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こんな昼にはこんな芸術「地中美術館」

2007-10-18 23:20:08 | こんな夜にはこんな芸術
そんな直島の観光目玉のひとつ、
「地中美術館」にゴー。

鑑賞するのに2000円もかかる。
一体2000円の価値はあるのかどうか。

チケットセンターから工事中の道路を避け
モネの作品をモネした「地中の庭」を通る。

ちょうど工事中の濁った排水が池に流れ込んで
モネの作品と同じく濁った池になった。
これ、幸い。

安藤忠雄が設計したという建物に入った途端
なんだか変な気持ちに襲われた。

まるで安野光雅の「さかさま」という絵本の中を歩いてるよな。
言葉にできない鋭角と鋭角のぶつかり合い。

地中カフェのテラスで海を何時間でも見てられると思ったあと、
家プロジェクトの「南寺」でも意表を突かれた、
ジェームズ・タレルの「オープン・スカイ」にKO。

何のことはないただの線でできた空間なのに
切り取られた額縁の中の青空は
じーっと見てると刻一刻と表情を様々に変化させて
あたしは眩暈。

「南寺」も「オープン・スカイ」も全く別物なのに
同じ光をアートにするとこうなるのかという圧巻。

入り口から入った正面の椅子に寝転がって
何時間も空とひとと光を眺めた。

またもやしばらくの間、動けなかった。

悔しいけれど2000円の価値はある。
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