■前川國男建築展～モダニズムの先駆者生誕100年

東京ステーションギャラリーで開催されている前川國男展へ行って来た。
前川國男氏は、展覧会の副題通り戦前戦後の近代建築の礎を築いた建築家である。

パリで建築界の三大巨匠である”ル・コルビジェ”のもとで学び、帰国後にアントニン・レーモンドの事務所で、日本建築の基礎と技術を学んだお方。

我々は、小金井市にある”江戸東京たてもの園”に移築された”前川國男邸”を見学しに行った時に、この展覧会の告知を見たわけです。
その時、そこで働いているボランティアの方が熱心に説明していた事が思い起こされた。
「ほら、この階段部分は一段目が大きくなって一番下の支えが楕円形になってるでしょ。これ、コルビジェのユニテの１階部分にそっくりなんですよ。」
とか、
「東京文化会館の逆Rを描いた庇部分。コルビジェのロンシャンをイメージしているんじゃないかなぁ。」
と、いろいろ説明してくれたのだ。

今回の展覧会の構成も、コルビジェ、レーモンド事務所時代に”前川國男氏”が携わった作品から始まり、未実現のコンペ案や図面などボリューム盛りだくさん。
自分の目で、作品の変容を眺める事が出来、とても有益な展覧会でした。

展示された模型も多く、特に木製の”東京文化会館”の模型は良かった。
いつも下から見上げる事しか出来ない建物を、上から俯瞰してみる事が出来、そして、格好いいのである。


■前川國男生誕100周年記念展の特設HPはこちら
会期：2005年12月23日[金・祝] ～ 2006年3月5日[日]
休館日：12/26と1/9を除く月曜日、1/1(日)～7(土)、1/10(火)
開館時間：平日 10:00～19:00 ／ 土・日・祝 10:00～18:00

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