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■ 木戸池温泉 「木戸池温泉ホテル」 〔 Pick Up温泉 〕



<木戸池温泉「木戸池温泉ホテル」> (長野県山ノ内町志賀高原木戸池7148、14:00~20:30、500円、0269-34-2821)
オフィシャルHP

志賀高原には池がたくさんあって、木戸池はなかでも代表的なもの。
その湖畔に建つ昭和8年開業の歴史ある一軒宿で、背後にプライベートゲレンデ、木戸池スキー場をもっています。


【写真 上(左)】 木戸池
【写真 下(右)】 日帰り入浴の看板

ここは以前は日帰り入浴要事前連絡繁忙期不可と敷居が高い感じでしたが、いまは玄関前に日帰り入浴看板を出し、HPでも案内しているので、日帰り歓迎路線に変更したようです。

温泉宿というよりむしろスキー、ハイクや登山のベースとして知られるこの宿は、どことなく欧風のロッヂ的雰囲気。志賀高原にはこういう雰囲気の宿が多いですね。


【写真 上(左)】 浴場入口
【写真 下(右)】 かけ流し掲示

階段をおりた半地下に男女別の浴場で、右が男湯、左が女湯。
浴室は窓もあって暗くはありません。
ただ、保温対策のためか、窓が開かず高原の涼気を入れられないのは残念。
内床前面に手の込んだ細工タイルがあしらわれた、なかなかいい浴室です。


【写真 上(左)】 超ザコザコ
【写真 下(右)】 パイプからのドコドコ投入

浴室に入っとたんにア然。
内床全体がすさまじいまでのオーバーフローで川状態になっています。
ザンザコオーバーフローのお湯はけっこう入っていますが、ここまですごいのはちょっと記憶にありません。
また、浴場内には独特な湯の香もただよっています。
カラン6、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
日曜14時で男女湯とも独占!。


【写真 上(左)】 男湯
【写真 下(右)】 女湯

浴槽は石枠タイル貼、10人はいける二階菱形で、ふかめで入りごこちのいいもの。
浴槽の一画が湯だめ(混合)槽になっていて、2本のパイプから注ぎ込まれ、混合温調されて浴槽に流し込まれています。
左手の1本はゲキ熱で30L/minほど、これは平床からの引き湯かと・・・。
右手の1本は50L/minほどの水を投入ですが、感じからしてただの水ではなさそうなので、木戸池自家温泉or石の湯系の源泉かと。
槽内注排湯はみあたらず、投入全量をザンザコにオーバーフローするかけ流し。


【写真 上(左)】 男湯の湯口
【写真 下(右)】 女湯の湯口

ほぼ適温(場所によって差あり)のお湯は、ほぼ無色透明で白いおおぶりな湯の花が大量に舞っています。
ほぼ無味で、米のとぎ汁のような一種独特な温泉臭がありますが、これはおそらくこげ臭のうすいものだと思います。
よわいキシキシがあり、湯中の指先がわずかに青白く発光しています。


【写真 上(左)】 白い湯の花がたくさん
【写真 下(右)】 洗い場

濃度感はうすく、イオウ気も感じず、とろみもほとんどありませんが、よくあたたまる清澄なお湯で、入っていてすこぶる気持ちがいいです。
かなりうすめのスペックながら、不思議と満足度の高いお湯で、浴後はきりりとした爽快感がでてきます。

イオウや酸性が表に出てくる志賀高原のお湯のなかでは、特徴よわめのお湯ながら、なぜか捨てがたい味があり、個人的にはかなり気に入りました。

単純温泉(Ca-HCO3・SO4型) 43.1℃、pH=7.0、成分総計=86.7mg/kg、Na^+=2.8mg/kg (16.85mval%)、Ca^2+=9.0 (63.21)、Cl^-=痕跡、HCO_3^-=27.5 (63.65)、SO_4^2-=11.9 (35.36)、陽イオン計=14.2 (0.71mval)、陰イオン計=39.8 (0.71mval)、遊離炭酸=6.2 <H16.11.26分析> (源泉名:熊の湯平床の湯 / 浴槽湯口による分析)

※ ここのお湯は平床の「ほたる温泉」と木戸池自家源泉と石の湯の3本の混合泉という情報があります。
オフィシャルHPには「源泉2本を混合」とあるので、現在は、「ほたる温泉」(引湯)と木戸池自家源泉ないしは石の湯(引湯)の混合泉では?

※ 分析書掲載の源泉は、通称「ほたる温泉」と呼ばれているものです。
同じく「ほたる温泉」使用の熊の湯「長寿の湯」の分析書データ*は、単純温泉(Ca・Na-HCO3・SO4型) 43.5℃、pH=7.3、成分総計=225.2mg/kg、Na^+=7.5mg/kg (9.86mval%)なので、木戸池自家源泉or石の湯系の源泉は成分がうすく、Naをほとんど含んでいない泉質と思われます。
*)ただし「長寿の湯」の分析書データも浴槽湯口による分析。「ほたる温泉」の泉源での湯温は81℃ある。

<温泉利用掲示>(オフィシャルHPより)
・当ホテルの温泉は循環式ではありません。
・また、加温・加水も無く、良質な源泉掛け流し100%。
・湯温の調整を、ぬるい源泉と熱い源泉の2つの源泉で調整。

〔 2009年8月18日UP (2008年8月入湯) 〕

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