アカ犬が振り向けば

後ろ向きの生き方に明るい未来はあるか?という命題に挑む予定

持病

2006-04-30 | 棒に当たる日々
だいぶ前に映画祭の手伝いをした。
12月の京都。
寒い上に重い機材を運んだ10日間。
これで腰を悪くした。
重い物を持ったり、ロケで一日中立っていたりするともうダメで
右足にまでしびれがきたりする。
腰の状態を測る物差しは睡眠で、目覚めた時に鈍痛を持っているとよろしくない傾向。
そんな傾向の時に事務所の引っ越しなどをしたものだからテキメンに腰にキタ。
一夜明けた今日も痛いから、経験上ちょっとヤバイ。

と、持病の話をしましたが事務所移転の挨拶でもあるのです。
実は。
みなさま是非遊びにきて下さいませ。

事件

2006-04-27 | 棒に当たる日々
堀江さんが保釈されたその時東京の空にはヘリコプターが飛び回っていました。
オウム青山道場で村山さんが殺されたときもそうでした。
どちらも現場から2キロくらしか離れてない所にいました。
でもテレビを見ていなければそんな事件まったく知らずにうるさいヘリコプターだなあと思ったことでしょう。
ボクにとって大切なのは目の前にいるあなただけ。

という選択肢がある今の世の中はやはり平和なのだろう。

資本主義

2006-04-24 | 棒に当たる日々
テレビがついに寿命を迎えつつ有る。
上京したおりに中古屋で買ったものだから多分製造から15年くらいだと思う。
ビックカメラのテレビコーナーに行った。
液晶、プラズマの勢いに押されブラウン管テレビは隅においやられている。
映像が映れば安い物でいいと思いブラウン管を求めたのだが驚くべき事実を伝えられた。
今時のブラウン管テレビは3~5年で寿命だと店員は言うのだ。
そんなにしてまでメーカーは液晶、プラズマを売りたいのだろうか。。。。
と勘ぐらずを得ない。

売れる物を売る。高く売れる物を売る。
企業の理論ではそうなのだろうが、やはり資本主義は地獄に堕ちるよ。

ちょっと話が変るが、今時のアパレル業界はサイクルの早さが末端まで及んでいて
定番だと思っていたジーンズまでもが廃盤になっていたりする。
オレのリーバイス517はもう手に入らない。
シューズやバックにもその波は押し寄せていて毎年どころか半年ごとに新製品が発表され
定番ザックなど今では見つけるのが難しい。
そして一番の問題はどのメーカーも似たり寄ったりになってきていることである。

「剣闘士スパルタクス」佐藤賢一

2006-04-21 | 棒に当たる日々
スパルタクスの乱の話。
この反乱はずーっと気になっていた。
剣奴の反乱なんて想像するだにワクワクする。
この本でも剣豪的な描写があったね。でもしっくりこなかった。
今までの作品でもほとんど英雄を取り上げてるが戦闘の描写があまりない。
作品の傾向としてはエンターテイメントなのだからそのあたりをじっくり読みたいのだけど
歴史小説なのだから意外性に富んだ真実を知りたいのだけど
心理描写に偏りがち。
さすがに飽きてきたなあ。。

新人

2006-04-18 | 棒に当たる日々
新人の季節。
不思議なコディネートというか板に着いていないスーツ姿のサラリーマンの姿が初々しい。
ほぼ、季節と関係のない仕事であるが新米ディレクターと出会う。
CGの発注をしてきたのだが話をしてみるとこれが2本めの仕事だと言う。
納品のためデータを持って彼の家へ。
自主映画を撮るという彼の過去の作品を見せてもらう。
自主映画を見た時に脳の中に漂うあの匂いを久しぶりにかいだ。
あの匂いはなんだろう。

見終わって帰る際に彼から寸借を申し出られた。
「これからもおつきあいがあるかと思うので、いきなり言いにくいことなのですが…」
正直ドキリとした。映画撮る奴は基本的に金銭にルーズである。そしてキビシイ金額を言いかねない。
「…2000円貸してもらえないですか」
が~ん。そんなに金ないのかあ。
そういえばオレもフリーになりたての29歳の時、2万くらいの風呂なし共同便所のアパートを借りていた。
この業界新人はみな貧乏である。
「タバコもらっていいですか?」と遠慮がちに尋ねておきながらバカカバ吸ったのはタバコ買う金がなかったのだね。

オレは財布から5000円を抜き取り渡した。
返ってくるかなあ~、などとは思わない。
こうやって恩を売るのがオレの手口だからである。
だからA本君に貸した金も決して返させない。(つーか覚えてるかなあ)
でも舎弟に売ったMacの代金はそれなりの額なのでやはり取り立てたい小心さが素敵だと自分で思うのである。

仏師

2006-04-14 | 棒に当たる日々
わが屋号の語源は仏教用語。
事務所移転が決定しおこがましくもオフィスを開く。
ついでに屋号とゆかりのあるフィギュアでも作らふと目下取組中。
帝釈天。
実は未だ完成していない処女作も帝釈天。
処女作は裸体まで作り、あまりの曲線美に服を着せることができぬ。
やはり裸は美しい。
現在製作中のものは小さなキャラクター仕様。
一応現存する仏像やら仏画から帝釈天の姿、持物、衣装などはわかるのだが
正しい帝釈天像というものは分からない。
般若心経さえ唱えられぬオレの感性でデザインなどしたら
バチがあたるやもなどと恐ろしい。
あ~おそろしいおそろしいぼーじーそわか。

佐藤賢一「カエサルを撃て」

2006-04-11 | 濫読の果て
ガリア戦記。
カエサルと対する若きガリア王の人間模様。
いままでも心情描写が饒舌にすぎるきらいがあった。
しかしキャラクターの性格と心情のギャップにリアリティを感じていた。
今回は心情描写が多すぎた。行間を読ませる隙がない。
もっと行為を描写すれば良いのになあとつくづく。

しかし佐藤賢一のおかげでカタカナ人名に慣れてきた。
やっとゲド戦記に手を伸ばす。

「黒い悪魔」佐藤賢一

2006-04-04 | 濫読の果て
フランス革命からナポレオン皇帝誕生にかけて活躍したフランス軍人・ただし黒人との混血の物語。
ここまで佐藤賢一読み進めてやっと気がついたのは、人の頭の中を去来する思いを正確に写そうとしている。
だから掘り下げが浅く、同じ人物がまったく違うこと考えたりする。
慣れない頃は一貫性なくて嫌な感じがしたけど、そもそも一貫性のある人間なんぞいねえよな。
と思ってたりするので再び好奇心が募り読み進めることに決めた。