アカ犬が振り向けば

後ろ向きの生き方に明るい未来はあるか?という命題に挑む予定

この1年

2022-09-14 | 棒に当たる日々
気がつけばこのブログも1年の空白がありました。
日々の子育て写メ日記なるものを別口でつけてるのも原因かもしれませんが
特に理由などなくヤル気がなくなっただけです。
でも過去記事を読み返してみれば様々なメモリーが
まるで昨日のことのように思い出されて至極便利でございます。

つうわけで空白の1年備忘録。

シン・エヴァから庵野展、シン・ウルトラマンと庵野三昧。
藤本タツキを知った。
風雲児たちが未完で終わった。
ゴールデンカムイがちゃんと終わった。
北海道ロケでライブ配信失敗。ドキドキした。
ハロウィンは鬼滅のコスプレ。
土日はプレーパークばかり行った。
息子がポケモンからプリキュア、妖怪ウォッチに鞍替えするも4ヶ月でポケモンに回帰。
3月には息子の発語が増え、いまとなっては「うるせえ!」って叱るほどしゃべる。
娘の漢字の書き取りの散々っぷりが不安の種。
人間ドッグは受けるべきと思った。
都内一泊家族旅行を2回開催。移動疲れがないのでもっと頻繁にやっても良いな。

子育て写メ日記のアルバムをながめる息子



人間に会う

2022-09-14 | 棒に当たる日々
前回、前々回のタイトルは藤子Fへのリスペクトなわけ。
テクノロジィからノスタルジィとくれば
急に釣りキチ三平を読み返したくなるわけ。
小学生の頃、ドラえもんの次に買った漫画単行本のはず。
なんて浸るわけ。

ポチろうとしたのに無い。
少年マガジンコミックス版の釣りキチ三平がネットに全然ヒットしない。
20巻セットやら40巻セットはあってもバラ売りが無い。

渋谷のまんだらけに赴いた。
ああ、懐かしい。ずいぶんと趣は変わったがやはり聖地。
青春に貪り読んだ作品たちとの邂逅。おっと今日もノスタル爺か?
などとと目頭を熱くしつつ本棚を徘徊彷徨するが見つからぬ。

推定33歳のスタッフに話しかける。
釣りキチ三平が通じるだろうか。。。

「え?釣りキチ三平?やっぱ初版探してます?あ〜そういうわけじゃなくね。」
「えっと、この辺に〜文庫版とかありますよ。。。え?老眼できつい??んー愛蔵版は〜ああ、今、平成版しかないかぁ。
 結構売れた本なんで、大人買いっていうか全巻揃いは割とでてるんですけどねぇ」
「あ〜、初版じゃなくてもいいから当時のマガジンコミックスね。はいはいこっちです」

便利だからとてネットばかりで物欲を満たそうとばかりしていたオレは
当たり前のことにも関わらず感動していた。
「いまオレは人間に会っている」

案内された棚には天才バカボンだのホモホモ7だの釣りキチ三平だのが並んでいるのであった。



テクノロ爺2〜望郷編

2022-09-09 | 棒に当たる日々
この夏、30年来の宿題を片付けた。
アラビアのロレンスをついに観たのだ。
上映時間が8時間だとなかなか観られぬわ、などと思っていたが
実際は3時間47分(幕間の休憩込み)だったので余裕である。

しかしながら、今時の悪魔的デジタル技術を行使すれば
2時間35分の密度かつ圧倒的にリアルなCG表現をもって
大スペクタクル男のロマンと悲哀を描くことも容易かろうて。

それなのに。嗚呼それなのに。
ふるくさい画面に魅入られてるオノレがおる。

アラビアのロレンスで「人間を味わう」醍醐味を知った気がする。

「あー砂漠だなぁ。めっちゃ広いなぁ。画面奥のエキストラなんてカメラから1キロは離れてね??
 つうことはシュートまで砂漠の炎天下で何時間またされてんのやろ??」とか
「おおおお!突撃シーンは痛快!!ラクダならなおもてやで!待された皆さんの顔もイキイキしとるで」とか
「ロレンスぅ、撃つのに逡巡しとるが結局、殺るってのが見えとるで!」とか。

砂漠の魅力を描き切っているからではあるけれど
物語とは関係ない撮影現場でのあれやこれやの出来事に思いを馳せる。
それこそ全てのカットに、人の映っていない情景カットですら人間を感じるのであった。

庵野のいう「ウルトラマンがチョップを失敗して痛がるのがいいんです」も「人間」が垣間見えたからやろか。


テクノロ爺1〜立志編

2022-09-06 | 棒に当たる日々
パソコンメーカーの技術者だった叔父が夏休みにマイコンを持ってきた。
カセットテープに書込まれたデータをカセットデッキで再生・転送しゲームを起動。
真っ暗な背景に緑に光るアスキーアートでデザインされた迷路の中を
「@(画像とかではなく本当に文字のアットマーク)」のエイリアンからひたすら逃げるゲームがオレのデジタル初体験。

あれから40年。
デジタル技術の進化は凄まじく昨今のゲームなぞは実写かCGか見分けがつかぬし
YouTubeでは中学生やら高校生やらがバキバキのCG合成作品をアップしておる。
それどころか「こんな絵が欲しいなぁ」とキーワードを入力するだけで
ゴールデンカムイのアシリパでさえ描き出すAIが生まれるなど。

はは。ぜんぜん違う。でもオレの好み。
なんて遊んでいるうちに気がついたら「創造」が存亡の危機にさらされてんのかね。
ナムナム〜。



シンクロ率

2021-07-22 | 棒に当たる日々
半年ほど前に図書館で4冊の本を予約した。
どれも話題の本なのか随分と予約待ちがいる。
そのうち順番も回ってくるだろうよ日々の生活に追われていれば
予約確保の通知あり。
しかも3冊が同じタイミング。
予約待ち数多の書籍であれば貸出延長も叶わず
遊んでおくれようとすがる子らを足蹴に本を読んだ。

上アゴ奥歯に怪しい痛み。
持病の副鼻腔炎由来の歯痛を疑うが痛みは増していく。
そも中年期には総入れ歯を覚悟した身なれば
ついにきたかと悲壮な思いで歯医者に向かう。

「虫歯ねぇけど?」
「あ?副鼻腔炎もち?知らねえけど。虫歯なんざ見当たらねえな」
「つまり私はこう申したいのです。おとといきやがれ!!」

副鼻腔炎由来の歯痛であることを願ってはいたけれど
あまりにご無体な言い様に傷心と書いてハートブレイク。
案の定、副鼻腔炎も悪化し大量の薬。

良いことだけが重なる世界よ訪れよ!


知己者不怨人

2021-06-19 | 棒に当たる日々
ゲシュタルトとか象形とかなんや小難しい言葉持ち出して
自分が学者先生にでもなったつもりかいな。
所詮は言葉遊びの文字遊び。
親父の駄洒落こそかくありなむ。

そもそもこういうのが大好きな
「おお!いいもん見っけ!!写メ写メ!!!」などと小躍りする
低劣俗悪の輩に過ぎぬのである。

象形

2021-06-15 | 棒に当たる日々
ムスメが小学校に上がる時
せめて読み書き算盤だけは身につけさせるのが親のツトメと鼻息を荒くした。

漢字は読めるが書くのは滅法苦手という娘のために
象形文字がどのようにして現在のカタチにおさまったか解説してあるような辞書を入手。

象形文字は面白いけれど元々の意味を残す漢字って意外と少ないのね。

いろいろな象形を組み合わせ新たな漢字を生じさせるが
「行間を読めってか?」ってくらい元の意味から離れてて笑える。

そしていろいろなパーツを組み合わせているが故に誤読も起こるわな。
その時の精神状態で「男汁」なんていう桃色解釈もするわな。
その時っていうか常時だわな。



ゲシュタルト

2021-06-06 | 棒に当たる日々
ベルセルクの完結を見届けることが叶わなくなった。
そして続きを待ち焦がれる作品はまだまだある。
町田康のギケイキもそのうちの一つ。
何ヶ月かおきに新刊の情報を探るが2021年に完結予定以上は分からず。
2021年にいつの間にかなっているが刊行の気配すらない。

それでも作品の理解をより深めようと、当時の歴史的状況をおさらいしようと
久々に司馬遼太郎の作品を手に取る。

次々と現れる歴史上の人物。
義経。「経=つね」と読むねん。
頼朝。「朝=とも」と読むねん。
秀衡。「衡=ひら」やねん。
景季。「景=かげ、の上に、季=すえ」やって。
義、頼、盛、重、忠、資、時やらなんやらと当時の人名を読み下すうちに
ゲシュタルト崩壊。
誰が誰だか分からなくなるうちに義経は滅ぼされるのであった。

学校で習字の授業が始まったムスメ。
墨汁で真っ黒になった姿で帰ってきた。
これはいかぬと書道の道具などの扱い方をみっちりと復習。
ついでに文字も書かせてみるが。
こちらもゲシュタルト崩壊している。
日本語と漢字はいと難しき。



ファスティング

2021-05-31 | 棒に当たる日々
人間ドックにて便潜血の指摘あり。
ただただ老いさえらばるモードに突入中の我が身なれば精密検査は必須。

大腸癌内視鏡検査を受けた。
先端に神の目を持つ管を尻穴に突っ込み大腸の奥深きまで差し入れるという荒業。
正確で精密な神託を得るためには事前の儀式を調えねばならぬ。

故に、前日には病院より提供されたミールセット。
朝:お粥→昼:ゼリーとビスコ→夜:お粥とハンバーグ。
当日は水分以外は不可。

10時に病院に入り、10時半より「洗腸薬」なる不味い不味い薬を1時間半かけて1.5リットル。
空っぽになった腸が神の目に晒されるのは15時。
え??15時???暇つぶしアイテム何も持ってきてないことに目眩。
今後は合理的対応を強く望むし、事前に教えておくれよう。。。

仕方なくスマホでTwitterなど悪魔の囁きに目を通すなど。

鎮静剤投与による無意識化での検査。
薬物はもちろん自然化での意識消失の経験がないので非常に不安だったが
「はーい、お薬入れますね〜」の言葉と共に寝入り、清々しく目覚めた。

検査の説明までの待機がまた長く、その間これから食すべき極上の食べ物を思案する。

「赤味噌だれの豚カツだな」と決まったところで検査内容の説明に呼ばれる。

癌は見当たらず、良性ポリープを2カ所切除。

切除したからには当日は絶食、明日も術後ミールセット(スープ→お粥→雑炊)。
さらに二週間は絶望的な食事摂生。

豚カツの幻影に追いかけられる二週間になるのだろう。


みんな仲良く

2021-05-23 | 棒に当たる日々
10年前に撮影を頼まれた結婚式のテープがやっと出てきた。
撮影してすぐに編集やらなにやらしとけば良かったのだけど
知り合いでノーギャラだとなかなかね、作業に取りかかれないのはクリエイターあるある。
なんて言い訳をしてみたり。

どこぞに紛れ込み長らく忘れていたが
いざ、発掘し、思い出マイブームにのっかりデジタイズまでしたものの
年賀状のやり取りばかりになった知り合いの真の近況はいかがなものか。

よろしき夫婦関係の話を聞くのが稀な現代社会だもの。
順調であることに不安を抱くことさえある世の中だもの。

「おひさ、最近どう?」あたりさわりのないメッセージを送れば
「あたし結婚向いてないかも。いろいろあるよね。。。」

むう。。
それでも、神の前で永遠の愛を誓った姿は
デジタル技術の進化によりめっちゃ鮮明に残っているのであった。。。