Akatsuki庵

後活(アトカツ)中!

『花入と掛物』

2008年01月10日 03時28分28秒 | 美術館・博物館etc.
『「床(とこ)」に咲く美 花入と掛物 荘厳から侘びへ』
サンリツ服部美術館(長野県諏訪市)
※4/12まで

http://shinshu-online.ne.jp/museum/sanritsu/sanritu8.htm
茶席で一番大切で、かつ一番難しいのが床飾り。
(だと思う。)

正直なところ、掛物はまだ理解が弱いので、もっぱら花入を観賞。

以前、茶花の勉強会で資料作成をした折りに、花入にも真行草の格があることを知った。
今回の展示は時代順に陳列されていたのだが、即ちそれが「格」の順でもあったわけで、それも面白いなと思った。

確かにね、室町時代の書院造の広間の床の間には古銅の花入がしっくりくるし、また砧青磁の茶入もよいね。

対して、侘びた草庵の小間の茶室には国焼の伊賀や備前、黄瀬戸の渋さが合う。
伊賀の微妙な歪み、桃山時代の作だけど、斬新。
こんなに大きいのに、脇に引っ掛けてたんだぁ。
(だから、引っ掻きキズができちゃうんだよ)
丹波の花入もあった。
珍しいそうだ。
そう言われれば、この前の丹波の茶陶展では灰釉の花入が1点だけだった。

竹花入もいい。
金森宗和と小堀遠州が一点ずつ。

籠花入、唐物(明代)の緻密な編みは古銅にも引けをとらない。
対して、国産は見立ての極み?
鉈籠の花入。
生活の道具ならではの味わい。

赤絵の花入は初めて観た。
取り合わせが難しそう。

花入に真行草があるように、敷板にも真行草があるのだけど、今回は敷板なし。
再度、覚え直さなくては。

と、宿題も多く感じた展覧会。

前回の展覧会の目録が販売されていたので、購入。
※昨年9月も観に来たけど、売ってなかった。
11月の会期満了直前に完成したらしい。
(それじゃあ買えないワケだ)だと思いつつ、帰り道の途上に開いた。
展示会場についていた丁寧な解説が蘇り、懐かしかった。
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