GDPを始め各種の統計数字で日本の国力が1900年代後半、いわゆる
バブル期と比較して数段低下しているが 日本国民にはあまりその実感が無い様に
思う。 年間収入は横ばいかやや低下したのに伴い生活レベルが徐々に低下しても
その緩やかさに馴染んで、気が付けば国産和牛がOGBを買ってもみじめとは思わ
なくなっていた・・・・なんてのが今の日本である。
一部の未開発国を除いて世界中、特にアジア各国は著しい発展を遂げている。
生活レベルは現在の日本よりは劣るかも知れないが、バブル崩壊後の日本の状況と
比較すれば、彼らは以前の生活より格段に進化していることを日本人はどう理解す
る?
小泉政権下で実施された規制緩和の代表作が「派遣社員」である。
かっての経営者は 社員を採用することに非常に神経を使ったと思う、なぜならば
この先長期経営戦略にのっとり人員配置を考え採用したものであるが、現在の経営
者は迅速に売れ筋商品の製造要員を確保して製造し、売れなくなれば製造要員は
「雇い止め」にし工場閉鎖するだけであり、自ら売れる商品開発や市場開発は二の
次の経営であったのが、世界の亀山モデルとか言っていたS社、音楽業界にまで手
を伸ばしたS社とかマネシタ電気と揶揄された二番煎じで国内トップシェアににな
っていた販売上手のP社など日本の経営者の質の低下が現在の日本の現状の一因で
はないだろうか。