循環無端~cycle endless~

土を耕し野菜を栽培する。栽培した野菜を発酵作用等で加工し、食す生活を夢見ています。

気持ちの冬支度

2017年11月12日 06時53分46秒 | 徒然なるままに(日記)
11月12日(日)4℃~9℃ 曇り

 昨日は風雨強く、岩木川の水位もかなり上がっていた。
新聞を見れば昨日の弘前はそれでも14℃(最高)だという。岩木山は終日、姿が雲に覆われて見えなかった。
今朝も見えないので、「おそらく雪で真っ白な姿がもうすぐ見えるのかもしれない。

 昨日は公休日であったが、天候も不良なために終日家の中で過ごしている。

日ごろ溜め置いてあまり見ようともしなかったビデオ録画を見た。
その中に札幌の友人から勧められた山田風太郎(小説家、79歳で逝去)の
「戦中派不戦日記」という本があるが、
その山田風太郎を故三国連太郎が2005年に故人の自宅を訪問して、この日記(未発表)を
取材するという番組を見た。
 2時間物だったが、各年代ごとに起きた出来事とそれに著者がどう思ったのかが書かれている。

 そういえば三国連太郎(俳優)も山田風太郎と同じ年代であり、三国は中国に派兵されたという。
山田風太郎は肋膜を患って、徴兵検査ではじかれて、東京医専現(東京医科大)に入学し、医師を目指したという。

 しかし両親(いずれも医者の家系)が風太郎14歳までに死亡して、叔父の仕送りで大学生活を送るが、学費が途絶えがちとなって
苦学することとなって、小説を書きそれが入選して小説家を目指すようになったという。

 
 山田の高校時代の学友は皆戦地へ赴きほとんどが戦死している。そういう負い目を持ちながら
日本が誤って歩んだ昭和の日本の戦争と敗戦、そしてバブル時代に至る高度成長期の日本国家が
辿っていく方向性をまた危惧しているのである。

 勝ち目もないアメリカとの開戦に、日本軍族が勢いで踏み切っていった過ち。
 日本人がその国民性として持っている天皇家をはじめとした、国体への向き方と、時代とともに
形骸化する国民の精神性。それを山田は「軽薄」と書いている。

 かつて日本を国外へと向かわせたもの、それはまた現在の東南アジアに進出している企業の姿にダブって見える。
 山田は日本が陥りやすいそういう日本人の特性を見抜き、安倍内閣が現在憲法を改正し、アメリカの手先になって働こうとしている
そういう動きをまるで予見していたようにすら見えたのである。
 日本が歩んだ歴史と、誤って向かおうとしている未来への無責任性を、もう一度過去を振り返りながら思い返すことは大切な価値観である。

偶然にもその山田風太郎を推奨した札幌の友人からの電話が鳴ったのは果たして偶然だったろうか…奇遇なことである。

 きょうは法人職員が集まって、福祉避難所の運営について学習する「防災訓練」が行われる。


 

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