ライブドアショック余波

株には全く興味がないあたしにも。

母が
父には内緒ねと
こっそり教えてくれた。

父方の従兄Ｓは40代の半ば。

出世のために見栄で部下におごったり
ライブドアショックで自社株を買わざるを得ない状況で
サラ金のお世話になり
三百万の借金を築いたそうだ。

借金騒動は２回目らしく
前回の騒動の際に

嫁には
次にやったら離婚、

父親には
次にやったら勘当、

と言い渡されていたせいで

どうにもならなくなり
泣きついたのは母親だった。

つまり、あたしの伯母。

伯母は気が動転したらしく
弟である、あたしの父の勤務中に電話をしてきて
借金の無心をした。

無利子で
月三万円の100回払い。

若いころ伯父にかわいがられ
従兄Ｓをかわいがってきた
あたしの父はふたつ返事。

翌日母と三百万円を用意した。

が、母はやはり筋が通ってないと
直前になって反対した。

親兄弟に頼ってもどうにもならないとか
病気で大金が必要なら
喜んで貸すだろう。

でもまず父親である伯父に話すのが
筋だろうと。

数日後
伯母は伯父に全てを話して
伯父が借金を肩代わりすることになった。

まず
従兄Ｓが二度目の借金騒動を起こしたのも
嫁や父親に話さずに叔父であるあたしの父に頼るのも
甘えだと思う。

Ｓがサラリーマンとして出世のために見栄をはりたいのも
あたしの父が従兄を助けたいのも
あたしの母がそれをおかしいと思うのも
わかる。

自分がいつか結婚できる日がくるとして
どんな家庭を築くのか見当もつかないけれど

夫になるひとと
金銭感覚が違うのも
困ったときに相談できる関係でないのも
避けたいところ。

金の切れ目が
縁の切れ目にならなくてよかった。