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■ 岩婦温泉 「岩婦館」 〔 Pick Up温泉 〕

 

岩婦温泉「岩婦館」 <(南房総市(旧 富山町)高崎584、9:00~19:00(時間確認要)、700 or 900円/h、0470-57-2836)
紹介HP

南総里見八犬伝ゆかりの富山のそば、ヘラブナ釣りで有名な岩婦湖畔にある温泉宿。
JR内房線「岩井」駅から県道258を東に約2㎞、富津館山道路のガードをくぐりしばらく行くと、ぜんぜん目立たない小さな看板があるのでそれを右折してあとは道なり。
湖尻にあって山を背負う好ましげなたたずまいは釣宿の趣。


【写真 上(左)】 看板
【写真 下(右)】 岩婦湖の湖畔にあります 

窓が開け放たれた明るい浴室は、男女別内湯(岩造2.3人)のみのこぢんまりとしたもの。常時投入はなく、吸湯&ジェット注入作動のため湯循環方式のようですが、真っ黒に変色した温冷2つのカランがあります。
どちらも源泉かと思いますが、冷水の方が硫化水素臭が強いです。


【写真 上(左)】 男湯
【写真 下(右)】 男湯の湯口 

カラン横にはコップがおいてありました。カラン5(たぶん源泉)、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。休日12時で独占~2人でした。
ただし、帰りしなに何組か来てたので、時間によっては混むのかも?


【写真 上(左)】 湯色
【写真 下(右)】 源泉ライン  

お湯は、透明度50cmの黄褐色うすにごり湯で、かなり強い硫化水素臭。たまご味+重曹味の温泉らしい味。
強めの浴感と温まり感があり、浴室内に硫化水素臭が立ちこめているので、臭いに敏感な人はこれに酔ってしまうかも・・・。

しかし、房総でこれほどの硫黄泉に出会えるとは正直おどろきです。
HS^-=16.24、硫化水素=1.838の堂々たる硫黄泉は、これも生物起源でしょうか?
その後、房総のお湯はかなり入りましたが、七里川温泉と並ぶ房総屈指の硫黄泉だと思います。


【写真 上(左)】 泉源?
【写真 下(右)】 イオウの小川    

宿の裏手の小川には灰白色の湯の花が出ていますが、ありふれた小川にイオウ系の白い湯の花とは何とも不思議なとり合わせ。
裏山の地下5m位から2L/minほど湧出する源泉を3軒にわけているので、風呂を大きくできないとのことです。


【写真 上(左)】 宿の前にタムロする鴨
【写真 下(右)】 姉妹館?の「伏姫荘」 

湯量の少なさを湯づかいと個性的な泉質でカバーしている面白いお湯で、南房まで行ったら訪れる価値はあると思います。

硫黄泉(Na・Ca-HCO3・Cl型) 16℃、pH=8.0、自然湧出、成分総計=660.1mg/kg、Na^+=100.8mg/kg (56.28mval%)、Ca^2+=45.78 (29.32)、Cl^-=67.45 (24.42)、HCO_3^-=307.2 (64.64)、HS^-=16.24 (6.31)、陽イオン計=167.4 (7.788mval)、陰イオン計=406.5 (7.788mval)、メタけい酸=58.62、硫化水素=1.838、腐植質=20.00 <S34.11.28決定> (源泉名:不明)

〔 2003年1月21日レポに加筆 〕
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