センター試験が終わってから一夜明けましたが、今日も我が同僚たちとセンター試験の話題で盛り上がりました。とくにリスニングテストは、はじめて導入されたことから、いろいろな話題を提供してくれました。
報道によれば、全国で400名以上の受験者が再テストになったとか。会場となった道内の大学でも再テストを実施した大学が結構あり、そんな中で再テストがなかった我が勤務先は、奇跡といえるかもしれません。
リスニングテストは、試験時間全体が60分。実際のテストは30分間でそのうち29分が専用機器を使ったリスニング。
この専用機器はICプレーヤーといわれるもので、受験生一人一人に配布されます(試験後は持ち帰り自由)。これがどんな形をしているかは、大学入試センターのHPで
動画で紹介されています。加えて、大学入試センターでは、パソコンでICプレーヤーの操作を
疑似体験できるページまで作っていました。
受験生一人一人に配布されるということから、機器の信頼性が問題になります。センターでは100%大丈夫と考えていたようですが、一方で、「万が一」に備えて、あれこれ対策を考えていました。
たとえば、テストの前に機器の動作確認を兼ねた1分ほどのリスニングがあるのですが、この時点で「うまく動かない」「音声が聞きにくい」というクレームがあったときには、速やかにICプレーヤーを交換することになっていました。
大きな問題は、実際に問題を聞いているときに「動かなくなった」「聞きにくくなった」場合です。ICプレーヤーは、一度「再生」ボタンを押すと、巻き戻しができない構造になっています。その場合は、試験終了後、不幸にも不具合があったICプレーヤーを配られた受験生だけ残って、もう一度、テストを受け直すことになるわけです。これが「再テスト」といわれるものでした。
ちなみにこのICプレーヤーは、製造元が明らかにされていません。が、ちょっとパソコンに明るい人にはわかるメーカーです。なぜって、ICプレーヤーは問題が録音された記憶媒体を差し込んで使うのですが、その記憶媒体がメモリースティックに限りなく似ている形状なんですから。(笑)