O's Note

いつまで続くか、この駄文

2008-07-18 22:25:22 | 多分駄文
 今週月曜日に最終回を迎えた韓国版白い巨塔。
 遅ればせながら最終回を見ました。
 結末はわかっていても、チャン科長(日本では財前教授)の最期のシーンは涙が止まりませんでした。

 この物語の面白さは、教授選(韓国では教授選=外科長選)という特殊な世界での権力抗争を描いている点、医療裁判を描いている点にありますよね。
 特殊な世界だからこそ、見ている者に新しいものの見方を提供してくれたのでしょうし、医療裁判では情報の非対称性ゆえに、原告不利な状態を取り上げることで、これまた新しい見方を示してくれたといえるでしょう。
 現在では、日本も韓国も(たぶん)、これまでの医学界の因習が批判され、講座制の廃止など外にいる我々にも改革が行われてることがわかりますし、医療裁判もまた、情報の非対称性はあるものの、以前ほど被告有利ということもなくなっていると思われます。
 しかし、今も昔も変わらないことは、医師も人間であり、その人間には母親がいて、母親はいつも息子(娘)の健康だけを祈っているということでしょう。
 日本の白い巨塔でも、財前が、しばしば田舎に住む母親に電話をするというシーンがありましたが、韓国版白い巨塔でも、チャンがしばしば電話し、そのたびに息子を思う母親の暖かな言葉が心を打ちました。
 それゆえに、田舎に住む母親がチャン科長の亡骸に触れるシーンには泣かされました。

 原作がいいと、どこで製作しても、どこでどのように脚色しても、心に響く物語ができるんですね。

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