あいあいのひとりごと

ローマ在住あいあいの暇つぶし日記。

聖クイリコと聖ジュリッタ

2011-10-05 12:15:10 | 聖人のお話
毎日8000歩ウォーキング続いてます。同じところを歩くのでは飽きてしまう私、ローマ散策を兼ねて歩いてます。無料で立ち寄れるのはまあ教会ぐらいいうところで、有名そうでない教会にも入ってみたりします。不思議な伝説とか、奇跡のお話とか、教会の素敵な装飾とか、何か発見できたらいいですね。きっと日本でだって、近所の神社だって、何か面白い話なんかが見つかるかもしれないですよね。日本にいたときはそんなこと考えませんでしたが、いつかまた日本に住めることがあればやってみたいです。

さて、コロッセオからフォーリ・インぺリアリ通りを歩くのは遺跡の中を歩くようで頻繁にするのですが、通りの終わるベネチア広場に近づいたころ、右手トライアヌスの市場遺跡の近くの教会の戸が開いていたので行ってみました。




聖クイリコと聖ジュリッタ教会です。というわけで今回はこの二人の聖人のお話。





教会の正面の窓は教会の中から見ると美しいステンドグラスでした。
女性の方が聖ジュリッタ。男の子は聖クイリコ。二人は親子で、いつも一緒に表わされます。

ジュリッタは*Licaonia(*イタリア語で説明を読むので日本語表記わからず)の*Iconioという町(現在のトルコ)の貴族の女性でした。早くに夫をなくし、3才の息子クイリコが残されました。皇帝ディオクレティアヌスのキリスト教迫害の時代にあって、キリスト教信者であったジュリッタは小さな息子と二人の使用人と町から逃げるのですが、その逃亡先にも迫害の手は伸びていて、二人は逮捕されてしまいます。*Tarsoの総督アレッサンドロはジュリッタに信仰を捨てさせるために拷問を与えるが、ジュリッタはそれにも屈しません。小さな息子のクイリコは総督の膝の上に抱かれていましたたが、苦しむ母の姿を見て、自分もキリスト教信者だと叫び、総督の顔をひっかきます。怒った総督はクイリコを力いっぱい地面にたたきつけ殺してしまう。母ジュリッタは、息子が最年少の殉教者の冠を得たことで神に感謝し、自分も信仰を最後まで捨てず、首をはねられ殉教するというお話です。(紀元304)

なんとも残酷なシーンですが、キリスト教の伝説は何があっても神に感謝。子供がこんな酷い殺され方をしても神に感謝。

この親子の聖人、今回初めて名前を聞きました。調べていると、彼らを祀った教会や、題材になっている絵なんかも随分あるようです。
またどこか別の場所でお会いできるかもしれません。




最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。