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■ 鋼管鉱業 蓼科温泉 「石遊の湯」 〔 Pick Up温泉 〕



鋼管鉱業 蓼科温泉 「石遊の湯」
住 所 :長野県茅野市北山長尾根5490-5
電 話 :0266-77-2386
時 間 :8:00~22:00(11~3月:10:00~21:00) / 第1、3水休
料 金 :500円
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
紹介ページ (BIGLOBE旅行)

蓼科中央高原の一角、個性あるお湯で温泉好きに知られる日帰り温泉施設。
かつて、現在の蓼科中央高原一帯には「諏訪鉱山」といわれる大規模な鉄鉱山がありました。(昭和12年~38年頃まで稼働、一時鉱山鉄道も引かれていた。)
このお湯はかつて鉱山の拠点「石遊場(いしやすべ)」と呼ばれるところにあったので「石遊の湯」と名づけられたとするガイドが多いですが、蓼科中央高原観光協会の資料によると、「金掘場」と呼ばれた場所にあります。(ちなみに、「石遊場」はいまの国道沿いブライトンホテルのあたり。)
この「金掘場」は諏訪鉱山の中心地で、かの信玄公もここから鉄鉱石を採掘したと伝わります。
「石遊の湯」は「金掘場」のさらに核心部、「長尾根採掘跡」のすぐそばにあり、その源泉は平成2年、鉱山跡地の有効利用をはかるため温泉試掘をして得られたもので、入浴施設は平成7年7月に営業を開始しています。

場所は奥まっていて、茅野方面からだと、麦草峠に向かうR299メルヘン街道が横谷渓谷を糸萱大橋で渡ったあたりから斜め左に入る道(たしか入口に看板あり)を1km強走ると見えてきます。
手前のPから小川にかかる橋を渡ってのアプローチ。


【写真 上(左)】 Pから
【写真 下(右)】 前を流れる小川

蓼科湖から流れ出る水量豊かな小川を前景にしたなかなかのナイスロケ。
手前の管理小屋で自販機で購入したチケットを渡して受付、スタッフもフレンドリーでのんびりとした雰囲気。


【写真 上(左)】 看板
【写真 下(右)】 泉源施設?

浴場は男女別で、ウッディな仮設風の湯小屋が周囲の緑と調和していい味を出しています。
休憩所をはさんで手前が女湯、おくが男湯。
脱衣所は狭めですが浴場スペースはゆったり。
手前に屋根付きの半露天(石枠コンクリ造10人弱)と外側に露天(同5-6人)のふたつの浴槽。
露天は広く、風が通り抜けるきもちのいいもの。
ただ、冬場はちと寒いかも・・・。


【写真 上(左)】 入口から
【写真 下(右)】 休憩所

半露天のよこに別ブースの洗い場(カラン3)が2ヶ所あります。
シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
土曜16時で4~10人とそこそこの入り。


【写真 上(左)】 半露天
【写真 下(右)】 半露天の湯口

半露天は赤茶&クリーム色に変色&析出のでた石の湯口から20~30L/minほどの熱湯を投入。
浴槽まわりはクリーム色の析出でところどころコーティングされています。
大量上面排湯はあるものの、側面注入&底面吸湯があるので完全かけ流しではないのでは・・・。

露天は石の湯口からぬる湯少量投入+強力側面注入で強力底面吸湯+上面排湯。
析出は半露天よりすくなめですが、排水路が黒褐色に変色していました。


【写真 上(左)】 露天
【写真 下(右)】 露天の湯口

お湯はうす茶ににごって茶色の浮遊物が少量浮遊。
重曹味+塩味+金気だし味、明瞭な金気貝汁臭によわい焦げ臭がまじります。
ツルすべと適度な硬質感がいりまじるちょっと変わった湯ざわりで、よくあたたまって入りごたえ充分。
ベースは食塩泉ながら、土類、硫酸塩、炭酸水素塩、鉄分などがおのおの存在を主張している複雑なイメージのお湯です。
鉄山の鉱床「八ヶ岳の噴火により流れ出した溶岩を被覆する形で分布する鉱床群(沈殿鉱床あるいは沼鉄鉱)」(協会資料より)と密接なかかわりをもつと思われる、いかにも『鉱山のお湯』らしい力づよさが感じられます。

お湯は露天より半露天のほうがよく、露天は人気があるのでかなりなまり気味で、薬っぽい臭い(たぶん消毒用薬剤臭)が勝っていました。
素性のいい源泉なので消毒をストレートに感じる湯づかいはちと残念ですが、最近はかなり人気があるようなのでしかたないのかも・・・。

〔 源泉名:鋼管鉱業 蓼科温泉 〕
Na-塩化物・炭酸水素塩・硫酸塩温泉 66.8℃、pH=7.3、湧出量不明、成分総計=2108g/kg
、Na^+=500.3mg/kg (83.87mval%)、Mg^2+=16.9、Ca^2+=23.1、Fe^2+=0.5、Cl^-=389.8 (42.21)、Br^-=1.2、SO_4^2-=275.0 (22.00)、HCO_3^-=565.4 (35.60)、陽イオン計=604.2 (25.94mval)、陰イオン計=1232 (26.04mval)、メタけい酸=202.2、メタほう酸=15.2、遊離炭酸=54.0 <H16.6.18分析>

<温泉利用掲示>
加水:なし 加温:なし 循環装置使用:あり 塩素系薬剤使用:あり

〔 2010/11/27UP (2006/09入湯) 〕


E138.15.55.804N36.2.20.164
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