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■ 行田・湯本天然温泉 「湯本健康ランド 茂美の湯」

<行田・湯本天然温泉「湯本健康ランド 茂美(もみ)の湯」> (行田市、9:00~24:00、600円、048-555-2230)
オフィシャルHP

行田にある健康ランドが自家源泉を開発し新たに導入したもの。
東京方面からだと、R17熊谷バイパスから北側の県道77行田蓮田線に入って、さきたま古墳公園を目指します。公園をすぎてすぐの道沿い右手に、いかにも健康ランドといった佇まいの建物が見えてきます。
ちなみに、さきたま古墳公園は規模の大きな古墳群で資料館も充実しているのでけっこう楽しめます。

道沿い駐車場よこのガラス張りの小屋ではお湯がドコドコと湧きだしていますが、ここが泉源か?
狭いフロントで受付して、ELVで4階にあがります。プール形式の縦長の脱衣ロッカーは混んでいると使いずらそう。

浴室の扉をあけると、茶褐色のお湯が満たされた浴槽フチから洗い場に向けてザンザコにオーバーフローされていて、いきなりのけぞります。
露天はなく、大浴槽(赤みかげ石枠タイル貼20人以上)、と奥に小浴槽(同10人くらい、ジャグジー付)。他にナゾの寝湯(3人)、機能浴槽(カルキ臭の真湯)、打たせ湯(×2、同)、サウナ、ミストサウナ、水風呂(カルキ臭)とけっこう多彩。
明るい浴室からは奥武蔵の山々がのぞめます。
カラン9、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。土曜12時で10~5人とゆったり。客層は年齢が高く落ち着いています。

大浴槽&小浴槽は、赤茶に色づいた古墳を模した湯口から大量投入。湯口よこには埴輪と稲荷山古墳から出土した国宝「金錯銘鉄剣」のレプリカらしき剣が突き立っています。
湯口のお湯は鮮度感からみて源泉かと思いますが、42~43℃くらいあるので軽い加熱があるかも?
大小の浴槽はお湯の行き来があり、洗い場方向に流し出されています。槽内排湯は不明ですが、投入量と流し出し量がほぼ同じように思われるのでかけ流しとみました。

ややぬるめのお湯は、緑がかった茶褐色のにごり湯(透明度50~60cmくらい)で、黒とこげ茶の浮遊物が大量に舞っています。弱重曹味で、湯口では弱モール?臭+僅微イオウ臭?+泥臭がありますが、湯面はほぼ無臭。
重曹泉系ながら湯ざわりはキシキシ系、どっしりとした浴感がありしばらくするとツルすべが出てくる複雑なお湯。かなり温まって浴後もほかほか、お肌つるつるになる美人の湯系でなかなかのすぐれものです。

ナゾだったのは寝湯で、ほとんどため湯状態の冷水はやや黄色を帯びて黒い浮遊&沈殿物がたくさん。カルキ臭があって個性のない湯ざわりのこれはいったい何?

温泉浴槽はかなり複雑で個性的なお湯で、甲府のモール?泉に似ている感じもありますが、なんとなくニュアンスが違います。温泉ファンは一浴の価値大でしょう。
行田といえば、人気抜群の「古代蓮物語」がありますが、個人的には施設の充実度なら古代蓮、お湯の素性や湯づかいではこちらのような気がしました。

なお、ONKEN21さん情報によると「今年秋を目途に新施設が建設される」そうで、建物奥で工事していましたが、サイン看板類にはでかでかと「かけながし」の掲示があるので、かけ流し続行するかも。

Na-炭酸水素塩・塩化物温泉 41.4℃、pH=7.8、660L/min(1,500m掘削揚湯)、成分総計=1.31g/kg、Na^+=338mg/kg (87.03mval%)、Ca^2+=31.6 (9.34)、Fe^2+=2.05、Cl^-=212 (36.06)、HCO_3^-=643 (63.39)、陽イオン計=382 (16.9mval)、陰イオン計=859 (16.6mval)、メタけい酸=50.2 <H16.9.24分析>

※HPには「純重曹泉」とありますが、含食塩-重曹泉ですね。

〔 2005年4月28日レポ 〕
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