昨年、表丹沢で小さな2株だけでしたが、ウチョウランを
見つけることができました。
ジョウロウホトトギスが咲くような渓谷に、きっと咲いていると思い
沢沿いを中心に探してみましたが
見つけたのは以外にも、乾燥気味の尾根筋でした。
私が想像していた、湿り気のある渓谷の岩場に点々と咲いている・・・・
そんな景色は、やはり今の時代、丹沢にはないのかなと思い諦めて
いました。
しかし先日、赤城さんに連れて行ってもらった自生地を見てから
丹沢でも、最深部には、まだそんな場所が残っている
もしくは、復活しているのではと思い、一日歩いてきました。
絶対に探すぞ! なんて気合を入れると暑さでヘロヘロになりそう
なので、咲き始めたヤマユリでも見ながら、ノンビリ探し歩こうかな・・
そんな感じでスタートします。
沢は、とても透明感がある流れです。
今日の飲み水は、ほとんど沢水を飲みました。
ザックの重さを減らす意味もありますが、昔から遊びながら
喉が渇いた時は、長良川の水を飲んでいた習慣から
奥まった水量のある沢では、いつもそうしています。
今のところ、お腹を壊したことはないですが
自己責任で (^^
自己責任で (^^
歩いていると、ほんのりと良い香りがしてきます。
イワギボウシも咲き、沢沿いは花盛りです。
特にケイワタバコは岩場を埋め尽くす位咲いていたり、点々と咲いて
いたりしていて、下から見上げる景色は圧巻です。
ケイワタバコを見ながら、岩場周辺で立ち止まり
眺めていると・・・
岩場に、ポツンと一つだけ咲いている!
目を凝らして周辺をしばらく眺めていると、上の方には
点々と薄いピンクの花が咲いているのが見えてきました。
やっと見つけましたね。
ザックを下ろして、カメラをポケットに詰め込んで
クライミングをして撮影に挑戦します。
しかし、メットもザイル、スリング・・・何も持ってきていないので
苔蒸した岩場は危険です。
自分で安全と思える範囲で撮影してみました。
蕾が、可愛らしい!
片手は体を確保しているので、両手を使えず、ブレるのは、
しょうがないだろうと、何枚も連写しました。
丹沢にも、こんな素晴らしい所が残っていてくれました。
きっと沢登のエキスパートの人達は、他でも見ているのでは
ないでしょうか・・・
けど、クライミングに集中していると、気が付かないかもしれませんね。
ぽつんとひとつ見えたときの感激は、いかばかりだったでしょう。
その後の見事な株には目を見張りました。
こんなに花をつけるものなのですか?
それにしても、厳しい場所に咲くものですね。
ケイワタバコも見頃の花がびっしりと?
いい日でしたね。
見つけた時は、なんだか落ちつかなくて、そわそわしてしまいました。
いきなりの出会いに緊張して、どうしようかと・・
立派な株もありましたが、最初に見つけた小さな一株が
一番印象に残っています。
少し触ってみたり、話しかけてみたり・・・・
大きな株に育ってほしいですね。
丹沢、奥が深いですね。
こちらの岩にも付いていないかと探しますが、見つかりませんね。
大分危険な岩場のようですが、よく奇麗に撮りましたね。
丹沢には、まだ多く自生している感じです。
来年よかったら見に来てください。
他の花も多く、沢沿いは風が心地よくて
ゆっくり観察できます。