大学時代のサークルの同期OZとサシ飲み。
10年以上の付き合いなのに
サシ飲みは意外にも初めてだった。
かつては黒沢と3人でよく飲みにいったものだけれど
いつしか疎遠になってしまった。
彼は誰にも好かれるし
たくさんの友達がいて
いろんなところから声がかかる。
誘うのはいつもあたしで
きっとそれに違和感を感じたのが疎遠になったきっかけだったと思う。
そして彼と会わなかったこの数年は
あたしに必要な時間だったと勝手に思った。
待ち合わせした渋谷のセンター街で
さて今日はどこで何が食べたいだろうと思って
思いついたのはセンター街奥のつぼ八だった。
通称、地下つぼ。
大学時代は何かにつけてイベントの打ち上げは地下つぼで
あたしは飲めないビールを強制一気させられて
何度吐いただろう。
自己実現の方法がわからなくて
自分の出し方がわからなくて
寂しさに耐え切れずに
何度ひとに無理やりキスしようとして迷惑をかけただろう。
久々に会う彼はやはり人生迷走中で
その悩める姿も
不精ひげも
あたしとは違うB型のセンスも
自信と自信の無さが共存するところも
彼が発する飾らない匂いも
あたしはあらためて好きだと思った。
大学3年のとき
あたしが自分の居場所を見失ったとき
彼はあたしの気持ちを共感した上で
長い長いメールで引導を渡してくれた。
生中も6杯目になり
トイレに行ってくると笑った細い目が
バドミントンコートの中を移動するときのよな左足に重心を置いて歩く姿が
妙に変わってなくて懐かしかった。
彼とは一生
男と女の関係にはならないだろうけれど
一生大切にとっときたい距離感がある。
「また誘ってよ、俺からは誘わないけど」
と言い残した彼に
とりあえず次に会ったときは
3年近く借りてる「バカの壁」をお返ししよう。
10年以上の付き合いなのに
サシ飲みは意外にも初めてだった。
かつては黒沢と3人でよく飲みにいったものだけれど
いつしか疎遠になってしまった。
彼は誰にも好かれるし
たくさんの友達がいて
いろんなところから声がかかる。
誘うのはいつもあたしで
きっとそれに違和感を感じたのが疎遠になったきっかけだったと思う。
そして彼と会わなかったこの数年は
あたしに必要な時間だったと勝手に思った。
待ち合わせした渋谷のセンター街で
さて今日はどこで何が食べたいだろうと思って
思いついたのはセンター街奥のつぼ八だった。
通称、地下つぼ。
大学時代は何かにつけてイベントの打ち上げは地下つぼで
あたしは飲めないビールを強制一気させられて
何度吐いただろう。
自己実現の方法がわからなくて
自分の出し方がわからなくて
寂しさに耐え切れずに
何度ひとに無理やりキスしようとして迷惑をかけただろう。
久々に会う彼はやはり人生迷走中で
その悩める姿も
不精ひげも
あたしとは違うB型のセンスも
自信と自信の無さが共存するところも
彼が発する飾らない匂いも
あたしはあらためて好きだと思った。
大学3年のとき
あたしが自分の居場所を見失ったとき
彼はあたしの気持ちを共感した上で
長い長いメールで引導を渡してくれた。
生中も6杯目になり
トイレに行ってくると笑った細い目が
バドミントンコートの中を移動するときのよな左足に重心を置いて歩く姿が
妙に変わってなくて懐かしかった。
彼とは一生
男と女の関係にはならないだろうけれど
一生大切にとっときたい距離感がある。
「また誘ってよ、俺からは誘わないけど」
と言い残した彼に
とりあえず次に会ったときは
3年近く借りてる「バカの壁」をお返ししよう。
って、公共機関もダメですからぁ~~~!
区のものはおれのもの。
BYジャイアン