2003年3月20日世界中の「戦争を始めるな」の大反戦行動のなか、アメリカのイラクへの攻撃が始まった。
理由は大量破壊兵器所持だが、国連の査察は続いており、イラクは国連査察への協力を表明していた。こうした中で世界中の反戦運動が固唾をのむ中で開戦が強行されたというのはかってないことだった。私は会社員時代で、大変厳しい納品業務の責任者をしていたため、ろくに新聞も読めない状態で、日本でも行われていた反戦運動に参加する事もできず、ただテレビ報道を見て、本当にアメリカは戦争を始めるのか、とそれだけを気にしていた。
この戦争で、イラクでは十数万から数十万とも言われる無辜の人々の命が失われる一方で、大量破壊兵器はみつからず、この開戦についてはアメリカ、イギリスでもその正当性の問い直しが行われた。イラク国内の治安は回復せず、テロの拡散も招いている。イラク戦争が失敗だったというのはもはや明らかとなったのではないか。
今日の朝日新聞で当時の福田官房長官のインタビューが掲載されているが、イラク戦争開戦を大量破壊兵器の情報もはっきりしないのに、いち早く支持したことが日米関係のプレゼンスを高めたのが結果的に「よかった」と言っているのは情けない限りだ。
世界的な反戦運動を背景として生まれた文化としてはベトナム戦争は最大のもので、僕自身もそれを追ったりしてきたが、リアルな反戦運動としては僕にとってはイラク戦争だ。開戦時の運動に参加できなかった事が悔やまれ、そのことが勤め人をやめて自営業になっていく一つのきっかけとなったし、退職後に、当時はまだホームページとメーリングリストなどでの拡散だった自然発生的な運動にも参加し、そうした情報拡散の中で知った、楽器をもってデモをするグループにも参加し、自然発生的な運動と伝統的な民主運動との共同も行われるのをみてきた。
今起ころうとしている戦争を中止させたい、止めさせたいという運動はこれまでなかったのではないか。そうしたやむにやまれぬ人たちがインターネットの初期の形態も利用して運動を初めていったのは、現在の反原発の運動の先駆的なものと言ってもいいのではないかと思う。
こうした運動に参加した人たちがその思いを刻み、情報ツールの活用方法が進化し、世界の実質的な多数者が戦争を起こさせない力を強めていく事、そのことがあれば、たとえ戦争を止められなくても、その運動の意味が無になる事はないのだと思う。
理由は大量破壊兵器所持だが、国連の査察は続いており、イラクは国連査察への協力を表明していた。こうした中で世界中の反戦運動が固唾をのむ中で開戦が強行されたというのはかってないことだった。私は会社員時代で、大変厳しい納品業務の責任者をしていたため、ろくに新聞も読めない状態で、日本でも行われていた反戦運動に参加する事もできず、ただテレビ報道を見て、本当にアメリカは戦争を始めるのか、とそれだけを気にしていた。
この戦争で、イラクでは十数万から数十万とも言われる無辜の人々の命が失われる一方で、大量破壊兵器はみつからず、この開戦についてはアメリカ、イギリスでもその正当性の問い直しが行われた。イラク国内の治安は回復せず、テロの拡散も招いている。イラク戦争が失敗だったというのはもはや明らかとなったのではないか。
今日の朝日新聞で当時の福田官房長官のインタビューが掲載されているが、イラク戦争開戦を大量破壊兵器の情報もはっきりしないのに、いち早く支持したことが日米関係のプレゼンスを高めたのが結果的に「よかった」と言っているのは情けない限りだ。
世界的な反戦運動を背景として生まれた文化としてはベトナム戦争は最大のもので、僕自身もそれを追ったりしてきたが、リアルな反戦運動としては僕にとってはイラク戦争だ。開戦時の運動に参加できなかった事が悔やまれ、そのことが勤め人をやめて自営業になっていく一つのきっかけとなったし、退職後に、当時はまだホームページとメーリングリストなどでの拡散だった自然発生的な運動にも参加し、そうした情報拡散の中で知った、楽器をもってデモをするグループにも参加し、自然発生的な運動と伝統的な民主運動との共同も行われるのをみてきた。
今起ころうとしている戦争を中止させたい、止めさせたいという運動はこれまでなかったのではないか。そうしたやむにやまれぬ人たちがインターネットの初期の形態も利用して運動を初めていったのは、現在の反原発の運動の先駆的なものと言ってもいいのではないかと思う。
こうした運動に参加した人たちがその思いを刻み、情報ツールの活用方法が進化し、世界の実質的な多数者が戦争を起こさせない力を強めていく事、そのことがあれば、たとえ戦争を止められなくても、その運動の意味が無になる事はないのだと思う。