アイヌ民族関連報道クリップ

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アイヌ語でロック魂 新冠・札幌の5人 新ひだかで元日初ライブ(北海道新聞)

2007-12-28 13:53:00 | アイヌ民族関連
アイヌ語でロック魂 新冠・札幌の5人 新ひだかで元日初ライブ(12/28 13:53)

元日に行うライブの準備に余念がない鶴岡一人さん(左)と妻の千扇さん

 【新冠、新ひだか】アイヌ民族の男性ら五人が、ロックバンド「ザ・カンリリカ」=鶴岡一人(かずと)代表(45)=を結成した。差別や和人への同化政策などをテーマにしたオリジナル曲の歌詞はすべてアイヌ語。初ライブを元日に日高管内新ひだか町で開く。

 鶴岡さんは同管内新冠町の整形外科医。石川県から札医大に進学してアイヌ文化に魅せられた。今年十一月に新潟県の病院からアイヌ民族の多い日高管内に移り住んだのを機に、「好きなロックで、アイヌ民族の歴史や思いを伝えたい」とバンド結成を思い立った。

 ギターにはアイヌ民族で、札幌を拠点に活動するアーティストの早坂賀道(よしみち)さん(42)を迎え、ボーカルは早坂さんの妹で札幌在住の団体職員ユカさん(38)と、アイヌ民族の二人が担当する。

 また、鶴岡さん自身もドラム、妻の千扇(ちせん)さん(40)がキーボードをそれぞれ担当。鶴岡さんの知り合いの日系ブラジル人がベースを受け持つ。普段はバラバラに練習し、ライブの際に集結する。

 千扇さんがアイヌ語を独学して作詞、鶴岡さんが作曲し、オリジナルの五曲を作った。歌詞は、和人に土地を奪われた悲しみ、アイヌ民族の精神文化を支える豊かな大地をテーマにした内容が多い。

 バンド名のカンリリカとは、アイヌ民族の英雄シャクシャインの子供の名前。道ウタリ協会の加藤忠理事長は「アイヌ語の歌詞で歌うロックバンドは聞いたことがない。こういうバンドが結成されたことを心から歓迎したい」と話す。

 アイヌ民族の伝統楽器や舞踊は取り入れないが、早坂賀道さんは「世界共通のロックで『アイヌ民族のあのバンドはかっこいい』と評価されれば、民族の誇りにもなる」と話す。

 ライブは新ひだか町の「Bon's Ba r」で一日午後二時から。入場無料(ドリンクは別料金)。オリジナルの五曲を含む十曲を披露する。鶴岡さんは「将来はアイヌ民族だけで構成するロックバンドになっていけば」と期待する。問い合わせは鶴岡さん(電)080・6542・8382へ。



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