goo

■ 芦之湯温泉 「山形屋」 〔 Pick Up温泉 〕

<芦之湯温泉「山形屋」>(箱根町、9:00~21:00、500円、0460-3-6410)

名湯の誉れ高い芦之湯温泉には、松坂屋本店、きのくにや、山形屋、民宿 葦の4軒の宿がありますが、前3軒の源泉はそれぞれ違います。(民宿 葦は不明)
ここは町営源泉の引湯ということであまり話題にならないですが、行ってみました。

とてもこぢんまりとした宿ながら、館内はメンテが行き届いていて居ごこちがよさそう。
声掛けしても誰も出てこないので、「入浴料500円、恐れ入りますが御投函下さい。」という置き紙があるミニポストに500円を投入して入館。箱根とは思えない敷居の低さです。(^^ 奥まった別棟に男女別の浴室があります。
こぢんまりとした浴室に玉石敷きの岩風呂(3人位)がひとつ、女湯のはやや小ぶり。じっくりとお湯に浸れそうな落ちついた湯船です。カラン2、シャワー・シャンプーあり、ドライヤーなし。週末14時で独占でした。
黄色い硫黄系の析出の出た岩の湯口からの投入+熱湯の底面注入で、槽内排湯はなく全量をオーバーフローのかけ流し。


【写真】 女湯

適温のお湯はややにごりを帯びて、黄色の湯の花が舞っています。弱いたまご味+微苦味に焦げイオウ臭。成分をあまり感じない非常に軽い浴感のお湯で、イオウ成分だけが際だっているイメージは、強羅の早雲山造成泉に似ています。で、イマイチかというとけっしてそんなことはなく、入りごこちはすこぶるよく芯からなごめます。
松坂屋やきのくにやに比べるとさすがにインパクトには欠けますが、鮮度感のあるやさしいお湯はなかなかのおすすめ。


【写真 上(左)】 男湯
【写真 下(右)】 男湯の湯口

ここは箱根町営温泉を使っているのはわかっていましたが、てっきり揚湯泉のほうかと思っていました(給湯図)
が、分析書をみると「箱根、元箱根、大芝系列」とあるので、元箱根地区で使っている湯ノ花沢蒸気造成泉(第7号蒸気井)のようです。
ただ、こちらは大芝中継槽を経由しておらず、引湯距離も短いので、元箱根(芦ノ湖温泉)よりは鮮度が高いのでは? 近いうちに芦ノ湖温泉を攻めて確認してみます。

単純硫黄温泉(硫化水素型) 94.1℃、pH=6.4、成分総計=147.8mg/kg、Na^+=5.0mg/kg、Ca^2+=7.8、Fe^2+=0.01、Cl^-=3.4、HS^-=7.5、SO_4^2-=9.3、HCO_3^-=17.7、陽イオン計=15.9、陰イオン計=38.2、メタけい酸=46.8 <H5.2.18分析> (源泉名:箱根町供給温泉(箱根、元箱根、大芝系列))

<温泉利用掲示> 加温なし 加水なし 濾過循環なし 消毒処理なし

〔 2006年7月20日レポ 〕
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 県別全リスト... 県別全リスト ... »