読書の森

『ハヤリもの50年』1993年



バブル崩壊してから、しばらくご難続きの日本でした。

1993年、思い出しても涼しすぎる夏で、お米が大凶作となったのです。
質素な暮らしを見直す「清貧」という流行語が生まれたのもこの頃です。

その反面、インターネット、ウインドーズ3.1が登場してマルチメディア時代が到来しました。
天皇陛下と雅子皇后のご成婚が明るい話題としてあります。


この年のテレビドラマは非常にショッキングなラブストーリーが多かったのです。

『誰にも言えない』、『高校教師』など、今じゃちょっと放映されないだろう重すぎる恋愛ものでした。

しかし、私はいい年して『高校教師』を熱心に観ておりました。
真田広之演じる高校教師と桜井幸子演じる女生徒の、切ない危なっかしい恋の行方が気になって仕方なかったのです。

ドラマはどんどん「そんなのありか?」という展開になっていきます。
生々しいシーンは避けていますので、こちらの想像力は全開になります。
障壁を破るため、ついに殺人を犯してしまった真田広之と桜井幸子は列車で逃げます。

そして、最後のシーンはお互いの手首を紅い紐で結びあって列車の中で毒を呷るのでした。

道徳的に考えてとても許されない話ですが、映像のファンタスティックな美しさが今も忘れられない作品です。

それとは、全く別に今日は武蔵小山に行きました。
商店街が立ち並ぶ、高校時代に時々行った街です。
歴史ある都立小山台高校があります。
理系の雄です。

これは高校の通用門なのです。
時代の波を、被っているのであります。

ちょっとドッキリして警告を見つめる私を横目に、高校生が笑って通ります。
何となく頭良さそうです。



駅前には以前無かった駅ビルが出来て、再開発の進みつつある武蔵小山は、庶民的な街のイメージから脱却していくようです。

東京は又変わっていくのでしょうね。


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