)、四本龍寺(現輪王寺)を建立(日光開山)され、のちの日光繁栄の礎を築かれた勝道上人によって開湯されたというふるい歴史をもつ名湯です。
湯元温泉のもっとも奥まったところ、泉源地の湯ノ平湿原にちかい温泉寺は、湯元屈指の名跡ながら庫裡内の浴場で広く日帰り入浴を受け入れていることでも知られています。

勝道上人により『薬師湯』(瑠璃湯)と命名され、薬師瑠璃光如来が祀られたのがはじまりで、江戸時代には輪王寺宮の直轄寺院となり、当時は霊場管理者の中禅寺上人と日光奉行の許可を受けなければ入湯が許されなかったという格式高い寺湯です。
(以上、輪王寺HPを参考)


【写真 上(左)】 湯ノ平湿原
【写真 下(右)】 湯ノ平湿原から温泉寺

現地の由来書によると、温泉寺本尊の薬師堂は、もとは裏山の温泉ケ岳頂上にありましたが、昭和41年(1966年)9月の台風によって堂宇が倒壊、不思議にも無傷で残った御本尊をお迎えし、昭和48年(1973年)に輪王寺によって建立されてほぼ現在の形になりました。
世界遺産「日光山 輪王寺」別院の格式を誇る天台宗の名刹です。


【写真 上(左)】 参道
【写真 下(右)】 鐘楼と右手おくが本堂、左が庫裡

境内にPはなく、ビジターセンター周辺の無料Pに停めて散策がてら歩いていくことになります。
高原の涼気のなか端正な堂宇がたたずんでいる様は、なんともいえず趣があります。


【写真 上(左)】 本堂
【写真 下(右)】 本堂の花頭窓

寺湯というと、いかめしいイメージがありますが、玄関脇のベルを押すとでてこられたおばさまの応対はとても親切なものでした。(入湯希望者はベルを押すこと。無断壇上禁止。)


【写真 上(左)】 玄関脇のベル
【写真 下(右)】 館内

湯船が狭いので順番に案内(貸切ではない)されますが、このときは空いていてすぐに入浴できました。
玄関左手には休憩所があり、お茶とお菓子をいただくことができますが、入浴&休憩で1時間以内の制限があります。
館内にはお寺らしい森閑とした空気がながれています。
帰るころには休憩室にグループ客が入っていましたが、みな場の空気に飲まれたのか神妙で閑かでした(^^)


【写真 上(左)】 浴場入口
【写真 下(右)】 名湯『薬師湯』

廊下の左手にふたつの浴室、この日は手前が女湯、おくが男湯。
浴室入口には「薬師湯」という扁額がかかっています。
なお、廊下をそのまま進むと本堂ですが、一般人は進入禁止です。


【写真 上(左)】 硫化したカラン
【写真 下(右)】 木造りの浴舎

脱衣所洗面台のカランが真っ黒に硫化しているのは、さすがに硫黄泉の本丸。
連休13時ではじめ独占でしたが、あとから2人きて3人に。このくらいがMaxかな?


【写真 上(左)】 渋い格子天井
【写真 下(右)】 湯船

木造り格子天井の雰囲気というか、格調ある浴室で木枠石敷3人ほどのたっぷりふかめで入りごこちのいい湯船が据えられています。
カラン2、アメニティ類一切なし。


【写真 上(左)】 湯口(全量投入)
【写真 下(右)】 湯口(絞り投入)

湯船のうえから突き出た金属パイプからかなりの熱湯を投入ですが、全量投入すると熱すぎるので、一部を樋で湯船の外に逃がしています。
オーバーフローはなく、槽内のどこからか排湯していると思います。
投入湯は泉源直引きと思われ、鮮度感は申し分ありません。
ただ、別に水カランもあるので水で埋められるおそれもあります。
行ったときはかなりの熱湯で、スペック相応の濃度感もあったので希釈はなかったと思います。


【写真 上(左)】 槽外に逃がされる源泉
【写真 下(右)】 古い分析書

お湯は透明度30cmほどの青味をおびた乳白色にごり湯で、白クリームの湯の花が盛大に舞っています。
ゲキ熱すぎて味不明(^^;)、日光湯元特有の強いラムネ臭が香り立ちます。
きしきしとツルすべとイオウ泉のするするに、しっかりとしたとろみが加わる絶妙な湯ざわり。
熱湯ということもありますが、お湯じたいに力感があってあたたまりがつよいので、ときおり水を浴びながらの入湯となりました。


【写真 上(左)】 右手が庫裡、正面おくが7号泉源?
【写真 下(右)】 7号泉源?

さすがに由緒正しき湯元温泉寺の寺湯。
からだに染み入るような含蓄あるお湯は、名湯の宝庫、日光湯元でも最上のものでしょう。
入浴可のときは玄関前に看板がでているので、これをみたら「迷わず入り」かと・・・。

〔 源泉名:奥日光開発(株)7号源泉 〕
含硫黄-Ca・Na-硫酸塩・炭酸水素塩温泉(硫化水素型) 71.4℃、pH=6.5、湧出量不明、成分総計=1.240g/kg
Na^+=135.4mg/kg、Ca^2+=126.4、Cl^-=50.0、HS^-=10.8、SO_4^2-=338.6、HCO_3^-=267.0、チオ硫酸イオン=0.6、陽イオン計=279.9、陰イオン計=667.9、メタけい酸=90.2、メタほう酸=21.1、遊離炭酸=141.6、硫化水素=38.5 <H20.5.26分析>
※ 総硫黄=49.9mg/kgもあるのにpHは6.5と高めなのが日光湯元温泉の”ミソ”です。
※ 奥日光開発(株)7号源泉の単独利用はめずらしいもの。
庫裡の裏手の泉源らしきものが7号泉源だとすると、多くの泉源が集中する湯ノ平湿原からすこし離れたところに位置することになります。

<温泉利用掲示>
加水:あり 加温:なし 循環利用:なし 消毒処理:なし

〔 脱衣所掲示 〕
「差し水(加水)の理由」
源泉温度(62℃~74℃)が高いので外気温差により差し水をすることがあります。

〔 現地掲示 / 温泉寺本尊薬師如来 〕
湯元温泉は延暦七年(七八八)に勝道上人がこの地に湧出している温泉を発見し『薬師湯』と名づけたことに始まる。
更に慈覚大師によって、功徳力のある療養延年の名湯として世に広められ、江戸時代には入湯者に対する掟も定められ、輪王寺の支配下に置かれていた。
現在の温泉寺は、昭和四十一年の台風によって倒壊した堂宇を、昭和四十八年に復興した建物で、霊験あらたかな薬師如来を本尊としてお祀りし、庫裡には因縁深い名湯『薬師湯』も引かれ『温泉のあるお寺』として、あまねく天下に知られている。
温泉寺執行

〔 2011/02/12内容補強のうえUP (2008/09入湯) 〕


E139.25.35.967N36.48.19.327
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