Akatsuki庵

日々と向き合って

橋の意匠の茶道具とか

2011年07月23日 00時00分47秒 | 美術館・博物館etc.
研究会に出席した後は余力があれば根津美術館に寄るのだが、今回は三井記念美術館へ。

『日本美術にみる「橋」ものがたり』 9月4日(日)まで サイト

茶道具は最初の方にちょろっとなんだけどネ
でも、どうせ行くなら国宝の天橋立図(雪舟筆)が7/21までの展示だったので、
見たいなぁと思って。

室町時代なんだけどね。
雪舟といえば水墨画なんだけど、とっても写実的というか不思議な水墨画。
「雪舟」の名前は日本史習った中学生の頃が知っているけれど、作品見たのは初めてかも。
近くでみても、少し離れたところから見ても、よかった。

で、茶道具。
仁清の色絵柳橋図水指。住吉蒔絵の平棗もステキ
いずれも湯木美術館の所蔵。
見たことある、かもしれない。
(覚えているような、ないような
 展示リストは全てファイルしているから確認しようと思えばできるんだけどね

志野茶碗が幾つか出ていたもの印象的。
テーマが「橋」だから卯花墻(国宝)は出さずに、銘「住吉」、銘「橋姫」、銘「宇治橋」。
橋姫はトーハク所蔵で何回も見てる。
四方からぐるっと見てみると、「あれ、まー。ノッポさんだなぁ」と気がついたり。

宇治橋はこの春に訪れた。
源氏物語からの意匠もあれば、秀吉が水を汲ませたりとかエピソードがある。

八橋図をモチーフにした屏風があったり、雪舟以外の天橋立。それから柳橋
住吉にも京の都にも橋はある。
大阪は水の都ともいわれるし、京都も鴨川と桂川があるから橋が多い。
近くには琵琶湖。琵琶湖といえば近江八景も。

それから東海道五十三次。
確かに橋があちこちにある。
そして、、、東海道といえば日本橋。

浮世絵の東海道。昭和初期の写真。
今は首都高の下で窮屈そうだけどね

橋に対する人が寄せる思いは日本だけじゃないとは思う。
(外国にもつり橋や石の橋など魅力的な橋は多いし)
だけど、日本の橋もステキだなぁ。
と改めて思えた。

だけど、さー
橋を番付にしちゃうのは日本独特の韓国だと思うなぁ
岡崎の矢はぎのはしなんて初めて聞いた

「橋」には水の上に架かるもの。
だから、涼しげなイメージがある。
やっぱ、道具として使われるなら季節は「夏」だね

そういえば、擬宝珠(ぎぼし)も展示されていた。(名古屋のと日本橋の
橋の上の擬宝珠といえば、利休さんと織部のエピソード。
「フーン。形のよしあしねぇ」と思いながら眺めていたら、
その夜のアニメ『へうげもの』でちょうどそのシーンが登場。
ちょっとウレシかった。

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5 コメント

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昔も今も (とし)
2011-07-23 05:46:37
以前、現代の橋の建築に携わった方のお話を伺いました(^_^)。
とても誇らしげに、ものを造り上げることの素晴らしさに加えスケールの違いと技術の進歩まで語ってくださいました。
昔の橋の景観(運河など)も大好きなのですよ。でもスピード感がついて行かないな。。。
ゆっくり、ゆっくり船遊びの似合う季節ですね(^^)/。
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ギャップ (Akatsuki)
2011-07-23 22:28:49
としさん
現在の日本橋は立派な造りだとは思います。
上の首都高もどかしちゃう計画もあるような話もあったけど、どうなるんでしょうねぇ。
東海道五十三次の浮世絵は好きでよく見るので、なんかギャップについていけないなーと思います。
保土ヶ谷橋のギャップもすごいですけど。
返信する
番付 (とし)
2011-08-09 06:09:44
香合にも番付があるので、今日はこれからお奨めの三井記念美術館へ行ってきます(^_^)。
自分の隅田川香合のためかも…(^o^)。
楽しい一日になるでしょう(^^)/。
返信する
感想文 (とし)
2011-08-09 20:43:37
とてもすばらしい展示で、残暑の中、日本橋を歩きました。
橋はランドマークで、やはり非日常を楽しめる物との解説にさすがと感心しております。
その後、丸の内の三菱1号館美術館へ立ち寄りました。
こちらは更に非日常を味わえ、帰りの電車で日常に戻りました。
遅れましたが、お疲れ様です。
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残暑の展覧会 (Akatsuki)
2011-08-12 09:30:22
としさん
返しが遅くなって、ごめんなさい。
三井、三菱ともに展覧会を楽しまれたようでよかったです。
三菱1号館はまだ行ったことないです。
今回の展覧会も迷いつつ、このままだと行けないままになりそう。
三菱財閥については、去年だったかな?興味深い本を読みました。
『岩崎弥太郎と三菱四代』
http://blog.goo.ne.jp/akatsukian/e/ee81c8f8b0074023c2bfa9ac29ae9bae
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