電車移動中に本を読んだ。
家にあった、スティーヴン・キングの『ハイスクール・パニック』
スティーヴン・キングは「スタンド・バイ・ミー」とか「ショーシャンクの空に」とか書いた人らしい。
本の裏表紙には、高校生の不安定な心の世界を鮮やかに描いた、異色の青春サスペンス小説って書いてある。
最初の3分の1は、胸くそ悪いっていう感じ。
友達の家に行くまでの車中で読むんじゃなかった、と後悔したね。
だって、1人の異常な男子高校生が学校で教師を射殺する話だったから。
帰りの電車内で続きを読む。
その男子高校生、チャーリーがクラスメートたちを人質にして、立てこもる。
でもそれは普通の立てこもり事件じゃないわけ。
みんな逃げないの。
もちろん銃を持ってるから簡単に逃げるわけにはいかいわけだけど。
そうするとさ、面白くて。
いや、面白いというか、先が知りたいというか、彼らは一体何をするんだろうって気になる。
最初は、ただの精神異常な高校生チャーリーの話だと思っていたんだけど、読むにつれ、チャーリーが普通の人に感じてくる。
いや、人殺してる時点で普通じゃないけどさ。
クラスメートたちはチャーリーが撃たないとわかると、その状況に慣れて普通になっていく。
その後を読んでいくと、チャーリーのほうが、彼らより人間らしいと感じてくるの。
教師を殺したチャーリーより、クラスメートたちから恐怖を感じるようになってった。
なんて言うかな~、集団心理。
異常な状況の中で、人間の中身が出てくる…。
あ~、怖い。
あぁ、この本なら読書感想文がすらすら書けたのに!
夏休みの宿題に読書感想文が出たら是非。
しかし絶版だそう(すぐに手に入ると思うけど)。
銃乱射事件が起きてしまったから。
内容は銃乱射がメインじゃないです。