まいにちはなたば

キレイな花、枯れた花、トゲだらけの花。
毎日いろんなことがあるけど、遠くから見れば、やっぱりきれいな花束だと思うよ?

おとうと ~語るでぇ 2~

2007-09-26 09:53:38 | 想い
昨日は、運動会の代休だったので、
タを本屋さんに連れて行ってやったら
エくんが、どえらく気に入った様子だったので
久々に「衝動買い」をしちゃいました~

ティラポンくんです。
よろしくねん



昨日からつづいちゃったりして‥

その村(集落)で唯一の日本人として過ごす5日間
まさしく、テレビの「ウルルン」です。
でも、通訳もカメラもいない。
自分の力だけで、コミュニケーションをとる


その家は、
台風が来たらバラバラになってしまいそうな
屋根も壁も床もスカスカの家。
材料は、あきらかにそのへんに生えている
ヤシ、竹など。
たぶん、壊れるたびに作り直してるんでしょう

洗濯は、自動で地中深いところからくみ上げ続けている
水量豊かなく共同の井戸まで行くけど、
普段使う水は、各家にある手こぎポンプで濁った水をくみ上げて
シャワー(水浴び)をし、もちろん、それを飲み水にします
たぶん間違いなく、そのまま飲んだら私はオナカをこわすので、
毎日私のためだけに「boiled water」をつくってくれていました
ヤシの葉ぶきのトイレには、腰の高さまでの壁しかなく、
高床の家の軒下から、トイレに至るまで、
とにかく鶏が歩きまわってます
もちろん、大事な食料たちです。
食べこぼしを片付けてくれる存在でもあります

電気は通っているので、夜になると薄暗い明かりが灯ります。
お客さんが来てるってんで、朝から夜寝る直前まで、
とにかくガヤガヤと、私を見に、人が集まってきます。
裸電球の下で、毎晩、大人も子どもも、歌、ダンス、ゲーム
特に足繁く通ってきてくれるのは、たいがい子どもたち。
とにもかくにも、うじゃうじゃいます
屈託のない笑顔と、お互い片言の英語で、すぐに仲良く
なれます

みんなで、ヤシの林や田んぼを抜けて、
川へ泳ぎにも行きました。
横では、農作業用に飼われている水牛も水浴び中。
ヤシの葉で簡単な日よけを作り、服のままザブ~ン。
帰り道で、服は乾いちゃいます。
日本に運ばれてきたヤシの実を割って飲む
ヤシの実ジュースは、あんまり美味しくないけど‥
目の前でスルスルっと木に登って採ってくれたヤシの実を
これまた目の前でパッツーンと割ってもらってスグに飲む
ヤシの実ジュースは、美味しいの
川で捕った、小さなエビやカニ
ここらへんの日吉大社にいるようなヤツも、茹でて食べた。
みんなが食べてるものは、何でも一緒に食べた。
みんながやってることは、何でも一緒にした。
大自然を呼吸しながら、自分も自然の中で生かされている、
全ての動植物、みんなみんなが「一緒に」生きている、
自分もこの大自然の一部なんだ‥そんな思いでいっぱいになった
とても、とても、気持ちよかった楽しかった

でも実は、
「豊かな国日本から、こんなところへナニしに来たんだ!?」
という厳しい顔のオバチャンにも出会いました。
たどたどしい英語で確か、こんなふうに答えました。
「確かに、経済的物質的な面からだけ見ると、
 日本はリッチで、ここで暮らしているあなたたたちは
 貧しいかもしれない。
 国と国の間に、これだけの差があるのは、
 世の中のどこかが間違っている。
 でも、心の中のことを考えると、日本人のほうが貧しく
 あなたたちの方が豊かで、愛に満ちていると思える。
 だから、あなたたちと過ごして、自分が変わるための「何か」を
 感じたいのです。
 まず、自分が変わることによって、まわりを変えていきたい。
 そうやって、たとえ少しずつでも、
 間違っている今のこの世界を変えていきたい。」
オバチャンは、大きく頷いて、それからは私に気さくな
やさしいオバチャンへと変わったのでした

‥あのオバチャンに、そのとき必死で答えたあの言葉。
今でも忘れたらアカン!!と、強く、強く思っています。
いろんなことを考えたり、判断したりするときの、
一番大事な根幹の位置に、あの時の記憶があるような‥気がします。


そのホームステイした家にいた「アタシの弟」、当時18歳。
彼は、とびきりの笑顔で自信をもって私に言いました。
「僕たちは、確かにとても貧しい。
 でも、毎日がとてもハッピーだよ。」
家族とその周りの人たち皆を愛し、そして愛されている。
その素晴らしさをよく知り、大自然の中でその恵みに与りながら
全てを神さまに感謝し、毎日を生き生きと過ごしている。
そこで、カネ・モノは、あまり重要なものじゃない。
‥と語る目のキラキラは、今でも忘れることはできません。


さて
日本の若者「18歳」で、同じように「自分が幸せだ」と
言い切れる人が、一体どれだけ、いるんだろう??
‥なぁんてことを、思ったりします


ううむ
明日も、語っていい??