Akatsuki庵

日々と向き合って

静嘉堂の古伊万里

2008年12月04日 00時04分44秒 | 美術館・博物館etc.
『岩崎家の古伊万里-華麗なる色絵磁器の世界』
 静嘉堂文庫美術館
 ※12月7日(日)まで

 今年は伊万里の磁器を観る機会が多い。
 今回の展示に茶道具はないとはわかっていたが、綺麗だから観に行った。
 (あ、秋草が描かれた青磁色絵の水指が1つあった)

 先日、松岡美術館でも古伊万里展を観た。
 コレクターの趣味によって、かなり印象が違うなぁ。
 あちらは濁手の柿右衛門様式と古九谷様式だったけど、
 こちらは金襴手が圧倒的に多い。
 「これも古伊万里なの?」と思ったけど、「金襴手様式」というんだって。

 ポスターにもなっている色絵牡丹が描かれている大鉢。
 精密で華麗。
 先週、NHKの「生活ほっとモーニング」で伊万里・有田の町を紹介していた
 それによると、技術は秘窯として鍋島藩によって隠されていたらしい。
 日本初の白磁鉱、有田の「泉山(いずみやま)磁石場」は平成4年まで現役だったとか。
 真っ白な磁石も紹介され、改めて「陶器とは違うんだなぁ」。
 山一つが完全に切り崩されてなくなっちゃうくらいに掘り尽くして、
 そこから華麗な器を造り出し、世界へ発信したパワーに圧倒された。
 今回のコレクションには外国人が集めたものも混ざっていた。
 まぁ、ヨーロッパの人も磁器は大好きだものねぇ。
 
 染付も柿右衛門様式の中の「染付手」として、分類されるらしい。
 金襴手の大皿の中に染付が描かれているユニークな形とか、
 京焼の野々村仁清の模倣と思われる「仁清手」の香炉など、
 また新たな魅力も見つけたナ☆

★これからの静嘉堂美術館の展覧会予定
 チラシがあったので、もらってきた。
 茶道具は2010年2月6日(土)~3月22日(月)の名品展
 曜変天目、名物茶入が出るらしい。
 それまでは2009年5月30日(土)~7月26日(日)の唐三彩と古代のやきもの

 もっとも、個人的な興味で次回の「古地図の楽しみ-江戸時代の町を歩く」は観たいなぁ。 
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