coffee bar cowboys

工房日記です。
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ZRX1200ダエグ と CB900F 旧車は辛いよね・・・

2017-02-15 17:46:35 | つれづれ日記
2/15 晴れ 気温11℃ なんとなく春近いかな

先日、新車がぽっしいというウチでは超珍しいお客様の注文があったんですよ。
いつもは、中古の何々を探してけろ、だったんだけどね。ありがたいね。
ただ、絶版のZRX1200ダエグで去年の9月位に生産終了してて
そんでもってファイナルエデイションというらしくて、プレミア定価販売車らしいんすよ。
もう流石に残り少なくて、いつもの注文先も渋ってて、このまま売れ残ったら
倍価になるまで保存しておくか?なんて冗談ぽくいってたけど、しっかり真顔じゃん!

そんなところに、不思議な出来事が。
もう10年10万km位走った100ccのスクータのお客様が、
なんか最近エンジンがゴーゴーいってるみたいなんだけど?って
開けたら部品ないじゃん!なんで? 破片はどこ?ないじゃん???
なんとなく形にはなってるけど、なんでこれで走れるの?不思議だなー?
でちょっとネジ緩めたら、残ってた部品がバラバラと崩れるように崩壊したという・・・
まあ、多分エアダクトあたりからちょっとずつ転がり出たのではないかと思うんだけど。
それより、ご主人の為に最後の力を振り絞って辿り着いたかのような感じに、
なんかグッとくるものがあって・・・
新しいバイクに乗って帰るときに、
片隅にぽつんと置いあった元の愛車に、
名残惜しそうに、「いままでありがとう」ってお別れをしてるのを見て
そういう事をするタイプの方ではないと思っていたので、またなんかグッときたりして。
こういう思いは、久しくなかったというか忘れていたのか、やっぱり人として大事かもな~と思った出来事でした。
まあ、もう一台新車が売れたというお話なんですけどね。

たぶん業務連絡ぽいお話し
CB900F(750や似たような方式のチョーク車の泣き所)

CB系はチョークのバルブというか、シャフトのフェルトシールがダメになっているのが多くて
ここに隙間が出来たり、ガタでバルブがずれると冬場の始動が超悪いです。
更に、この部品は設定されていないので入手が不可です。このシールがダメなまま長期間使っていると
受け側の穴が摩耗します。フェルトシールを自作しても受け穴が変形していると、
シャフトセンターが出てないのですぐダメになります。
そこでブッシュを作って挿入となるんですが、これがまた後の調整が至難の業です。
精密に作られていそうなキャブとステーですが、精度はドイヒーです。
4キャブ連結ステーは軽く歪み、キャブ取付面も個体差~公差があります。
そのまま取り付けるとシャフトが動かなくなります。なのでステーの面出しと取付時のシム調整が必要です。
通常の万力水平固定方法で作業した場合でもですよ。
メーカーがなぜフェルトシールを採用したのか理由がわかります。
そうです。フェルトで歪みズレをごまかして(失礼)もとい、組み立てやすくしていたのですね。
この難作業はレベル5として、レベル5のMAX難易度です?ふふ
(ちなみにジェット交換でレベル1くらいかな?)

続く・・・