弁当日記

ADACHIの行動記録です。 
青年海外協力隊で2006年4月からバングラデシュに2年間住んでました。

バングラデシュのニュース(2015/05/17) 

2015年05月18日 | バングラデシュのニュース

■ □ ■ □ ■ □ ■ □ 行事のご案内  その1 ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □

◯概要 バングラデシュ/チッタゴン写真展
    ~SSPメンバーがそれぞれ感じた現地~
 http://www.sister-school-project.com/pg241.html

◯日時:5月23日(土) 12:00~18:00
    5月24日(日) 10:00~18:00
◯場所:Space K(代官山駅から徒歩4分)
    http://u111u.info/kzTk
◯主催団体:Sister School Project HP (SSP)
    http://www.sister-school-project.com/

【本写真展開催に際して】

13年間の活動を通してメンバーが相対してきたバングラデシュという国。
かつては世界の最貧国とも言われていたこの国だが、近年の急成長もあり大きな
変化を遂げているのもまた事実。
大きく変わったものと、それでもやはり変わらないもの。そのどちらもが、この
国には内包されている。
私たちSSPは、この13年間、毎年現地バングラデシュを訪れています。メンバーそ
れぞれが直に肌で感じてきた
バングラデシュという国。そして、活動の拠点であるチッタゴンという地域。

SSPには「写真」というものを自身の身(み)の近いところに置くメンバーが多い
ため、 今回はその『感じてきたもの』を、写真を通してお伝えしたいと思います。

昨年度、クラウドファンディングにて皆様からご協力を頂き、バングラデシュの
子どもを日本に招待する事が出来ました。
バングラデシュとのより深い関係性の構築とこれからさらに活動の幅を広げて行
こうとしており、このような機会を設けさせて頂きました。
私たちの活動・バングラデシュという国へ少しでも興味を持って頂けたら幸いで
す。

入場料:500円 
※おひとり様1杯、スパイスを利かせたチャイをご提供致します。
※入場料はすべてSSPの2015年度の活動資金にさせていただきます。

■ □ ■ □ ■ □ ■ □ 行事のご案内  その2 ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □

◯第6回 行事のお知らせ 【講演会開催】
 http://goo.gl/CFwENV

【講演会開催】
「ボンゴボンドゥと早川崇 ~黎明期の日バ関係をめぐって~」

講演者: 早川 鎮(故早川崇代議士長男、日バ協会会員)
独立直後のバングラデシュを支援し、現在の日本・バングラデシュ友好の礎を
築いた早川崇・元労働大臣の生涯と業績を振り返ります。

日 時: 2015年5月25日(月)18:30-20:00(開場 18:15)
会 場: バングラデシュ大使館 
     東京都目黒区目黒4-15-15
アクセス:JR目黒駅より東急バス・三軒茶屋駅行きのバスに乗り、大塚山下車すぐ。
      (バスの進行方向に向かって、一本目の路地を左へ入る)
参加費: 個人会員・法人会員: 無料
     当日入会申し込みの方も無料となります。
     非会員(一般 1000円/学生 500円)
参加申込:先着50名様

参加申込み宛先: info(@)japan-bangladesh.org 宛にメールで申し込み願います。

もしくはこちらのフォームからお申込み下さい。
 http://goo.gl/forms/Oe1IryOLqF

■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □


◆そのほか、イベント情報◆
・日本とバングラデシュの子どもたちがロボットを使って国際交流!
 日本×バングラデシュ姉妹学級プロジェクト
  http://goo.gl/HwH4jf
・バングラデシュ/チッタゴン写真展   
 ~SSPメンバーがそれぞれ感じた現地~   5/23,24
 http://www.sister-school-project.com/pg241.html
・「ボンゴボンドゥと早川崇 ~黎明期の日バ関係をめぐって~」 5/25
  http://goo.gl/CFwENV

■見出し(2015年05月17日) No2015-21
◯[久保田弘信]【他宗教、他民族の国バングラデシュ】
 ~世界の紛争を解決するヒントがそこにある~
◯[久保田弘信]【民主化にはほど遠いミャンマー】
 ~バングラデシュに数十万の難民~
◯「ロヒンギャ族」で29日に会合=ミャンマーなど15カ国-タイ
◯少数民族の数千人が漂流 東南ア諸国は受け入れ拒否
◯難民船がインドネシア沖で沈没、700人超を救助
◯バングラデシュで3人目の無神論者ブロガー殺害、刃物集団が襲撃
◯世界最大のマングローブ林で化学肥料200トン流出
 バングラデシュの世界遺産、相次ぐ流出事故
◯イスラム批判のブロガーまた刺殺 バングラデシュ
◯【アジアの目】 困窮「ロヒンギャ族」を戦闘資源“草刈り場”にする
 イスラム過激派 国際社会は無力
◯テゼ共同体の創設者生誕100周年記念し「一日黙想会」開催 
 新たな始まりへ向けて
◯笑顔の“意味”は文化によって異なる?
 移民が多い国ほど表情が豊かとの研究結果
◯アジアンツアー会長寄稿/2015年5月号
◯東洋経済 海外進出企業総覧【国別編】 2015年4月13日発売

■[久保田弘信]【他宗教、他民族の国バングラデシュ】
 ~世界の紛争を解決するヒントがそこにある~
 http://japan-indepth.jp/?p=18205
 (Japan In-depth 2015年5月14日)

バングラデシュはベンガル人が9割を占める国。しかし、チッタゴン丘陵やコッ
クスバザールを訪れると仏教形の少数民族やミャンマーからやってきたロヒンギャ
族などをみかける。
宗教も約9割がイスラム教で仏教やヒンドゥ教、キリスト教を合わせても全体の
一割に満たない。全体の9割がベンガル人そしてイスラム教の国、それでもバン
グラデシュを訪れると他宗教、他民族の国という感覚を覚える。

9割がベンガル人そしてイスラム教徒、それなのに何故多民族、他宗教を感じる
のか。そこにバングラデシュの面白さがある。国民の9割がイスラム教徒の国は
国全体がイスラムっぽく感じられるものだが、バングラデシュでは仏教寺院やヒ
ンドゥ寺院を見かける事も多い。チッタゴン丘陵のカグラチョリには日本の援助
で建てられた仏教寺院がある。

コックスバザールに行けば仏教の水掛祭りや熱風船を揚げるお祭りを見る事がで
きる。

首都ダッカから4時間程北上した街マイメイシンではヒンドゥ教のお祭りプジャ
が見られる。街全体がヒンドゥ教になったように踊りと音楽で盛り上がる盛大な
お祭りだ。この日にバングラデシュを訪れた人はバングラデシュがヒンドゥ教の
国だと勘違いしてしまうのではないかと思う。

最終日には各地域ごとに泥で造られたヒンドゥの神々をブラマプトラ川に流し祭
りの最高潮を迎える。その時、突然すべての音楽が鳴り止んだ。スピーカーから
解説の声が聞こえる「イスラム教のお祈りの時間ですから、しばらく中断して静
かにしましょう」と。

イスラム教では派手な音楽や踊りはタブーとされている。他の宗教がタブーとし
ているお祭りの中で、1日5回あるお祈りの時間を妨げてはよろしくないとお祭
りを中断したのだ。お祭りはとってもオープンでヒンドゥ教でない我々日本人や
地元のイスラム教の人達も参加して楽しむ事ができる。

プジャの祭典の後にはイスラム教のイード(犠牲祭)が行われる。首都ダッカ郊
外の街ミルプールではイードの日、ヒンドゥ教では神聖な動物とされている牛の
首が切られ、街中が血の匂いであふれかえる。

バングラデシュではブジャもイードもクリスマスも国の祝日となっている。バン
グラデシュは全体の1割しかいない他宗教、多民族に配慮がある。勿論、トラブ
ルもあり、2012年にはコックスバザールの仏教寺院が焼き討ちされるような
事件も起きている。

イスラム教がタブーとする音楽や踊り、そしてお酒を飲むヒンドゥ教徒、ヒンド
ゥ教が大切にする牛の首を切り食するイスラム教徒、それでもなんとか共存して
いるのがバングラデシュ。世界で起きている宗教間、民族間のトラブルを解決す
るヒントがバングラデシュにあるかもしれない。それはベンガル人が持つダワッ
ト(ご招待)の心かも。



■[久保田弘信]【民主化にはほど遠いミャンマー】
 ~バングラデシュに数十万の難民~
 http://japan-indepth.jp/?p=18070
 (Japan In-depth 2015年5月7日)

バングラデシュ南部の街Cox’s bazar(コックス・バザール)には世界一長いビ
ーチが広がっている。その長さ120キロというから想像を絶する。

夕方になると地元の人達が夕日を眺めに来る観光スポットだ。

コックス・バザールの隣街テクナフからセントマーティン島へ観光船が出ている。
あまり観光地らしい観光地がないバングラデシュにあってセントマーティン島は
観光のメッカとなっている。その観光船がかつて日本の瀬戸内海で使われていた
船だというのが面白い。船には現在も今治→←瀬戸の看板が残されている。

この観光船の対岸に見えるのがミャンマー。近海では漁も行われているが、船は
バングラデシュの船ばかり。よく見れば、対岸のミャンマー領には監視塔や有刺
鉄線を見る事ができる。

2012年6月14日。ミャンマーから1500人以上のロヒンギャ難民が隣国
のバングラデシュに逃れて来た。バングラデシュ政府は「難民受け入れは国益に
ならない」(モニ外相)として1500人以上の難民を追い返した。この事件は
世界中で大きなニュースとして扱われたが、日本のメディアはこの事件を殆ど報
じなかった。

ロヒンギャ族は仏教国ミャンマーにあってイスラム教徒であるため迫害を受けて
いて、人権さえ与えられていない状態にある。現在バングラデシュには国連(UN
HCR)の管轄下にある難民キャンプは二つしかなく、それぞれの人口は1万人前後。
残り20万人以上の難民が登録を受けられず、非正規のキャンプに住んだり、街
中に隠れ住んだりするような状態になっている。バングラデシュに不法入国して
くるロヒンギャ難民は後を絶たず、その総数は30万人とも40万人とも言われ
ている。

国連(UNHCR)が管轄する難民キャンプは二つだけになってしまったが、NGOが運
営する難民キャンプがテクナフ近郊にある。このキャンプでは1万人以上のロヒ
ンギャ難民の人達が生活をしている。長い人は20年以上難民キャンプくらしを
している。

ある難民が自国に帰れない理由を「泥棒が入って警察を呼んだら警察が根こそぎ
家財道具を盗んで行ってしまった。そんな国に帰れる訳がない」と語った。バン
グラデシュでもロヒンギャ難民は正当な扱いを受けられず、難民キャンプでは学
校を作る事が許されず、教育の機会さえ奪われている。

日本政府はミャンマーの民主化を認め、円借款を破棄した。実際はロヒンギャ問
題を含めミャンマーは民主化にはまだまだ遠い状態にあると日本人は知るべきだ
ろう。 



■「ロヒンギャ族」で29日に会合=ミャンマーなど15カ国-タイ
 http://www.jiji.com/jc/zc?k=201505/2015051201100&g=int
 (時事通信 2015年5月12日)

【バンコク時事】タイ外務省は12日、ミャンマーやバングラデシュから船で密
航した多数のイスラム系少数民族ロヒンギャ族がタイやマレーシアなどで相次い
で保護されたのを受け「インド洋での非正規移住」に関する特別会合を29日に
バンコクで開催すると発表した。ミャンマーなど関係15カ国高官らが出席する
予定。
 この問題をめぐっては、1日にタイ南部ソンクラー県の「集団墓地」からロヒ
ンギャ族ら人身売買の被害者とみられる26人の遺体が発見されたのをきっかけ
に、タイ当局は人身売買の取り締まりを強化。タイのメディアによると、これま
でにロヒンギャ族ら200人以上が保護された。
 また10、11の両日には、インドネシアとマレーシア沖で船に乗っていたロ
ヒンギャ族計約2000人が見つかった。



■少数民族の数千人が漂流 東南ア諸国は受け入れ拒否
 http://www.cnn.co.jp/world/35064570.html
 (CNN 2015年5月15日)
(CNN) ミャンマーで迫害が伝えられる少数民族のロヒンギャ族が、密航業者
の手配する船でマレーシアやインドネシアなど東南アジア諸国に大量に押し寄せ
ている。マレーシア政府はCNNの取材に対し、漂着した難民は送り返すと宣言
した。

人道支援団体によれば、マラッカ海峡や周辺の海では安全な受け入れ先を求めて
数千人が粗末な船で漂流しているという。

こうした難民についてマレーシアの内務副大臣はCNNの電話取材に対し、「歓
迎はできない」「もし歓迎し続ければ、ミャンマーとバングラデシュから何百人
も何千人もやって来るだろう」と語気を強めた。

国際移住機関(IOM)は14日、女性や子どもなど350人の乗った船が密航
業者に見捨てられ、タイ当局が対応に当たっていることを明らかにした。しかし
タイが上陸を認めるかどうかは不明。この船は、先にマレーシア当局が食料と水
を提供した後に引き返させていたという。

ロヒンギャ族はミャンマーのイスラム系少数民族。何世代にもわたって同国に住
んでいるにもかかわらず、仏教徒が多数を占めるミャンマーでは隣国バングラデ
シュからの不法入国者として扱われ、差別を受けてきた。

ミャンマーやバングラデシュからマレーシアとインドネシアに漂着した難民は1
0日以来、1600人を超えた。タイ当局はマレーシアとの国境に近い同国南部
の密航業者の拠点摘発に乗り出しており、このため密航業者は難民船をマレーシ
アやインドネシアに送り込むようになっている。イスラム教徒が多数を占める両
国は、かつてロヒンギャ族に同情を寄せていた。

密航業者が海上で船を見捨ててしまうケースもあり、人権団体などは数千人が命
の危険にさらされているとして、周辺国に対し捜索救助活動を呼びかけている。


しかしマレーシア、インドネシアとも、難民船は燃料や物資を提供して引き返さ
せていると説明する。

インドネシア外務省の広報は13日、マラッカ海峡を巡航中にマレーシアへ向か
う難民船を発見し、食料などを提供したと語った。「乗船者はインドネシア行き
は希望しておらず、水と食料援助を求めていた」「援助物資を受け取ると去って
行った」としている。

インドネシアは現在、10日にアチェ沖で保護した難民582人に食料や避難所
を提供している。

一方マレーシアは、ランカウイ島に漂着した1058人を別の州に移動させ、出
身国に送り返す準備を進めているという。

国際人権団体のヒューマン・ライツ・ウォッチは14日の声明で、マレーシアと
インドネシア、タイに対し、難民船を「押し戻す」ことをやめ、上陸させて必要
な援助を提供するよう求めた。今回のような危機的な状況になったのは、ミャン
マー政府がロヒンギャ族を虐げてきたことが原因だとも指摘した。

国連難民高等弁務官事務所によると、ミャンマー西部のラカイン州とバングラデ
シュを船で脱出した難民は2015年1~3月だけで2万5000人を超え、死
者は推定300人に上っている。



■難民船がインドネシア沖で沈没、700人超を救助
 http://www.afpbb.com/articles/-/3048651
 (AFP通信 2015年05月15日)
 
 【5月15日 AFP】インドネシア北部アチェ(Aceh)州の沖合いで15日、ミャンマ
ーのイスラム系少数民族ロヒンギャ人とバングラデシュからの難民700人以上を乗
せた船が沈没し、漁船に救助された。アチェ州東部ランサ(Langsa)の警察当局
が明らかにした。

警察によると保護された難民たちは、インドネシアとマレーシアとの境界海域で
マレーシア海軍に追い返され、インドネシア海域に戻ったところで船が沈み出し
た。沈んでゆく船を見た地元の漁師たちが難民らを救助し、15日早朝にランサに
送り届けたという。

周辺海域では14日、マレーシアの巡視船が同国北東部ペナン(Penang)島とラン
カウイ(Langkawi)島の沖合いを漂流していた満員の難民船2隻に対し、領海内の
航行を拒否していた。また、タイでもロヒンギャ人の乗った別の難民船1隻が領海
入りを拒否されており、15日朝までにインドネシアへと行き先を転じたとみられ
ている。(c)AFP



■バングラデシュで3人目の無神論者ブロガー殺害、刃物集団が襲撃
 http://www.afpbb.com/articles/-/3048249
 (AFP通信 2015年05月12日)

【5月12日 AFP】バングラデシュ北東部シレット(Sylhet)市で12日朝、無神論者
のブロガー、アナンタ・ビジョイ・ダス(Ananta Bijoy Das)氏が、山刀を持っ
た覆面のグループに襲われ、殺害された。警察関係者がAFPに明らかにした。バン
グラデシュで2月以降、同様の手口で殺害された3人目のブロガーとなる。

ダス氏の友人のデバシシュ・デブさんは、シレットでAFPの取材に応じ「彼はこ
こ数か月、書いた内容をめぐり過激派から脅迫を受けていた。過激派が用意した
(無神論者ブロガーの)暗殺標的リストに載っていた」と語った。

バングラデシュのブロガー協会を代表するイムラン・サルカル(Imran Sarker)
氏によれば、ダス氏は無神論者で、2月26日に首都ダッカ(Dhaka)で同様の手口
で殺されたバングラデシュ出身の米国人ブロガー、アビジット・ロイ(Avijit R
oy)氏が管理者だったウェブサイト「ムクト・モナ(Mukto-Mona)」に寄稿して
いた。

ロイ氏殺害については、先週になって「インド亜大陸のアルカイダ(Al Qaeda
in the Indian Subcontinent、AQIS)」が犯行声明を発表。またイスラム過激派
とみられる人物1人が逮捕されている。また3月にはやはりダッカで別の無神論者
のブロガー、ワーシク・ラーマン(Washiqur Rahman)氏が刃物で切りつけられ、
殺害されている。このときは、イスラム神学校(マドラサ)の学生2人が逮捕され
た。



■世界最大のマングローブ林で化学肥料200トン流出
 バングラデシュの世界遺産、相次ぐ流出事故
 http://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/15/051100091/?bpnet
 (ナショナルジオグラフィック 2015年5月12日)
 
 5月上旬、バングラデシュとインドにまたがる世界最大のマングローブ林「シュ
ンドルボン(インドではスンダルバン)」のボーラ川で貨物船ジャバレヌール号
が転覆、200トンの化学肥料が流出する事故が発生した。

 ユネスコの世界遺産に登録されているシュンドルボンは、野生生物の宝庫。絶
滅の危機に瀕するベンガルトラやカワゴンドウ、ガンジスカワイルカも生息して
いる。ところが2014年12月9日にも、シュンドルボンのシェラ川でタンカーが沈没
し、約35万6000リットルの重油が流出したばかり。教訓は生かされていないのだ
ろうか。

ずさんな航行管理

 国連とバングラデシュ政府は、最初の石油流出事故を受けて共同で報告書を作
成、事故を「重大な警告」と位置づけ、いくつもの防止策を提案した。航路につ
いては特に厳格な管理を求め、「ただちに実行すべき」として商船の航行調整、
夜間や濃霧発生時といった危険な状況下での航行禁止を提案した。さらには「緊
急時を除く停泊の全面禁止」を打ち出した。

 ところが、こうした通告にもかかわらず、商船は特段の管理もないまま航行を
再開。事故現場付近では相変わらず、樹木に係留して潮の変化を待つ船が見られ
た。バングラデシュの地元メディアによると、ジャバレヌール号の事故は過積載
が原因という。

 報告書は、12月の石油流出事故が環境や地域社会に及ぼす短期的な影響につい
て、当初の予測ほど深刻ではないとしている。流出した石油を回収して水を浄化
した後、事故現場の上流と下流それぞれ約39キロの範囲を調査したところ、河岸
と植生にはわずかな量の石油しか残されていなかった。幸運にも事故が起きたと
きは乾期でちょうど潮が引いており、石油を回収しやすかったのだ。

 シュンドルボンを知り尽くしている環境科学者M・アブドゥラ・アブ・ディヤン
氏は、「驚いたことに、石油流出の痕跡が見つかった場所はほとんどありません
でした」と振り返る。

長期的な影響は未知数
 しかし報告書は、短期的な影響はわずかであるとしながらも、長期的な影響が
表面化する可能性はあると警告する。また、ディヤン氏は石油の跡が確認された
木の根や幹に、それまでにはなかった藻が付いているのを発見した。「これまで
見たこともない藻です」

 自然保護区にある河川をタンカーのような商船が航路として利用することに、
環境保護の活動家たちは以前から非難の声を上げていた。さらに今回の事故は、
緊急時の対策が存在しないという事実を浮き彫りにした。

 報告書によると、石油の除去は大部分が地元の漁師やボランティアの手で行わ
れたという。適切な道具も訓練も監督もない中で、多くの人が頭痛や嘔吐、呼吸
困難といった体調不良に苦しんだ。

 当面の課題は、推定30~50トンの石油がしみ込んだ植生やがれきを安全に廃棄
することだ。現在は河岸に小屋をいくつか建て、一時的にそこに集められている。


 報告書は被害を受けた地域と地元住民の健康状態を注意深く、継続的に見守っ
ていくことが重要だと指摘し、さらに結論として、野生生物保護区で大規模な石
油流出事故が起きたというという事態を、壊滅的な災害が現実となりうる「重大
な警告」ととらえるように呼びかけている。

 現在も、転覆したジャバレヌール号が積んでいた化学肥料がシュンドルボンに
流れ出し、川の水を赤く染めている。事故は満潮時に起き、化学物質は急速に広
がった。石油流出事故の警鐘は響かなかったようだ。



■イスラム批判のブロガーまた刺殺 バングラデシュ
 http://www.cnn.co.jp/world/35064404.html
 (CNN 2015年05月12日)

(CNN) バングラデシュ北東部の都市シレットで12日、イスラム過激思想を
批判していたブロガーのアナンタ・ビジョイ・ダス氏(32)が刃物を持った集
団に襲われ、死亡した。同国では昨年から今年にかけ、著名ブロガー2人が同様
の手口で殺害されていた。

地元警察によると、ダス氏は同日朝、勤務先の銀行へ向かおうと自宅を出た直後、
覆面の4人組に襲撃され、包丁やなたで刺し殺された。

犯行グループは現場から逃走。朝早い時間帯で目撃者はほとんどいなかったが、
警察は少数の証言をもとにグループの行方を追っている。

今年3月には別のブロガー(27)が、首都ダッカの自宅前で2人組に刃物で襲
われ死亡。2月にもダッカ市内の路上で、バングラデシュ生まれの米国人ブロガ
ーが刺殺された。過去2年間に数人のブロガーが殺害されたり変死したりしてい
る。

ダス氏は、殺害された米国人ブロガーが開設したブログに寄稿していた。このブ
ログには、宗教と科学を対比させ、科学の優位性を主張する記事などが掲載され
ていた。同氏はほかに科学誌の編集者を務め、ダーウィンについての本などいく
つかの著書もあった。



■【アジアの目】 困窮「ロヒンギャ族」を戦闘資源“草刈り場”にする
 イスラム過激派 国際社会は無力
 http://www.sankei.com/world/news/150504/wor1505040002-n1.html
 (産経新聞 2015年5月4日)

 バングラデシュとミャンマーの両国にまたがる地域で、苦しい生活を強いられ
ているイスラム教徒(ムスリム)のロヒンギャ族の人々を狙い、イスラム過激派
が勢力拡大を図っている。ミャンマー政府に対応を迫るばかりで国際社会が手を
こまねいている隙に過激派はロヒンギャ族の若者を戦闘員に仕立て上げ、アフガ
ニスタンでの戦闘に参加させているという。

ミャンマーは認めず

 ロヒンギャ族は、ミャンマー北西部のラカイン州を中心に居住するムスリムだ
が、ミャンマーはロヒンギャを国が指定する少数民族とは認めず、ベンガル系の
不法移民と位置付ける。一方、バングラデシュもロヒンギャの仮定住キャンプは
あるが政治難民とは認めず、ミャンマーからの流入を制限する。

 ミャンマー、バングラデシュだけでなく、タイやマレーシア、インドネシアな
どもロヒンギャ族を難民として受け入れることには消極的だ。

 ミャンマーには昔から住んでいるムスリムも多いが、ロヒンギャ族に対してだ
けは政府が厳しい姿勢を取っても、国内にそれを非難する声は少ない。

 1990年の総選挙ではロヒンギャ族も選挙権があり、彼らの多くはアウン・
サン・スー・チー氏(69)率いる国民民主連盟(NLD)を支持した。しかし、
民政移管後に国会議員になったアウン・サン・スー・チー氏は大多数の国民の声
を気にしてか、ロヒンギャ族を支持するような発言はほとんどしなくなった。

 ロヒンギャ族を取り巻く現状は、勢力拡大を狙うイスラム過激派にとって絶好
の機会となっている。

国際組織と連携

 インドのシンクタンク、防衛研究分析研究所(IDSA)のスムルティ・パタ
ナイク上席研究員は、英紙ガーディアンに対し、「バングラデシュの過激派組織
が、ロヒンギャ族の若者を訓練し、アフガニスタンでの戦闘に参加させている」
と指摘する。ロヒンギャ族の難民キャンプがあるバングラデシュ南部のウキア周
辺が、こうした過激派組織の活動拠点だという。

 過激派集団とされる「ロヒンギャ連帯機構」(RSO)は、バングラデシュの
過激派、ハルカット・ウル・ジハディ・イスラミア(HuJI)や他の過激派組
織と連携していると、パタナイク上席研究員はみている。

 実際、2014年10月にインドの西ベンガル州ブルドワンで起きた爆弾事件
では、12月になってRSOに所属する3人がダッカで逮捕された。

 インドのPTI通信はバングラデシュ当局者の話として、3人がイスラム過激
派組織ジャマートゥル・ムジャヒディン・バングラデシュ(JMB)につながっ
ていたと報じた。

 JMBはパキスタンに本拠をおく国際テロ組織、ラシュカレトイバ(LeT)
から戦闘訓練を受けている。LeTは08年11月、インド・ムンバイで日本人
を含む400人近くを殺傷した同時多発テロを主導したとみられる組織だ。さら
にJMBもLeTも、イスラムの教えに基づく新たな国家建設をめざしており、
国際テロ組織、アルカーイダともつながっている。

 パタナイク上席研究員はまた、ミャンマーとバングラデシュ国境地帯でのLe
Tの活動が、最近一段と活発化しているとして警戒を呼びかけている。

 一方でミャンマー国内では、イスラム教は脅威だとしてムスリム排斥を主張す
る「969運動」の指導者、ウィラトウ師を支持する声が多く、ムスリムと仏教
徒との対立は、さらに先鋭化しそうだ。

 ミャンマーでは3月末、テイン・セイン政権と国内の16の少数民族武装勢力
の代表が、停戦に向けた基本合意に達し、テイン・セイン大統領(69)が4年
前の就任演説で重要課題にあげた、少数民族との関係改善において大きな一歩と
なった。

 しかし、この合意には当然だがロヒンギャ族勢力は含まれていない。だからと
いって、欧米のようにミャンマー政府の取り組みを非難すれば解決する問題では
ない。そもそも英国が、植民地時代にラカイン族から土地を取り上げてロヒンギャ
族に与えたことが、現在の対立の遠因であるのを忘れてはならない。



■テゼ共同体の創設者生誕100周年記念し「一日黙想会」開催 
 新たな始まりへ向けて
 http://www.christiantoday.co.jp/articles/16043/20150512/taize-brother-
roger-100th.htm
 (クリスチャントゥデイ 2015年5月12日)

フランスのテゼ村にある超教派の男子修道会、テゼ共同体の創設者であるブラザ
ー・ロジェ(1915?2005)の生誕100周年を記念し、「黙想と祈りの集
い準備会」(世話人代表:植松功)が呼び掛ける「一日黙想会―ひとつの始まり
から新たな始まりへ―」が9日、池袋聖公会(東京都豊島区)で行われた。集ま
った人々は、短くシンプルなメロディを繰り返すテゼの歌を歌い、歌の合間に朗
読される聖書の言葉に静かに耳を傾け、長い黙想を通して祈りをささげた。また、
ブラザー・ロジェのショートビデオが流され、ブラザー・ロジェの語ったメッセ
ージをあらためて分かち合う時を持った。
「短い言葉を繰り返し唱える」という祈りや歌は、昔からの伝統的な礼拝形式と
して受け継がれてきたもの。テゼの歌は、あらためてその素晴らしさを人々に思
い出させるとともに、聖書の言葉が用いられ、誰にでも分かりやすいということ
から、教派を超えて、世界中のさまざまなクリスチャンの間で歌われている。ま
た、テゼの歌に触発されて日本でも同様の形式の歌が作られている。この日は、
テゼ形式の日本の歌を数多く生んだ作曲家の塩田泉神父(カトリックさいたま教
区)が参加し、「キリストに従う者は歩き続ける、始まりから次の始まりへと」
という新曲が紹介され、集まった人々で共に歌った。この歌詞は、ブラザー・ロ
ジェがしばしば引用した4世紀の聖職者、ニュッサのグレゴリウスの言葉に基づ
いている。
ショートビデオの中でブラザー・ロジェは、「人が神の姿に近いのは自由な存在
だからこそ」と語り、福音は強制的に押し付けるものではない、神は一人ひとり
の心からの同意がなければ来られない方だと穏やかに話した。テゼ共同体は約3
0カ国から集まる約100人のブラザーで成り立っているが、それ以外にも年間
数万人の、多い時には週に何千人もの若者が、単純素朴なもてなしに満ちた生活
に心惹かれて、人生の意味と希望を見出すために訪れる。そんな若者たちに対し、
ブラザー・ロジェは、ただ「耳を傾けてもらう」ことの大切さを語る。耳を傾け
てもらうことで、全ての人に与えられている「平和の心」という神からの贈りも
のに少しずつ気付いてほしいのだという。
ブラザー・ロジェは2005年、夕方の祈りの最中に(テゼ共同体では1日に朝
昼夕の3回「共同の祈り」をささげる)、精神障がいを患う女性に刺されて亡く
なった。しかし、天に召されて10年たった今も、その生き方はブラザーたちに
受け継がれ、語った言葉によって多くの人々に励ましを与えている。この日は、
実際にブラザー・ロジェ、テゼ共同体の祈りや歌に影響を受けたという5人の兄
弟姉妹が証しを分かち合った。
日本キリスト教海外医療協力会(JOCS)の理学療法士ワーカーとして、バン
グラデシュに派遣され、テゼ共同体が開設した障がい者コミュニティーセンター
で働く山内章子(あやこ)さんは、間近で見てきたブラザーたちの活動について
話した。バングラデシュには5人のブラザーがいたが、昨年そのうちの一人、ブ
ラザー・フランクが天に召された。彼は、障がいを持つ貧しい人々の父と呼ばれ
ていたという。天に召された後、山内さんは、彼と交わりのあった全ての人が口
々に《私たちは》ではなく、「《私は》ブラザーにかわいがられていた」「《私
は》愛されていた」と言うのを聞き、その愛の対象が一人ひとりにまっすぐに向
けられていたことに驚かされたという。いまだに貧困と欠乏、暴力の中にいる人
々が多く、イスラム教徒が大半を占めるバングラデシュにおいて、さりげなく歩
むブラザーたちの姿から「愛することに一生懸命になるべき」だということを教
えられたと話した。

また、人々との交わりに痛みを覚えていたときに、どうにか足を運ぶことができ
たのが黙想と祈りの集いだったという佐藤有喜さんは、テゼの祈りやそこでの出
会いによっって自身の中に変化が起きたことを証しした。学校や会社などに属し
ていない佐藤さんは、これまで「学生ですか」「社会人ですか」という質問に「
はい」と答えられなかった。しかし、テゼの祈りの集いで、自分の存在を信頼し
てくれる人々と出会い、初めて自分の存在を確認することができた。いつしか呼
び掛けに「はい」と答えることができている自分に気が付いたという。
虐げられ、苦しみのある人の中にいるキリストを愛するブラザーたちがいること
は、佐藤さんにとって大きな驚きだった。自分の苦しみの中にキリストがおられ
るということを信じることはそう簡単ではないが、「有喜さんの苦しさの中にキ
リストがおられる」と信頼できる兄弟姉妹が何度も語ってくれるという。沈黙も
以前は苦手だったが、強いられる沈黙ではなく、神の声を聞くための沈黙という
ものがあることを知り、その中にいられるようになったという。「うまく言葉で
表現できない」と言いつつも、直接会ったことのないブラザー・ロジェの生き方
が風のようにして受け継がれていると確かに感じるという。「まずは自分と和解
をすることで、身近なところから平和を築いていきたい」と希望に満ちた表情で
話した。
テゼ共同体では、2015年の1年を通して、創設75周年を祝い、ブラザー・
ロジェの生誕100周年と逝去10年目を記念する。ブラザー・ロジェの誕生日
である5月12日から逝去した8月16日までの期間は、さまざまな集いが開催
される。この年に備えて、2代目の共同体院長であるブラザー・アロイスは、福
音に立ち返りながら人々と連帯する決意を新たにするための模索に3年前から取
り組んできた。特に5月12日ごろには、世界各地の青年たちに、それぞれの場
所で祈りの集いを開き、連帯のための行動を思い描くように呼び掛けがなされて
いる。
今回の集いの中でも、新しい連帯に向かって祈りの集いを準備する、日本、台湾、
韓国などの東アジアの青年たちから祈りが集められ、「ブラザー・ロジェの祈り」
「ブラザー・アロイスの祈り」と共に、神にささげられた。



■笑顔の“意味”は文化によって異なる?
 移民が多い国ほど表情が豊かとの研究結果
 http://irorio.jp/daikohkai/20150508/227503/

笑顔は人の心を和ませる。しかし日本人は偉い人に無意味に微笑んだり、感情を
隠すために笑ったりするため、外国人に違和感を与える場合もあるようだ。

では、国によって笑い方や意味にどんな違いがあるのか。それを調べるため英米
の大学で研究が行われた。

豊かな表情を示す国の条件とは?
調査を行ったのはウィスコンシン-マディソン大学や、カーディフ大学の心理学
者たち。Proceedings of the National Academy of Sciencesによれば、彼らは3
2カ国、5000人を対象に、異なったシナリオに基づき、まず表情の豊かさを調べた
という。

その結果、カナダやアメリカ、ジンバブエ、オーストラリア出身の人々は、より
豊かな表情を示した。最も感情を面に表わさない国は香港となり、次いでインド
ネシア、バングラディシュ、ロシア、スイスの順となる。

これに文化的な異質度を図る指数を重ねてみると、アメリカが83に対し、香港は
3、中国は1、ロシアが5となり、移民が多い国ほど、人々は豊かな表情をすること
が分かった。

移民が少ない国では笑顔は複雑な意味に
さらに研究者らは、笑顔を「友好を示す」「社会的な結束を表す」「服従、敬意
を示す」という3つの働きに分類。9カ国の人々を対象に、微笑が持つ意味を分析
する。

この結果、歴史的に移民が多い国の人々は、相手の笑顔を「幸福」「友好的」な
意味として受け取るが、移民が少ない国では、「服従、敬意」を表すものとして
捉える傾向にあることが判明した。

研究者らは、異なった言語や文化の混じった国では、表情に豊かさを与えること
が、さまざまな問題を解決する手段となり、均質な国では、笑顔に「友好」より
も複雑な意味が与えられ、上下関係を示すものとしても利用されている、と述べ
ている。

もっとも、顔の表情と文化との関係は、これだけでは証明しきれないだろう。だ
が、歴史や文化が、人の表情に影響を与えていることは事実かもしれない。



■アジアンツアー会長寄稿/2015年5月号
 http://news.golfdigest.co.jp/news/asianofcl/asian/article/57125/1/
 (ゴルフダイジェスト・オンライン 2015年5月14日)

我々の2015年シーズンはビッグイベントが続く時期へと突入し、アジアンツアー
には良いニュースが続々と飛び込んできている。

我々は最近、7年ぶりとなるベトナムでの大会開催を発表した。第1回となるホ
ートラムオープンは賞金総額150万ドルで、ホーチミン市から車で南へ約2時間の
ところにあるザ・ブラフス・ホートラムストリップで開催される。

その素晴らしいニュースに続いて、こちらも初回大会となるバシュンダラ・バン
グラデシュオープンが、アジアンツアー2015年シーズン5つめの初回大会として
立ち上がった。

いつも、新たな国での新規大会は興奮するものだ。そしてバングラデシュは、ア
ジアンツアーで活躍するシディクール・ラーマンによって我々もよく聞かされて
いる国でもある。

アジアンツアーのゴールの1つは、未来のスター候補を発掘することで、シディ
クールはアジアのトップツアーをプレーし、その輝かしいキャリアと偉大な成功
を獲得した希有な才能の持ち主の1人だ。

彼が貧困を克服して豊かになったストーリーはよく知られており、また、彼の気
取らない性格はアジア地域で多くのファンを獲得している。

アジアンツアーは、このクリケットを愛するバングラデシュという国を2011年ま
で訪れたことはなかった。その年、アジアン下部ツアー(ADT)の試合をクルミト
ラGCで開催したのだ。このコースはバシュンダラ・バングラデシュオープンの会
場であり、またシディクールのホームコースでもある。

誰がこのADTイベントを勝ったと思う?多分、あなたが思うとおりだ。シディクー
ルが圧倒的な12打差で勝利を飾ったのだ!

アジアンツアーの試合を開催するには、多くの計画と準備が必要だ。だが、スポ
ンサーとファンと地元選手が、アジアのベストプレーヤーたちのプレーを見て、
また一緒にプレーして、その知識と経験の豊かさを自分たちのものにすることが、
我々の願いであり目標だ。

我々がベトナムとバングラデシュを訪れるとき、たくさんの子供たちがゴルフを
始めようと触発され、トンチャイ・ジェイディーやキラデク・アフィバーンラト、
アニルバン・ラヒリのようなアジアのスター選手たちの足跡に感化されることを
願っている。

ベトナムは自国のスターゴルファーを輩出する大いなる可能性を秘めている。し
かし、彼らはより多くの国際的なゴルフトーナメントに出場する必要がある。こ
れらのゴルフ新興国で、我々ツアーの存在が若者たちを刺激し、いつの日か、よ
り多くのバングラデシュ人チャンピオンと、ベトナム人による初のアジアンツア
ー制覇を祝う日が来ることを願っている。

ゴルフのオリンピック競技復帰にともなって、ツアーの存在がベトナムとバング
ラデシュで、将来のオリンピックに自国ゴルファーを出場させようという国の動
きを加速させると信じている。たとえそれが2016年のリオでは叶わなかったとし
てもだ。

もちろん、刺激を求めて未来ばかりをみつめる必要はない。シディクールはバン
グラデシュにおけるゴルフ界の英雄で、彼が今後何年にもわたって自国の国旗を
誇らしげに振りかざすことも期待できる。私は、彼が3年前にクルミトラでADTの
試合に出たとき、ファンからまるでロックスターのように歓迎されたことを覚え
ている。

国際的な舞台では、トンチャイとアニルバンが今年のメジャー初戦となったマス
ターズで予選通過を果たし、またWGCキャデラックマッチプレー選手権で激しい戦
いを演じるなど、結果を残している。このタイ人とインド人は、予選3試合のう
ち1試合に勝利し、また対戦相手をぎりぎりまでよく追い詰めた。

新規大会がスケジュールに追加され、我々のメンバーが世界の舞台で顕著な活躍
を続けるなど、アジアンツアーの現状は極めて好ましい。さあ、一緒に手を取り
合って、新しい才能の誕生を見届けよう。



■東洋経済 海外進出企業総覧【国別編】 2015年4月13日発売
 http://store.toyokeizai.net/databook/dbs_kaigaishin_country/
 24社が掲載されています。
 事業内容、出資比率など 詳細は書籍を確認して下さい。

□Aftab Automobiles Ltd.
 事業:自動車用アッセンブリ、ボディの製造
 日本:トヨタ自動車
□Ajinomoto Bangladesh Ltd.
 事業:調味料の輸入、再包装販売
 日本:AjinomotoCo(Thailand)Ltd. 60%、味の素 40%
□Bangladesh Honda Pvt. Ltd.
 事業:二輪車、部品の輸入・生産・販売
 日本:ホンダ 70%
□Bengal Fisheries Ltd.
 事業:エビトロール業
 日本:マルハニチロ水産 49%
□CBC Optronics(BD)Co., Ltd.
 事業:レンズの製造
 日本:CBC 100%
□COSMO(Bangladesh)Ltd.
 事業:レンズの研磨
 日本:CBC 90% リコー光学 10%
□Emergency Assistance Bangladesh Co.,Ltd.
 事業:医療アシスタンス事業
 日本:日本エマージェンシーアシスタンス 51%
□Gunze United Ltd.
 事業:工業用ミシン糸の生産・販売他
 日本:グンゼ 50%
□Hamakyorex Co., Ltd.
 事業:海外物流センター事業
 日本:ハマキョウレックス 100%
□Kojima Lyric Garments Ltd.
 事業:衣類の縫製
 日本:小島医療 50%
□Konoike-Euro Logistics(Bangladesh)Ltd.
 事業:フォアーディング業務
 日本:鴻池運輸 49%
□Mamiya-OP(Bangladesh)Ltd.
 事業:ゴルフシャフトの製造・販売、ゴルフ用グローブの生産
 日本:マミヤ・オーピー 99.6%
□MaruhisaPacificCo.,Ltd
 事業:婦人,子供服カットソーの製造・輸出
 日本:丸久 99%
□Nippon Express(Bangladesh)Ltd.
 事業:南アジア地域の運輸業
 日本:日本通運 Nippon Express(South Asia & Oceania)Pte. Ltd 30%
□Nippon Print(Bangladesh)Ltd.
 事業:販売用・工業用・自動車補修用塗料の製造・販売
 日本:日本ペイント Nippon Paint(Malaysia)Sdn. Bhd 90%
□Nipro JMI Co., Ltd.
 事業:血液回路等の医療機器製造
 日本:ニプロ 60%
□Nipro JMI Pharma Ltd.
 事業:医薬品の製造・販売
 日本:ニプロ 51%
□NYK Line(Bangladesh)Ltd.
 事業:海運代理店業
 日本:日本郵船 NYKGroupSouthAsiaPte.Ltd.98%
□Op-Seed Co.,(BD)Ltd.
 事業:自動販売機用製品の製造
 日本:光波 100%
□Rohto-Mentholatum(Bangladesh)Ltd.
 事業:医薬品等の販売
 日本:ロート製薬 99%
□Toka Ink (Bangladesh)Ltd.
 事業:印刷用インキの製造・販売
 日本:T&K TOKA 49%
□Topcom HK(BD)Ltd.
 事業:光学ユニットの生産
 日本:トプコン 90%
□YKK Bangladesh Pte.Ltd
 事業:ジッパーの製造・販売
 日本:YKK
□Yusen Logistics(Bangladesh)Ltd.
 事業:総合物流業
 日本:郵船ロジスティクス 51% 日本郵船 49%



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