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昨日、前橋の麦畑を見てもらいました。
大麦は、もうしっかり色づき始め、小麦は花をつけています。
ところが、この前橋の麦畑、大きな問題に直面しています。
今日は、麦を作っている農家の人に会って、話を聞いてきました。
小麦の花、左は「絹の波」という品種。右が「農林61号」です。
「絹の波」は、群馬で生まれた小麦の優良品種、県の作付け奨励品種になっています。
「絹の波」のどこが優れているかというと、丈が短く(短幹)倒れにくい、追い肥のリスクが少ない、収量が多い、農林61号よりも生産農家にとってはなにかと都合の良い品種なんです。
品質的にも、色の白い粉が得られうどんに向いているといわれています。
でも、群馬県外の製粉業者は、使い慣れた農林61号を求め、トラブルが続いてきました。
そこにこんな事件が勃発しました。
「曽我製粉 製粉部門を譲渡 事業特化で9月末にも 笠原産業(足利)が継承」(4月16日上毛新聞 記事見出し)
前橋市の曽我製粉が製粉事業を止めて、栃木県足利市の笠原産業に製粉部門を売却してしまうことを決めたというのです。
「曽我製粉が潰れちまって、絹の波が作れなくなる、それに生産割り当ても大きく減る可能性があるんだよ」、今日、会った麦の生産農家の皆さんは、こう言ってました。
笠原産業は、曽我の製粉部門を継承しても、前橋の小麦を原料とすることを継承する義務はないのです。
せっかくの県の奨励品種「絹の波」は、今、窮地に立っています。
群馬は、小麦の一大生産地、でも、農家の皆さんは窮状を抱えています。
行政やマスメディアのみなさん、もっと、この問題に強い関心を持ってくださいな。
毎日眺める農地とそこにある作物は、本当にきれいです。
でも、そこで働く農業者は、寡黙に、悩みを内に込めています。
うどんの好きなヒゲクマも悩んでいます。
コチラは、大麦、左が二条大麦、右が六条大麦です。
二条大麦は、ビールづくりに使われるので、ビール麦とも呼ばれます。
六条大麦は、麦飯、麦茶、味噌なんかになる大麦です。
穂を、上から見ると、二条と六条の違いがよく分かります。
ほら、左の2条麦、二つの方向にしかモミがついてないでしょう、だから「二条」。
右の六条麦は、六つの方向にモミがついているでしょう、だから「六条」なんです。
今日もうどんを食べました。
曽我製粉のうどんでなく、星野物産のうどんを食べました。
それにしても、どうして曽我製粉は、やっていけなくなったのだろう。
社長さんは、前橋市長選に出馬したり、落選した小寺前知事の選挙の担い手したり、今でも、前橋市総合開発審議会の会長さんをしているはずなのに…
麦刈りがすむと、すぐに稲の田植えです。
稲の苗代作りが始まっていました。
この写真は、発芽したばかりの稲です。
発芽して、三日もたつと、こんなに緑になります。
この稲が実るまでに、麦の問題が解決していると良いのですが…
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