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■ いわき 「鹿の湯鉱泉」 〔 Pick Up温泉 〕



<いわき「鹿の湯鉱泉」>
(福島県いわき市川部町大久保64、時間要問合せ(17時くらいまで)、500円、0246-65-0331
紹介ページ (Yahoo! 地域情報)
紹介ページ (旅館まっぷ)

いわき南部の秘湯です。
以前、川部鉱泉のあたりを走っていて偶然、看板をみつけたお湯です。
そのときも偵察かたがた突入しましたが、「まだお湯が溜まっていない」とのことで撤収。時間が合えば日帰り入浴OKと確認できたので、先日、いわきを攻めた際にリベンジ。
今回は事前TEL確認のうえ訪れたので、無事入湯。


【写真 上(左)】 左手にでてくる看板
【写真 下(右)】 宿の前の看板

勿来から塙町方面へ向かうR289で四時大橋を渡ってすぐの立体交差側道を左におりて、北側にすこし走ると左手に看板がでてくるので、そこを左折し、あとは道なり。
ほんとうになにもない山道で、この奥に湯場があるとは思えませんが、1kmほど走るとやや開けたところに「鹿の湯鉱泉」の看板がみえてきます。


【写真 上(左)】 玄関
【写真 下(右)】 入浴だけなら500円

車もほとんどこないかくれ里のようなところで、なんということも風景ながらどこか好ましげなたたずまい。
お宿も民家風ながらよく手入れされて居ごこちよさげです。


【写真 上(左)】 女湯-1
【写真 下(右)】 女湯-2

廊下の奥、左手手前に男湯、右手奥に女湯。
脱衣所は狭く、浴室もこぢんまり。他人が2人入ったらちと窮屈かも・・・。
2人くらいのステン浴槽ひとつのシンプルな浴室で、水カラン(たぶん源泉)がふたつ。
アメニティ類なし。土曜15時で男女湯とも独占。


【写真 上(左)】 男湯-1
【写真 下(右)】 男湯-2

側面からの強力ジェット注入と側面吸湯の循環仕様でオーバーフローはありませんが、水&湯の混合栓カランはどちらもたぶん源泉で随時投入できます。

ほぼ適温のお湯は、うすく翠がかって茶色の沈殿物。
まったく旨味の感じられない味のうらで微苦味が効いている風変わりな味がします。
ほぼ無臭ながら、なんとなくふつうの泉質ではないような・・・。


【写真 上(左)】 湯口カラン
【写真 下(右)】 洗い場カラン

浴感は際だったものです。
強烈なヌルすべ湯で、ステン浴槽のなかでからだがつるつる滑ります。
ヌル(ツル)すべ湯はしこたま入っていますが、これほど強烈なのは、新潟、魚沼の大沢山温泉「幽谷荘」くらいしか記憶にありません。
「幽谷荘」はオイリーなツルすべが強いのに対し、こちらはヌルすべ一本勝負でこのすごさなので、よけいに感動的(笑)

濃度感はさしてないもののなぜかやたらにあたたまり、洗い場の源泉水カランを浴びるのが快感。
妙にあとを曳くお湯で、お湯の個性はレベルの高いいわきの鉱泉でも上位に入るものだと思います。
お宿の人のはなしによるとやはりpH=9.8の高アルカリ性泉とのこと。

このあたりで「鹿の湯」というと、北茨城の、湯の網温泉「鹿の湯松屋」が有名ですが、(「いわき 鹿の湯」で検索してもこっちの方がたくさんでてくる(笑))いわきの「鹿の湯」もなかなかどうしてあなどれないお湯でした。

※ 脱衣所掲示
鹿の湯鉱泉は明治初期、初代、高木初蔵が庭を眺めし折、足に矢傷を負った鹿が現れ、この水に足を浸して何日か過ぎ完治したのを見て、井戸を掘りこの水の柔かさ、つるつるした無色透明なものに驚き、明治23年に鉱泉浴場の許可を取得す。又、大正3年に分析の結果純アルカリの泉質とされる。(以下略)

〔 2009/12/01UP (2009/11入湯) 〕


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